5月16日は、実は旅の日だそうです。
一見、なんでもない日だと思っていましたが、こんな日が決められていたんですね。
なぜ旅の日なのかというと、記事タイトルに書いてあるとおり、あの高名な俳人・松尾芭蕉が奥州(奥の細道)へと旅立った日なんだそうです。
↓松尾芭蕉 人物画
実際に旅立ったのは旧暦元禄2年3月27日。
その日を現在の暦に換算すると、5月16日になります。
なので、5月16日は旅の日というワケです。
■提唱・制定者は?
旅の日の制定者は、「日本旅のペンクラブ」さんです。
旅の文化向上や自然環境保護、地域活性化のために活動しているそうです。
毎年5月16日には「旅の日の会」というイベントを開催しているようですね。
■日本記念日協会に登録されているの?
旅の日は、日本記念日協会に認定・登録されていませんが、サイト内で「その他の記念日」として紹介されています。
■松尾芭蕉は隠密?
このネタ自体が有名な説ですね。(笑)
この説が語られるようになったのは、
以下の理由があるからです。
- 旅の全行程の距離、約2400kmを
わずか5ヶ月間で歩いた。
(当時は道が整備されていない野道がほとんど。相当の健脚である。)
- 当時、既に45歳という若くない年齢だった。
(平均寿命が55歳前後の当時としては、かなりの高齢ということになる。)
- 芭蕉は服部半蔵ゆかりの忍者の一族とされる
藤堂新七郎の息子に仕えていたことがあった。
(隠密どころか、生粋の忍者?)
- 俳句を詠んだとされる名所では
1~2週間滞在しているが、
仙台藩には一泊程度しかしていない。
しかも一句も詠まず、
すぐに次の地へと旅立っている。
(仙台藩の内情を調査していた?)
- 芭蕉に同行した弟子の曾良も隠密であったらしい。
(芭蕉とは別に、幕府の密命を受けていた?)
こんなところですね。
以上の理由が高じて、時代劇としてTVドラマ化までされました。
タイトルは「歴史サスペンス 隠密・奥の細道」
(1988年本放送)
水戸光圀の密命を受けた隠密たちが、奥の細道へと旅立った芭蕉とその弟子たち装って本物の芭蕉一行を影ながら守っていくというストーリー。
芭蕉自身も、幕府から密命を受けていたようですね。
恐らく、仙台藩の内情調査でしょうが。
ニセの芭蕉と本物の芭蕉が、各地で何事もなかったかのように入れ替わっているのは、見ていてかなり面白かったですね。
周囲の人たちは全然気付かないのですから。(笑)
現在なら、BSの時代劇専門チャンネルなどで再放送されることがあるかもしれません。
その時にでもチェックしてみてください。
今では重鎮となっている(または故人となっている)俳優さんたちの若い頃の姿を見ることができますよ♪
では、今回はこの辺で。
■関連項目