脳挫滅をわかりやすく言うと、
脳と頭蓋骨が深く大きく破壊された状態
のこと。
別の言い方をするなら、
頭蓋骨陥没骨折
と言った方が分りやすいかもしれませんね。
今回は、脳挫滅について調べてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■脳挫滅の具体的な状態
まず、頭蓋骨の一部または大部分が
粉砕されています。
延髄や小脳という深い部分まで
脳が破壊されていることがほとんどです。
もちろん、生命に関わる程の重傷です。
脳挫滅を負った場合、
まず助かりません。
高確率で死に至ります。
万が一、生命をとりとめたとしても、
重大な後遺症が残る可能性があります。
何しろ、脳細胞の大部分が破壊されるのですから。
■脳挫滅が起こるケース
脳挫滅は、かなり強力な物理的衝撃が頭部に発生することによって負う傷です。
例えば、鉄パイプやバットなど、固い鈍器で頭部を殴られるケース。
他には、工事現場やビルの屋上など、高所から落下事故や飛び降り自殺など。
あるいは、高所から落とされた重量物が頭部に命中するケースでも発生します。
高層マンションから落ちてきた植木鉢が頭部に命中したりすると、被害者は脳挫滅を負う可能性が高いです。
極稀なケースでは、火山の噴火による火山弾が頭部に命中するケースが考えられます。
とにかく、脳挫滅は、頭部への強力な物理的衝撃が引き金となって起こる致命的な重傷なのです。
日常生活のなかで十分起こり得る可能性があるということを肝に銘じておいてください。
■脳挫傷や脳震盪との違いは?
脳挫滅という言葉よりも、
脳挫傷や脳震盪の方が、よく聞く言葉だと思います。
では、脳挫滅・脳挫傷・脳震盪それぞれの違いは何なのか?
簡単に言うと以下のとおり。
- 脳挫滅:脳と頭蓋骨が深く大きく破壊
状態:即死or昏睡状態
- 脳挫傷:脳が衝撃で頭蓋骨とぶつかって損傷
状態:意識障害・吐き気・痙攣・重体など様々
- 脳震盪:脳が衝撃で揺れて一時的に機能を失うこと
状態:頭痛・めまい・失神・一時的な記憶喪失など
こんなところですね。
いずれも、頭部への衝撃によって発生します。
脳挫傷の場合は、衝撃を受けた部位の脳がダメージを受けるだけでなく、その衝撃で脳が揺れて頭蓋骨の別の部分に衝突することでもダメージを受けるのです。
そういう意味では、脳挫傷の場合は脳が広範囲によってダメージを受けるので、見た目の傷よりも遥に重傷であることが多いです。
まあ、それでも脳挫滅よりは遥に軽傷です。
まだ助かる可能性はあります。
脳震盪は、一時的な症状なので、時間が経てば治まるものがほとんど。
ですが、外傷が無くても脳挫傷を起こしている可能性がありますので、脳検査をちゃんと受けるべきですね。
いずれにせよ、脳への衝撃は深刻な症状を発生させる可能性があります。
ですので、転んだりぶつかったり、モノが当たったりなど、頭部へ強い衝撃を受けたら、病院で検査してもらうのが一番です。
面倒くさいかもしれませんが、油断は禁物です。
では、今回はこの辺で。