【葬式・法事】香典やのし紙のヒモ(水引)の色の違いと使い方

お葬式や法事などで使う香典や、
のし紙に付いている水引(みずひき(ヒモのようなもの))には、黒白銀黄色などのがついていますよね?。

それらの色の違いって分かりますか?

実は、水引の色の違いによって、
香典袋やのし紙の使い方が変わってくるのです。

知らずに使うと、とても失礼かつ恥ずかしいことになるかもしれないので、実はよく知らなかった人は、今ここで覚えていってくださいね。(笑)

■黒白の水引の場合

黒白の水引の場合は、
通夜・葬儀・告別式・法要など、
一周忌以前に行う葬式や法事で使います。

ちなみに、お供え物の上に貼る熨斗(のし)紙でも同じように、一周忌以前の場合は、黒と白の水引が印刷された熨斗紙を使います。

もちろん、黒白は三回忌以降では使われません

なお、神道でも黒白の水引のものが、香典(御神前、玉串料、榊料 等)として用いられることがあります。

その場合も、五十日祭および一年祭まで用いますが、それ以降では使われません。

■銀色の水引の場合

銀色の水引は、双銀(そうぎん)と呼びます。

双銀の水引の場合、
黒白の水引と同様に、一周忌以前に行う葬式や法事で使います。

神式の場合も双銀の水引を使います。

また、地域によっては、時期に関わりなく、お布施や戒名料を包んで渡す時に使われることもあります。

注意!
仏式で双銀の水引を使う際は、高い金額(5万円以上)を包むときに使われることが多いです。

なので、香典の金額が標準以下(1万円以下)にも関わらず、双銀の袋を使ってしまうと、妙な誤解を招く恐れがありますので、注意してください。

■黄白の水引の場合

黄白の水引の場合は、
主に三回忌以降に行う法事や法要で使います。

地域によっては、一周忌から使う場合もあります。

ちなみに、お供え物の上に貼る熨斗(のし)紙も同じように、三回忌以降の場合は、黄と白(または青と白)の水引が印刷された熨斗紙を使います。

なお、神道でも黄白の水引のものが、香典(御神前、玉串料、榊料 等)として用いられることがあります。

その場合も同じで、黄白は一年祭より後で使います。
(一年祭の時は黒白の水引を使う。)

■青白の水引の場合


(上の写真の例は、蓮の花が描かれている香典袋なので、仏教用です。)

青白の水引の場合も、
黄白の水引と同様に、主に三回忌以降に行う法事や法要で使います。

ただし、急な知らせを受けて急いで駆けつけた場合など、黒白の水引の香典袋を用意できず、青白のものしかなかった場合は、青白のものを用いても構いません。

ちなみに、お供え物の上に貼る熨斗(のし)紙も同じように、三回忌以降の場合は、青と白(または黄と白)の水引が印刷された熨斗紙を使います。

地方や宗派によっては、一周忌の場合でも黄白や青白を使うケースがあり得ます。

なので、黒白か黄白か、よくわからない場合は、青白の水引が描かれた熨斗紙を使うと無難です。

青白は、一周忌でも三回忌以降でも使えますので。


以上、こんなところですね。

いずれの水引も用途はほぼ同じです。

しかしながら、水引の色によって、

使う時期が違う

ということを理解していただけたかと思います。

香典や熨斗紙の色の使い方を誤ると、故人の親族に失礼です。
(まあ、あまり気にしない方もいらっしゃいますが…。)

なので、なるべく間違えないよう、
このページを見て覚えて行ってくださいね。(笑)

では、今回はこの辺で。

 

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■関連項目

今更きけない香典袋やのし紙の書き方

香典の“御霊前”と“御仏前”の違いについて