目的(目標)に向かって、
「どのように進んでいるか」をチェックするための指標
のこと。
要するに“進行状況のモニタリング”である。
元々、KPIとは経営学から生まれた言葉であり、英語の Key Performance Indicator のイニシャルを取って作られている。
日本語に訳すと「重要業績評価指標」となる。
KPIは、経営管理手法の一つであるBSC(バランススコアカード)において、KGI、CSF(主要成功要因)などと共に使われていた言葉だが、KPI単体でも概念的に使用できるため、政府や自治体などの政治分野でもKPIが使用されるようになった。
KPIの対象は、個人、団体、組織、政府などが求める最終目的(KGI)によって異なるため、KPIの中身は対象によってケースバイケースとなる。
しかしながら、現状では、
“企業の経営ビジネスにおけるマーケティング用語のひとつ”
として使われることが多い。
マーケティングでのKPIは、主に、
- 新規顧客獲得数
- 顧客リピート率
(再度利用してくれるか) - 顧客の回転率
(1日(1週)あたりの顧客数など) - 解約件数
- 未払い件数
- 支払い遅延
(期日までに料金を全額支払わない)
などが設定されることが多い。
で、それらの指標をグラフ化し、具体的な数値で示す。
(視覚化&数値化)
例えば、企業の最終目的(KGI)が、
“本年度の売上げ率10%アップ”だとする。
その場合、上記のKPIの中では、売上げ率に直結する顧客リピート率や新規顧客獲得数は非常に重要な指標になる。
これらの指標を見ることで、
現状の問題点が数値的にわかるようになる。
それ故、
「どうすれば顧客リピート率が上がるのか?」
「顧客満足度を更に上げる必要があるか?」
「新規の顧客獲得を増やすにはどうすればいいのか?」
などの考えに至り、
問題点の解決方法を模索することが可能になるワケである。
故に、KPIは、問題点を浮き彫りにするための非常に重要な指標であり、KPIの日本語訳「重要業績評価指標」は、実に的確な表現であると言えよう。
ちなみに、文中でも出てきたが、
KPIと密接な関係がある関連用語としてKGIがある。
KPIは短期的な期間(数週間~数ヶ月)で示される指標が多いが、KGIは当面の最終目的でもあるため、比較的長期(1年単位以上)の期間にわたる。
関連項目