従来の企業が提供するサービスとは異なり、個人同士の直接的な取引が中心となるため、CtoC(Consumer to Consumer)型ビジネスモデルが多くを占める傾向がある。
■シェアリングエコノミーの具体例
シェアリングエコノミーには、様々な形態のサービスが存在する。
以下に、代表的な例をいくつか挙げておく。
- モノのシェアリング
- 民泊サービス (Airbnb、HomeAwayなど)
- カーシェアリングサービス (Uber、滴滴出行など)
- レンタサイクルサービス (ofo、Limeなど)
- フリマアプリ (メルカリ、ラクマなど)
- レンタルファッションサービス (Rentamoda、Le Toteなど)
- スペースのシェアリング
- コワーキングスペース (WeWork、Regusなど)
- 会議室レンタルサービス (Savoy、Spacemarketなど)
- キッチンレンタルサービス (Cookpad Kitchen、レンタルスペースなど)
- スキルのシェアリング
- スキルシェアサービス (ココナラ、TimeTicketなど)
- オンラインレッスンサービス (DMM英会話、レアジョブなど)
- 家事代行サービス (ベアーズ、カジタクなど)
- ペットシッターサービス (Dog sitter、Airbnbペットシッターなど)
- ライドシェア
- Uber、Lyft、滴滴出行など
- フードシェアリング
- Uber Eats、DoorDash、饿了么など
これらのサービスは、インターネットを通じて簡単に利用することができ、私たちの生活をより便利で豊かにする可能性を秘めている。
近年では、料理やマッサージ、翻訳など、個人のスキルをシェアするサービスも盛んになってきており、様々なモノ、場所、スキルが共有されるため、消費者の選択肢が広がり、多様性を生む土壌となる。
■シェアリングエコノミーのメリット
シェアリングエコノミーには、以下のようなメリットがある。
- モノやサービスの有効活用
個人で所有しているモノやスキルを有効活用することで、無駄を減らし、資源を効率的に利用することが可能。 - 新たな収入源の創出
遊休資産を活かすことで、新たな収入源を得ることができるようになる。 - 消費者の選択肢の拡大
消費者は、従来のサービスでは得られなかったモノやサービスを利用することができる。 - 地域活性化
地域住民がモノやスキルを共有することで、地域経済の活性化につながる可能性がある。
■シェアリングエコノミーのデメリット
一方で、シェアリングエコノミーには以下のようなデメリットもある。
- 法整備の遅れ
シェアリングエコノミーの急速な発展に伴い、法整備が追いついていない部分がある。 - トラブルのリスク
トラブルが発生した場合、責任の所在が不明確になることがある。 - 雇用環境への影響
シェアリングエコノミーの普及により、雇用環境が変化する可能性がある。
■シェアリングエコノミーの今後の展望
近年、シェアリングエコノミーは世界中で急速に拡大しており、今後もさらなる成長が見込まれている。
今後は、法整備や労働環境の改善など、課題解決に向けた取り組みが重要となります。
また、AIやIoTなどの技術を活用した新たなサービスの登場も期待されている。
シェアリングエコノミーは、私たちの生活をより便利で豊かにする可能性を秘めており、今後、ますます多くの分野でシェアリングエコノミーのサービスが登場し、社会に大きな影響を与えていくとみられている。
■関連項目
■参考サイト様
一般社団法人シェアリングエコノミー協会
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 | Sharing Economy Association, Japan
シェアリングエコノミー協会は、シェアリングエコノミー業界における各シェアサービスの普及、そして業界の健全な発展を目的とし、シェアリングサービス市場の活性化に取り組んでまいります。
消費者庁
https://www.caa.go.jp/notice/assets/future_caa_cms201_211001_02.pdf
総務省
総務省|平成27年版 情報通信白書|シェアリング・エコノミーとは