達成すべき最終目的(目標)の具体的な指標
のこと。
英語の Key Goal Indicator のイニシャルを取って作られた言葉であり、日本語に訳すと「重要目標達成指標」となる。
ここでいう具体的な指標とは、
わかりやすく数値化(数量化)されたものを指す。
実際に、企業(組織)などの営利団体や、政府などの国の機関において使われるKGIは、わかりやすく数値化されている。
具体的なKGIの例としては、
「来年度の売上高を1000億円にする」
「5年以内に店舗数を500にする」
「経済成長率を10年以内に0.1%引き上げる」
などが挙げられる。
上のような例は極端ではあるものの、
KGIとしては明確でわかりやすく、企業(組織)としての今後の方針や具体的な対策などを考慮し、模索する切っ掛けとしては十分機能する。
逆に、具体的にわかりやすく数値化(数量化)できないものは、KGIとしてそぐわないので使われることはない。
KGIの意味は、最終目的(目標)を示す指標なので、個人、団体、組織、政府など、人が関わるあらゆる側面に当てはめることができると誤解されがちである。
しかし、わかりやすく数値化(数量化)できないものや、とても簡単に成し遂げられてしまうような目的をKPIとして扱うことは明らかに間違いである。
例えば、
「この会社で出世する」
「優秀な人材を育てる」
「安全で豊かな社会を作る」
などは、抽象的な要素が大きく、
数値化が難しいので、KGIとしては不向きである。
また、「明日は朝6時に起床する」など、最終目的としてはあまりにも個人的で簡単すぎるものは、KGIとしてそぐわない。
(まあ、こんなモノをKGIとして掲げる企業人は皆無だがw)
ちなみに、KGIは経営学から生まれた言葉であり、元々、経営管理手法の一つであるBSC(バランススコアカード)において、KPI、CSF(主要成功要因)などと共にセットで使われていたが、明確な目標設定ということでKGI単体でも概念的に使用できるため、様々な分野で使用されるようになった。
なお、KPIは短期的な期間で示される指標が多いが、KGIは当面の最終目的でもあるため、比較的長期(1年単位)の期間にわたる。
関連項目