干支の戌年には、犬にちなんだ神社に参拝したいという人も結構いると思います。
戌年生まれの人なら尚更ですね。^^
そこで今回は、愛知県限定ですが
犬にちなんだ神社をチェックして記載しました。
皆様の参考になれば幸いです。
◆伊奴神社(いぬじんじゃ)
伊に奴を付けて“いぬ”と呼ぶ珍しい名前の神社です。
それは、この神社に祀られている伊奴姫神(いぬひめのかみ)という女神の名前に由来しています。
しかも名前の読み方にちなんで、本殿の前に犬の石像があり、犬好きの人たちや戌年生まれの人たちから親しまれています。
そのため、干支が戌年の年は、参拝客が大勢訪れます。
<参拝者数>不明(戌年のみ多数)
<御利益>開運厄除・子宝祈願・安産祈願・初宮参り
・七五三詣りなど
<住所>愛知県名古屋市西区稲生町2丁目12
<TEL>052-521-8800
<HP>https://inu-jinjya.or.jp/
◆糟目犬頭神社 (かすめけんとうじんじゃ)
この神社は、701年に建立された歴史ある神社で、犬頭神社石鳥居、犬頭神社石造唐猫、犬頭神社石造狛犬といった市の文化財があります。
元々、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)という犬とは無関係の御祭神様を祀るために建立され、名前も糟目神社という名前でした。
しかしながら、時の流れとともに他の神様も祀るようになり、室町時代になると、上和田城主の宇都宮泰藤の愛犬が首をはねられてもなお、彼を大蛇から救ったことで、彼の愛犬は手厚く葬られ、糟目神社に犬頭靈神として祀られるようになりました。
江戸時代初期頃には、名前こそ糟目神社のままでしたが、既に犬頭の文字が入った犬頭社と公称されていたそうです。
ちなみに、現在の糟目犬頭神社に名前が変わったのは、明治4年(1871年)です。
<参拝者数>不明
<御利益>不明
<住所>愛知県岡崎市宮地町馬場31
<TEL>なし
<HP>なし
◆犬頭神社 (けんとうじんじゃ)
豊川市の千両町と呼ばれる場所にある、非常に歴史の深い神社です。(建立は640年頃)
名前に犬頭という文字が入っているので、岡崎市の糟目犬頭神社(かすめけんとうじんじゃ)と混同されがちだとか。(笑)
この神社には犬に関する神様が祀られてはおらず、保食神(うけもちのかみ)や糸繰姫神という蚕や糸に関する神様たちが祀られています。
では、なぜ犬頭神社と名付けられたのか?
その由来は以下のとおり。
昔、三河国の郡司に正妻と妾妻がいました。
ふたりの妻は、それぞれ蚕を飼い、蚕糸を繰ることを生業にしていました。(養蚕)
しかし、正妻の方の養蚕が全部死んでしまい、呆れた郡司は妾妻の方へ行ったまま来なくなってしまったのです。
途方にくれた正妻は、偶然、蚕を1匹だけ発見し、飼うことに決めたが、愛犬がその蚕を食べてしまいました。
怒った正妻だったが、愛犬を殺すわけにもいかず、再び途方にくれていた正妻だったが、その愛犬がくしゃみをすると、光る白い糸を鼻の穴から吐き出しはじめた。
その糸は、どんなに引っ張っても出続け、45千両分もの糸が出たところで切れた。
そして、犬は力尽きて倒れ、死んでしまった。
神の御利益を感じ、犬を哀れに思った正妻は、犬の亡骸を桑の木の下に埋めた。
たまたま郡司が帰ってきたところ、家の中に光る白い糸が山ほどあることに気付き、正妻から事のいきさつを聞いた。
郡司は感動し、妾妻の元へ行くことをやめ、正妻を大事にしました。
犬が埋められた桑の木からは、大量の蚕が住み着き、光る白い糸がたくさんとれるようになりました。
このことを国司に伝えると、朝廷にも話が伝わり、「犬頭」という高貴な糸として朝廷に献上され、天皇の衣服になったそうです。
また、桑の木に埋められた犬の頭は、近くの郷社に勧請され、その郷社は現在の犬頭神社という名前になったそうです。
名前の由来はここまで。
ちなみに、犬頭神社がある千両町は、光る白い糸に千両の価値があるとされたため、正妻が住んでいた村を千両と呼んだことに由来しています。
遥か昔、蚕糸の名産地だったんですね。
犬頭神社は、戌年には犬にあやかって、例年より参拝者がちらほら増えるそうです。
しかしながら、全国的に有名な神社ではないので、御利益目当てというよりも、歴史的建造物として訪れる人の方が多いようです。
<参拝者数>不明
<御利益>不明
<住所>愛知県豊川市千両町糸宅107
<TEL>なし
以上、こんなところですね。
犬に関する神社やお寺は、全国規模では沢山あるようですが、愛知県では、上記の3つくらいしか無いようです。
他の干支の動物にちなんだ神社なら、愛知県内でももっと多くあるかもしれませんね。
なお、大抵の神社に設置されている狛犬も一応“犬”の字が入っているので、犬に因んでいるとこじつけることはできます。(苦笑)
なので、犬にこだわらず、気にせずに近所の神社に参拝してみるといいと思いますよ?
では、今回はこの辺で。
■関連項目