移動通信システムの第5世代
のこと。
携帯電話やスマホなどの通信機器を代表とした、移動通信システムの5番目の世代を差す言葉である。
具体的には、通信量の大容量化&超高速通信、ロード時間の遅延が少なく、回線速度が安定し、更には多数同時接続が可能となる。
つまり5Gは、今までのネット環境を大きく上回る、非常に高度な移動通信システムの世代となる。
5Gの実現によって、主に以下のようなことが可能となる。
- 動画閲覧のスムーズ化
(2時間モノが3秒でダウンロード可能) - VR(仮想現実)、AR(拡張現実)機器の機能充実
(スポーツ観戦、野外ライブ等の生配信・共有・マルチアングル化)
(IoTの一種) - ゲームソフトのクラウド化
(自分が持つのはコントローラーのみ。) - 自動車等の乗り物の自動運転化
(IoTの一種 運転補助~完全自動運転までの段階あり。) - 医療の遠隔化
(遠隔診療・遠隔手術等)(IoTの一種) - 商品購入の簡略化
(Amazon Goなど、店舗でのタッチレスゲートの実用化による。)
以上のように、今まででは考えられなかったようなことが実現可能になるため、世界中のネット環境およびサービス構造が大きく変わることになる。
また、それに合わせた犯罪も起きることが予想されるため、高度なセキュリティ対策(ブロックチェーンなど)や、大量の個人情報を扱うためのコンプライアンスも重要な課題となる。
・世代別移動通信システム
移動通信システムを世代別に示すと以下のとおりになる。
- 1G(第1世代 1980年代~)
携帯電話の登場。
(非常に大型でビジネスバッグくらいの大きさがあった。) - 2G(第2世代 1990年代後半~)
携帯電話の小型化&Eメールが可能。 - 3G(第3世代 2000年代前半~)
携帯電話でインターネットが可能。
(iモード、ezweb等のサービス開始) - 4G(第4世代 2012年~)
スマホ登場で動画閲覧、動画撮影、高解像度の写真撮影、高度なゲームがプレイ可能。
(本体の演算処理能力の向上及びメモリ量の大容量化による恩恵) - 5G(第5世代 2020年~)
超高速大容量通信、低遅延&非常に高い安定性、多数同時接続の実現。
6G世代に関しては、スマホ等の端末機器の消滅(人間自身が端末化?)、どこでもインターネット(街のいたるところで接続可能)、IoTによる過剰データ蓄積の解決などが予想されている。
関連項目