若い頃は何とも思わなかった微笑ましい日常の光景や感動のドラマ、映画などを見た時…。
年を重ねた人は思わず涙することがあります。
それは何故なのか?
その理由はズバリ、
前頭葉の働きが鈍くなるから
です!
涙もろくなった人が流す涙は、感情が刺激されて出る涙です。
人の心に感情が沸き起こるためには、共感が必要になります。
特に自己投影(見た人にかつての自分の姿を重ねる)は、共感を高める重要な要素です。
年を重ねると、人生経験が増え、自己投影や共感が起こりやすくなります。
年をとると、人は共感力が上がってくるのです。
共感力は50代にピークを迎えると言われています。
また、丁度その頃になると、脳の前頭葉の働きが特に鈍くなります。
前頭葉は感情を抑制する働きがある部位で、20代前半が感情抑制機能のピークになり、その後徐々に下がっていきます。
その機能が、50代になるとすこし早く衰えるようになります。
(エイジングライフ研究所調べ)
つまり、前頭葉の活動が20代よりもかなり鈍くなるのです。
それはつまり、脳のブレーキの役割が鈍くなることを意味します。
そのため、共感力に押された感情が前頭葉の働きに勝ってしまうのです。
故に、年をとると涙もろくなるのです。
これは決して悪いことではなく、
人生経験の豊富さがそうさせるものなので害はありません。
むしろ、人間らしい素晴らしいモノということができます。
まあ、年をとっても涙もろくならない人も少なからずいます。
が、それも、その人特有の人生経験があったからなのでしょうね。
では、今回はこの辺で。