絞扼性(こうやくせい)イレウスの原因と症状をわかりやすく解説

絞扼性イレウスとは?

絞扼性イレウスをわかりやすく言うと

腸がねじれる病気 です。

絞扼性イレウス-画像

上の画像のように、
腸の一部がねじれるなどしてきつく締まった状態になります。

その結果、血の流れが止まってしまい、腸の活動が停止してしまう病気です。

別名、腸閉塞(ちょうへいそく)とも言います。

むしろ、腸閉塞という言葉の方が、一般的にはイメージしやすいかもしれませんね。

今回は、絞扼性イレウスについてわかりやすくまとめてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

 

■絞扼性イレウスの原因

絞扼性イレウスの主な原因は以下のとおりです。

◆先天的疾患

  • 腸回転異常症
     大腸が小腸などに巻き付いている
  • 内ヘルニア
     小腸が内膜から飛び出している
  • メッケル憩室
     小腸の壁が袋状になり飛び出ている

◆後天的疾患

  • 別の手術などが原因で起こった
    腸の癒着など

 

こんなところですね。

先天的にせよ、後天的にせよ、絞扼性イレウスは体内の腸が物理的に狭まることで起こる病気です。

特に開腹手術したことがない乳幼児の場合は、事前に発見することが非常に難しいのです。

子供の様子がおかしい場合は、すぐに病院に連れて行った方が賢明です。

診察の結果、単なる腹痛だったとしても、絞扼性イレウスじゃ無かったことをむしろ喜ぶべきです。

 

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■絞扼性イレウスの主な症状

絞扼性イレウスの主な症状は

  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 発熱
  • おなかの腫れ
  • 血便

など。

おなかの腫れや血便はかなり特徴的な症状ですが、その症状が出ないことあります。

それゆえ、単なる腹痛だと思って放置してしまうケースもあります。

本当に単なる腹痛なら、
時間がたてば治まることもあります。

しかし、絞扼性イレウスだった場合、
放置しておくと大変なことになります。

絞扼性イレウスを放置しておくと、ねじれた部分から腸が壊死(えし)します。

腸が壊死すれば、当然のことながら、体内がショック状態に陥ります。

ここまで来ると意識不明の重体になり、救急車で緊急搬送される羽目になります。

乳児や幼児などの幼い子供、特に1~2歳の乳幼児が発症した場合、腸がねじれた時点でショック状態になる場合があります。

しかも乳幼児は大人と比べて体力がないので、重症化が早くて非常に危険です。

怖いですね。

 

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■絞扼性イレウスかどうかの判断基準

母と娘-女の子-病気

絞扼性イレウス症状は、普通の腹痛や発熱、または嘔吐がメインです。

なので、本当に絞扼性イレウスかどうかの判断が難しいのが現状です。

もっとわかりやすい
判断基準はないのか?

実はあります。

それは嘔吐物です。

ちょっと汚らしい話なのですが、
嘔吐物に、黄色緑色の液体(腸液など)が多く混ざっている場合、絞扼性イレウスを疑った方がいいでしょう。

まあ、子供の場合はかなり苦しげな状態に陥るので、絞扼性イレウスかどうかを判断するよりも、まず先に病院に連れて行ってあげましょう!

手遅れになる前に。

 

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■絞扼性イレウスは大人でも発症する?

腹痛-症状-男-病気

もちろん、大人でも発症することがあります。

ただし、腹部の開腹手術経験があるなど、後天的な原因がある場合がほとんどです。

しかも、大人は体力があり、自覚症状が出た時点で、すぐに病院へ行くケースが多いので、重症化して救急車で運ばれるような酷いことになるのは稀です。

 

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■絞扼性イレウスの治療方法

現在のところ、

外科手術しかありません。

手術

薬などで到底治るものではありません。

逆に言えば、早期に発見して手術すれば助かる可能性は大きいです。

そういう意味でも、早く医者に診せることが大事なことです。

 

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■まとめ

  • 絞扼性イレウスは腸のねじれ
  • 原因には先天性後天性がある
  • 主な症状は腹痛嘔吐
    発熱おなかの腫れ血便
  • 乳幼児などの子供が発症した場合
    先天的に腸がねじれていることがほとんど
  • 大人でも発症する
    後天的で極めて稀
  • 治療方法は外科手術のみ

 

以上、こんなところですね。

とにかく、激しい腹痛が出たら病院へ行くことをお勧めします。

嘔吐までするなら尚更です!

 

俳優のオダギリジョーさんの次男が、2015年4月20日に絞扼性イレウスで急死したというショッキングなニュースが2015年4月25日に報道されました。

こころより、ご冥福をお祈りいたします。

1歳という若すぎる命を奪った絞扼性イレウスという病気。

この恐ろしい病気を100%克服または予防できる方法はないのでしょうか?

今後の医学の進歩に期待しています。

では、今回はこの辺で。

 

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