■ところてんの日ってどんな日?
ところてんの日とは、ところてん(心太)の美味しさや食文化としての伝統を広めていくのが目的の記念日です。
要するに、「みんなで心太を食べましょう♪」という日ですね。(笑)
実は、5月の下旬から、ところてんの原料の天草(てんぐさ)の漁が解禁されます。
なので、解禁日に近くてキリのいい5月20日を記念日にしようとしたそうですが、認定が間に合いそうにないため、「ところ(6) てん(10)」という語呂合わせで、6月10日を記念日としたそうです。
◆心太(ところてん)とは?
ところてんとは、天草(てんぐさ)と呼ばれる赤い海藻(紅藻類)を原材料にした食品です。
具体的には、天草から粘液質を煮て取り出して固めたものです。
心太の大まかな作り方は以下のとおり。
- 天草が白くなるまで日光にさらし、白くなったら1年間冷暗所で保管します。
- 保管した天草を煮出します。
- 煮終わったら、布などでこして不純物を取り、ケースに入れて放置して固めます。
(冷蔵・冷凍はせず、自然放熱で固める。) - 固まったら、天突き※に入れて押し出したり、包丁などで細く切って出来上がり。
(※ところてんを入れてギューッと押すと糸状になってニュルッと出てくる専用の器具。)
■提唱・制定者は?
ところてんの日の制定者は、「伊豆ところてん倶楽部」さんです。
「伊豆半島こそが日本一の天草の産地」と言い、伊豆のところてんの質の良さを全国にPRしています。
■日付の理由は?
日付の理由は前述のとおりです。
■日本記念日協会に登録されているの?
ところてんの日は、日本記念日協会に認定・登録されています。
登録年月日は、2018年(平成30年)6月4日です。
こんなところですね。
心太は冷蔵庫で冷やすと、冷たくて美味しい夏の食事になります。
私は、ポン酢しょうゆをかけて食べます。
黒蜜をかけると、スイーツにもなりますね♪
カロリーがとても低いので、ダイエット時のおやつとしても最適です!
余談ですが、心太の歴史はとても古く、海藻を煮出した汁が固まったのを偶然発見したのだろうと考えられています。
奈良時代には既にあったそうです。
Wikipediaによると、
古くは正倉院の書物中に心天と記されている
奈良時代、正倉院の木簡に記されている記録では御食国と呼ばれる地域からテングサを宮中に送った記録がある。
とのことだそうです。
太古の偶然の発見が、今日の日本の夏の風物詩になっていると考えると、歴史のロマンを感じますね。
では、今回はこの辺で。
■関連項目