晩秋から冬にかけて起こる食中毒の元凶の一つ。
今回は、そんな危険なノロウイルスについて、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■ノロウイルスによる主な症状
ノロウイルスが引き起こす主な症状は
嘔吐・下痢・発熱
の3つです。
これら3つの症状がかなり酷く、
時には救急車で運ばれる人もいます。※
※稀に、感染しても症状が出ない大人がいます。
それらの酷い症状に加えて、
腹痛が加わることもあり、
病院で診てもらわないと
危険な状態になりかねません。
上記3つの状態が全然治まらない場合は、
ノロウイルスに感染している可能性があります。
すぐに病院で適切な処置をしてもらいましょう。
ノロウイルスが原因かどうかは、
結局のところ、病院で診てもらわないと
正確には判断できませんので。
■ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスの潜伏期間は1~2日。
感染してすぐには発症しません。
感染して2日目くらいから、
吐き気・下痢・発熱などの強い症状が発症し、
嘔吐と下痢を繰り返すようになります。
個人差はありますが、
症状は2~3日ほど続き、
以後は約1週間くらいかけて、
ゆっくりと症状が緩和されていきます。
症状が出始めてから2~3日は
地獄のような苦しみだそうです。
病院で適切な処置を受けるのが一番です。
■ノロウイルスに効く薬は?
あまりに酷い症状が出るので、
ノロウイルスに効く薬は無いのか?
と思う人は多いでしょうね。
しかし、残念なことに、
2015年現在、ノロウイルスに効く
有効なワクチンはありません。
よって、症状を緩和するための
対症療法が病院で施されます。
発熱には解熱剤、下痢には下痢止めなど。
下痢の症状自体は市販の下痢止め薬で
症状を緩和することが可能ですが、
腸内のノロウイルスも出ずに
体内に留まることになるので、
その分、回復が遅くなるらしいです。
そのため、仕事などの用事で
出勤・外出しないといけない人以外は、
あえて下痢止め薬を飲ませないという
方法を推奨する医者もいるようです。
つまり、下痢の症状を逆手にとって、
ノロウイルスを体外に放出させて
回復を早めるという、
ある意味“荒療治”とも言える方法なんでしょうね。
ただし、下痢の症状を放置すると、
下痢によって脱水症状になる
可能性がありますので、
スポーツドリンクや経口補水液で
水分を補う必要があります。
とにかく、症状があまりにも酷い場合は
病院で診てもらった方がいいでしょう。
■ノロウイルスの感染経路
ノロウイルスの感染経路は、
ほとんどが経口感染です。
ノロウイルスに感染した二枚貝などの
食材を十分に火を通さずに食べると
感染します。
ノロウイルスにかかった人の嘔吐物や
糞便に触れたにも関わらず、
十分に消毒しないで食事をしたりすると
感染してしまいます。
ノロウイルスは生命力が強いので、
熱にも乾燥にも強く、なかなか死にません。
以上の理由から、二次感染が多いのも
ノロウイルスの大きな特徴です。
ちなみに、空気感染はしません。
ただし、くしゃみなどで
感染者の唾が空中に飛び出し、
それを運悪く吸い込んでしまう
といった、飛沫感染の可能性はあります。
■まとめ
とにもかくにも、
ノロウイルスから身を守るには、
- 二枚貝には十分火を通すこと
- よく手を洗うこと
これら2つを守ることで、
感染を高確率で防ぐことかできます。
もし万が一、症状が出てきたら、
- すぐに病院へ行くこと
- 二次感染を防ぐために消毒すること
これらの2つを徹底しましょう。
特に消毒はとても大事です。
具体的な消毒方法は、
こちらに書いてあります。
参考までにどうぞ。
では、今回はこの辺で。
■関連項目