おにぎりは、コンビニやスーパーなどで当たり前のように買っています。
普段の食生活では欠かせない食べ物ですよね。
でも、おにぎりには、おむすびという言い方もありますよね。
おにぎりとおむすび
どちらも普段何気なく使っている言葉ですが、
一体どう違うのか?
気になりませんか?
その違いはズバリ、
形の違い
です!
「えっ?!海苔を巻き方じゃないの?」
「江戸時代の前か後かじゃないの?」
「形なんて関係ないんじゃないの?」
など、いろいろと思うことがあると思います。
でも、おにぎりとおむすびの違いは形の違いだと言うこともできるんです。
■おにぎり=形は様々
おにぎりと呼ぶ場合、形は様々です。
丸かったり四角かったり楕円だったりなど…。
とにかく、
どんな形であっても、
炊いた米で握って作れば“おにぎり”
になります。
■おむすび=三角形
一方で、“おむすび”と呼ぶ場合、形は三角形と決まっています。
なぜ、おむすびは三角形なのか?
それには、以下の3つの説があります。
◆1.神への供物説
おむすびは、元々、神へのお供え物でした。
古代の日本では、神の象徴である山の形=三角形には神が宿るとされていました。
故に、おむすびは三角形。
この説は、おにぎり(おむすび)が三角形である理由を説明した説です。
しかしながら、
「なぜ三角形のおにぎりを“おむすび”と呼ぶのか?」
という点に関しては説明不足な感じがありますね。
◆2.印を結ぶ説
おむすびを漢字で書くと、“御結び”となります。
この御結びという言葉は、“印を結ぶ”ことに由来していると言われています。
印を結ぶとは、
「手や指を合わせたり絡めたりして様々な形を作ること」
です。
例えば、忍者が用いる九字護身法や陰陽道、真言密教など、アジア諸国で見られる印結びの中では、結んだ印に三角形が含まれていることが多くあります。
つまり、神仏が関わる形=三角形と言うことができます。
そういうところから、
三角形のおにぎり=おむすび
と呼ぶようになったという説です。
◆3.米粒を結んだ食物説
おにぎりは、米を握って作る食べ物です。
それは、別の言い方をすると、米つぶを結んだ食べ物と言うこともできます。
また、古来、米は神様からの授かりもので高貴な食材の扱いでした。
それ故に、敬う意味を込めて、御結び(おむすび) と呼ぶようになったという説です。
で、手で米を握ってできる形は、自然と三角形に近いものが多いことも事実です。
そのことが、神が宿る山の形=三角形の形と結びついたという説です。
■まとめ
以上、こんなところですね。
3つの説のうち、2.の 印を結ぶ 説と、3.の米粒を結んだ食べ物 説が有力なんじゃないかと思えますね。
まとめると、
- おむすびは三角形のおにぎり
- おむすびの由来は印を結ぶ説or米を結んだ食べ物説が有力か
- おにぎりは形が決まっていない
となります。
ちなみに、三角形のおむすびをおにぎりと呼んでもOKです。(笑)
しかし、三角形以外のおにぎりをおむすびと呼ぶのは×です。
なお、おにぎりとおむすびの呼び方の違いには、
- 海苔が巻いてあるかいないか
- 江戸時代前か後か
など、諸説あります。
なので、三角形かそうでないかの違いに関しては、あくまでも説のひとつとして考えていただければいいと思います。
「おにぎりとおむすびの違い」
を、この場を借りて、あえて明確化したに過ぎません。
まあ、現実的には、呼び方が混同されてゴッチャになっているのも事実。
それに、どちらで呼ぼうとも、“おにぎり”であることに違いはありません。
なので、皆さん、あまり深く考えず、この素晴らしい食べ物を美味しくいただきましょうね♪
では、今回はこの辺で。
■関連項目