へい死を一言で言うと
動物の突然死
です。
動物といっても、
馬、牛、豚などの哺乳類だけでなく、養殖した魚類なども含まれます。
元々、へい死には
「野垂れ死に」や「行き倒れ死」
という意味がありました。
しかし現在では、前述のような
動物の突然死を表す言葉として
使われることがほとんどです。
特に、競走馬などの有名な馬が
突然死すると、
「へい死した」
などとニュースなどで報道されることもあります。
ちなみに、人間が行き倒れて死んでも、
へい死したと表現されることはほとんどありません。
あくまでも、対象は人間以外の動物や魚類です。
■へい死の原因
へい死の原因は動物の種類によって様々ですが、
大体、以下の原因であることがほとんどです。
馬・牛・豚などの哺乳類の家畜
- 細菌やウィルスなどによる感染症
- 心臓発作
- 奇形などの臓器形成不全
魚介類などの水産家畜
- 酸欠
- 有害物質による水質汚染
(塩素、フェノール類、シアン、鉛、アンモニウムイオン、
銅、亜鉛、水銀、酸、油類、クロム、アンモニア、
フッ素、アルカリ、カドミウム、農薬など) - 寄生虫や感染症などの疾病死
(穴あき病、黒点病、水カビ病、白点病、冷水病など)
こんなところですね。
いずれも、人間の手によって
多数飼育されている家畜に起こるもので、
野生のものに起こることは稀です。
家畜の心臓発作に関しては、
競走馬に多いようです。
競走馬は非常にデリケートな生き物。
神経過敏になることが多く、
レース直前・直後に心臓発作で死ぬこともあるそうです。
まるで人間なみですね。(苦笑)
また、水質汚染の有害物質に関しては
工業排水でも混入しない限り、
これらの物質が水入ってくることは、まずありません。
プールや水槽のような閉鎖された場所に
上記のような有害物質が混入しているとすれば、
それはもう人為的であることがほとんど。
イタズラでは済まされないですね。
ちなみに、有害物質が混入している河川がありますが、
そういうところではへい死した魚の死体はほとんど見受けられません。
なぜなら、魚は死ぬ前に移動してしまうからです。
汚いところには魚も住みたくないワケです。
よって、自然の魚がへい死するようなことは
日本ではあまり見受けられません。
急な経済発展で、産業、工業が活発になり、
水質汚染を法的・物理的に止められない国などでは
数多く見受けられるでしょうけどね。
では、今回はこの辺で。