ラジオやBSの特番などで
クラッシック音楽が流される時がありますよね。
そういった曲を聞いてみて、ふと、
「気分が良くなる曲だなぁ」
と思った曲があったのでチェックしてみました。
その曲は、メンデルスゾーンという音楽家が作曲した無言歌集のうちの一曲だったのです。
メンデルスゾーン・・・
小学校以来、久しぶりに聞いた名前。
一体どんな人物なのか、
無言歌集の紹介も含めて改めて調べてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■メンデルスゾーンって誰よ?
本名はフェリックス・メンデルスゾーン。
19世紀1800年代の作曲家ですね。
この人です↓
彼はかつて神童と呼ばれた程の
天才音楽家だったそうです。
なにしろ、父親は哲学者のモーゼス。
姉は名作曲家のファニー。
英才教育の王道を行く環境で育った、まさにサラブレッド。
天才は環境で作られるという言葉を地でいった人物だったワケですね。
ちなみに、メンデルスゾーンという姓は、ドイツのユダヤ系の姓だそうで、名家の苗字だそうです。
メンデルスゾーンの家系は、親戚も含めて名家だったようですね。
名家だけに、高い楽器を容易にそろえられ、音楽の道にまい進できるほど経済的に豊かだったのでしょう。
■ヘンな名前だなぁ
皆さんがメンデルスゾーンという名前を知るのは、恐らく小学校の音楽の授業だと思います。
今の時代の小学校ではどうか知りませんが、私が小学生だった頃の音楽室には、歴史的に有名な音楽家の肖像画が飾られていたものです。
有名なベートーベンやバッハを筆頭に、西洋の音楽家たちの肖像画が、音楽室の後ろに背後霊のように飾られていたのを今でもハッキリと覚えています。(笑)
彼らの絵は、やたらリアリティのある絵で、カツラでも被らない限りマネが不可能な、なにより奇抜で明るすぎる髪型。
日本人の小学生にとっては、ちょっと受け入れがたいエキセントリックともいえる肖像画だったワケです。
そんな絵の中に、意外と普通な感じの音楽家の肖像画がありました。
それがメンデルスゾーンです。
↓こんな髪型です
髪型は、音楽家達の肖像画の中では割と普通な感じなのですが、彼の場合は名前がエキセントリック!
何しろ、○○○ゾーンなんて名前は、人生経験が浅い子供にとっては名前として受け入れがたいのです。
私の小学生の頃、某放送局のTV番組に「ミステリーゾーン」という番組がありました。
そちらの記憶の方が強かったため、メンデルスゾーンという本名を覚えられず、ずっと彼のことを「ミステリーゾーン」と呼んでいました。
190年以上も前、神童と呼ばれた高名な音楽家は、小学生の私にミステリーゾーンという妙な名前をつけられて怪しい男にされてしまっていたワケですね。(笑)
■メンデルスゾーンの無言歌集
作曲されてから180年以上も経つ今でも、彼の曲は名曲として語り継がれ、多くの音楽家達によって、様々な演奏会で演奏され続けています。
それらの作品の中でも、特に私が良作と思っているのが、かの有名な無言歌集です。
無言歌集はピアノ独奏がメインの曲。
滑らかなピアノの音が、滑り込むように耳の中に入ってきて、とても心地よい気分にさせてくれます。
とくに、第1巻 作品19の最初の曲、「甘い思い出」は私が最も好きな無言歌集の中の一曲。
リリース(?)は1830年。
日本だと江戸時代後半ということになります。
そんな184年も前に書かれた一番最初の曲が、なにより一番良く感じるのは、やっぱり彼が満を持して書き上げた一曲だからでしょうか。
Youtubeにもアップされていたので、よろしければ聴いてみて下さい。
↓ 無言歌 第1巻 作品19-1『甘い思い出』 メンデルスゾーン
ちなみに演奏は、あの美人名ピアニストの田部京子さんです。
名曲を見事に再現していると思います。
いや、メンデルスゾーンが現代でこの曲を聴いたら、自身を超えていると感じるかもしれませんね。
オーケストラによる大演奏も良いのですが、無言歌集のようなシンプルな演奏の方が個人的には聴きやすくて好きですね。
家で飲み物を片手にゆっくり過ごす時や、簡単な作業をしている時にピッタリだと思います。
クラッシックも、まだまだ捨てたもんじゃないですね♪
■無言歌集はどれだけあるの?
無言歌集は第一巻から第八巻まで存在します。
ただし、七巻以降の無言歌集に関しては、メンデルスゾーンが他界した後に出版されたものだそうです。
死後も絶賛されているのはよくわかりますよね。
ちなみに、楽譜だけなら、国際楽譜ライブラリープロジェクトというサイト内で無料(PDF)で入手できます。
Lieder ohne Worte と書かれているのが無言歌集のことです。
学校の授業などで演奏される方は参考資料にされてはいかがでしょうか。
では、今回はこの辺で。
■関連項目