情報通信技術
のこと。
かつて、日本で広く普及したIT(情報技術)とほぼ同義の言葉で、英語の Information and Communication Technology のイニシャルをとって作られた言葉である。
ICTは、単なるコンピューターやインターネット通信などの技術を指すだけでなく、ネット通信などを使ったコンピューター技術の使用面や活用方法(ビッグデータ、ソーシャルメディアなどのサービスやビジネスなどにおける応用面など)にも及ぶ、広範囲な意味を持っている。
また、国際的には、ICTの方が標準的かつ一般的であったため、日本においても、u-Japan政策によってユビキタス社会を推進していく方向性に伴い、世界標準に合わせる形※で、ITの代わりにICTという言葉を使うようになった。
(※2004年(平成16年)から「IT政策大網」は「ICT政策大綱」に名称変更された経緯があった。)
しかしながら、日本では既にITという言葉が広く浸透していたため、一部の業界では、
- ICT=情報技術の活用方法など
- IT=情報技術そのもの
として、それぞれ区別されて使われることがあった。
現在では、政府はもちろんのこと、大手の通信業者も、TVCMなどでICTの言葉を使うようになり、ビジネス面においても、ITという言葉はあまり使用されなくなった。
ICTは、ITの意味合いも含めた総合的な意味を持つ言葉であるため、いずれは、ICTが標準化され、ITという言葉は使われなくなる時が来るだろう。
関連項目