- 見過ごすこと
- 見てみぬふりをすること
という意味である。
基本的に、失敗や過ち、または悪いことを見過ごしたり、見てみぬふりをすることを表す言葉である。
この言葉自体は昔から存在する日本語だが、一般的に口語として使われることは稀であった。
しかし、2018年5月6日に起こった、日大アメフト選手による「悪質タックル事件※」に対し、当時の文部科学大臣の林芳正氏が、
「看過できない非常に危険な行為だった」
とコメントしたことから、“看過”の意味を調べるために多くの人が多くの検索エンジンを使用した。
そのため、当時の検索キーワードランキングで“看過”が急上昇したことがあった。
元々、悪質タックル事件をマスコミが大々的に報道していたため、世間は同事件に対して関心が高まっていた。
そんな時期に、当時の文部科学相のコメントが発表されたため、同事件への注目度が一気に高まったことも、看過の検索キーワードランキング急上昇の要因となっていた。
※悪質タックル事件とは?
2018年5月6日、日本大学VS関西学院大学のアメフト定期戦が行われた。
その試合中に、日大のアメフト選手が、関西学院大学の選手QB(クォーターバック)に対して、ボールを持っていないフリーな状態にも関わらず背後からタックルをし、負傷させた事件である。
この反則行為によって、被害者の選手は第2・第3腰椎棘間靱帯(きょくかんじんたい)損傷という重傷を負ってしまった。
この重大な反則かつ危険行為が、日大アメフト部の監督の指示によるものだと発覚したことから、日本のスポーツ界を震撼させる重大事件として大々的に報道された。
このような反則がまかり通り、監督による反則の指示および看過がまかり通るならば、あらゆる面でのスポーツマンシップを根底から覆すことになる。
そのため、悪質タックル事件は、社会的影響力が大きい大問題として大きく報道された。