真夏、エアコンの効いた部屋にいるのに、
突然襲ってくる微熱や頭痛、めまい・・・。
それはクーラー病かもしれません。
クーラー病は、一言で言ってしまえば
体温調節ができずに体調が悪くなる病気
です。
別名、冷房病とも言います。
クーラー病、冷房病ともに
正式な病名として定義されていません。
日本独自の通称です。
今回は、そんなクーラー病の治し方やカンタンにできる予防策などを、わかりやすくまとめてみました。
皆様の参考になれば幸いです。
■クーラー病を治す方法
クーラー病を治す方法は以下のとおりです。
- 頭痛やめまいなどの症状が出たら
無理に動かず安静にする
- 外気と室内の温度差を5℃以内
または室内温度を27℃前後にする
- エアコンの風に直接当たらない
こんなところですね。
エアコンの温度設定を極端に下げず、気温-5℃程度にしておきましょう。
または、室内温度を27℃前後にするといいでしょう。
27℃は暑すぎず、寒すぎない温度です。
また、エアコンの風に直接当たると放射冷却の状態になります。
そうなると、身体が冷えすぎて、
ヘタをすると冷え性の原因になってしまいます。
それこそまさに、クーラー病と言えるでしょうね。
ですので、エアコンの風には長時間直接当たらないこと!
これも重要なことです。
■クーラー病の原因って?
クーラー病の原因はズバリ、
「自律神経の不調」
です。
自律神経は身体の機能を正常に保つ上で非常に重要な役割を果たしています。
しかし、意外とデリケートな存在で、実は5℃以上の温度差に弱いのです。
例えば、エアコンやクーラーなどで、温度差が少ない涼しい環境に長時間いる人は、自律神経がその環境に合わせて働いています。
ずーっとその部屋にいれば、それ程問題は無いのですが…
普通に生活していれば、
何らかの理由で外出する必要が出てきます。
そんな時、クーラーの温度に慣れてしまっている身体が真夏の高温の外気に触れれば、当然、自律神経に大きな負担がかかります。
自律神経は5℃以上の温度変化に弱いため、体温を下げる機能を司る自律神経の一種の交感神経が正常に働かなくなるのです。
しかも、身体は涼しい温度に慣れて、温度調節がしにくくなっている状態。
そんな状態で外に出れば、身体に温度差の激しい負担がかかり、自律神経がおかしくなってしまうのです。
要するに、クーラーなどが効いている涼しい環境に慣れた身体が、外気との温度差に耐えられなくなるんですね。
自律神経がおかしくなるワケですから、交感神経及び副交感神経のバランスに異常をきたし、様々な症状が現れます。
クーラー病の特徴的な症状としては、
- 微熱
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 下痢
などがあります。
そういう意味では、
クーラー病は自律神経失調症に近い症状と言えますね。
また、“体温調整が難しくなる”という点では、熱中症の原因とも言うことができます。
熱中症にかかる人は、既にクーラー病にかかってしまっている可能性があると考えられますね。
■クーラー病のカンタン予防策
さて、クーラー病のカンタンな予防策は、
- 多少は暑い環境に慣れる
- 温度差の少ない環境に身を置く
- 温度差が激しいところを
短時間で行ったり来たりしない
- 身体を動かし汗をかく習慣をつける
です。
クーラー病は自律神経の不調が原因なので、以上三つの方法のいずれかを使って、自律神経が正常に働くように維持します。
具体例を挙げると、
温度差の激しいところを頻繁に行ったり来たりしないこと。
または、運動して汗をかいたりして、体温調節機能を活発にしておくことが重要です。
真夏の生活を快適にしてくれる
便利なエアコン。
しかし、過剰な使い方をすると、クーラー病の原因になってしまうワケです。
何事も、身体にとっては自然が一番なのですね。
■まとめ
- クーラー病の原因は自律神経の不調
- 自律神経は5℃以上の温度差に弱い
- 対処法:無理に動かず安静にする
- 対処法:室内と外の温度差を5℃以内
または室内温度を27℃前後に保つ
- 予防策:なるべく温度差の少ない環境に身を置け!
- 予防策:温度差が激しいところを
短時間で行ったり来たりするな!
- 予防策:エアコンの風に長時間当たるな!
- 予防策:普段から運動して体温調節機能を維持!
以上、こんなところですね。
涼しい環境または暑い環境にずっといるなら、それはそれで温度差があまりないので安全と言えば安全なのです。
まあ、暑い環境の場合は、水分とミネラルのマメな補給が必要になりますが。
暑い真夏には涼しい環境が一番ですが、だからといって、冷やし過ぎはダメです。
エアコンの温度設定をほんのちょっと上げるだけで、クーラー病の予防策になります。
電気代も節約できるので、一石二鳥ですね♪
では、今回はこの辺で。