リルガミンサーガ(以下、LS)の呪文は、全てのシナリオで共通して同じである。
利用価値の高い呪文は青字、全く使えない(使わない)呪文は赤字で記載。
◆魔術師系呪文
呪文レベル1
- デュマピック
パーティの現在の座標・階・向いている方角を示す。
LSではオートマッピング機能があるので、不要な存在となっている。
- ハリト(火)
敵1体に1〜8のダメージ。
序盤はお世話になるが、敵を眠らせる方が有益なので、すぐに使われなくなる。 - カティノ
敵1グループを眠らせる。
終盤まで役に立つ睡眠の呪文。
- モグレフ
自分自身のACを2下げる。重ね掛け可能。
前に出ない魔法使いには不要であり、呪文の使用回数はカティノに使った方が良い。
呪文レベル2
- ディルト
敵1グループのACを2上げる。
重ね掛けが可能であり、ACが低い敵でも何度か使えば裸同然のACになる。
- ソピック
自分自身のACを4下げる。重ね掛け不可。
モグレフと同じ理由で不要。
呪文レベル3
- マハリト(火)
敵1グループに4〜24のダメージ。 - モリト(火)
敵1グループに3〜18のダメージ。
マハリトがあるので不要。
呪文レベル4
- ダルト(冷)
敵1グループに6〜36のダメージ。
火が効かない相手に有効。 - ラハリト(火)
敵1グループに6〜36のダメージ。
戦う敵によって、冷気属性のダルトと使い分けよう。 - モーリス
敵1グループの行動を抑え、ACを4上げる。
重ね掛けが可能なので、後衛全員で唱えると、敵が裸同然のACにできる。
呪文レベル5
- マダルト(冷)
敵1グループに8〜64のダメージ。
高威力なのでティルトウェイトを覚えるまでの繋ぎになる。 - マカニト
Lv8以下の敵を全て殺す。
ただし、敵の呪文無効化率の影響を受けるので、一番マカニトをかけたい相手(ポイズンジャイアント)には高確率で無効化されてしまうというジレンマが生ずる。
しかしながら、呪文無効化率を持たないレベル8以下の敵には非常に有効であることには変わりない。
逆に、Lv9以上の敵には全く効果が無いので、何度か使ってみて効く敵を知る必要がある。 - マモーリス
全ての敵のACを4上げる。重ね掛け可能。
モーリスの全体版だが、呪文の使用回数はマダルトやマカニトに使った方が有益である。
呪文レベル6
- ジルワン
アンデッド系を一撃で倒す。特にヴァンパイアロードには効果が高い。
ただし、呪文抵抗が高いアンデッドの場合は、僧侶系のコマンド「のろいをとく」の方が有効。(経験値は入らないが…。) - ハマン
1レベル引き換えに願いをかなえる。
効果は5種類の中からランダムで3種類表示され、その中から選ぶ。
※詳細は後述。 - ラカニト
敵1グループを殺す。
マカニトと違って敵のLv制限は無いが、効かないことが多いので、呪文使用回数はジルワンに使った方がマシ。 - マゾピック
味方全員のACを4下げる。重ね掛け可能。
防御効果は高いが、できれば呪文使用回数はヴァンパイアロード用のジルワンに使いたい。
呪文レベル7
- マハマン
1レベルと引き換えに願いをかなえる呪文。
効果は7種類の中からランダムで3種類表示され、その中から選ぶ。
※詳細は後述。 - マラー(マロール)
指定した階の座標にテレポートする。
攻略に欠かせない呪文。
戦闘中に使うとランダムな場所にテレポートする。
テレポートした先によっては失敗したり全滅したりロストしたりする。
(他のウィザードリィ作品ではマロールという表記が一般的。)
- ティルトウェイト
全ての敵に10〜150のダメージ。
最強の攻撃呪文で、攻略に欠かせない。
高レベルになると、攻撃呪文はティルトウェイトとマカニトくらいしか使わなくなる。
※ハマン、マハマンの効果(ねがいの種類)
- モンスターをテレポートさせる
経験値は得られないが、どんな敵にも必ず勝てる。 - パーティを治療する
全員の状態異常が治る。死・灰は治らない。 - モンスターを黙らせる
絶対沈黙。耐性を無視して敵全員にモンティノがかかり、戦闘中ずっと続く。再度呼び出された敵も沈黙状態で出現する。
これを利用したグレーターデーモン稼ぎがある。 - パーティを回復する
全員のHPが全快する。 - 魔力を増大させる
敵の呪文抵抗を無視して、こちらの呪文が効くようになる。 - パーティを守る(マハマンのみ)
味方全員のACが-10され、戦闘中ずっと続く。 - 死者を生き返らせる(マハマンのみ)
死・灰の状態の死人をHP全快で生き返らせる。ついでに生存者のHPも全快する。
マハマンは願いの種類が多いが、その分、欲しい願いが出にくくなるので、「モンスターを黙らせる」の効果が欲しいだけなら、ハマンの方が出る確率は高くなる。
◆僧侶系呪文
呪文レベル1
- カルキ
全員のACが-1下がる。重ね掛け可能。
でも呪文使用回数は、回復呪文のディオスに使いたい。 - ディオス
味方1人のHPを1~8回復。
序盤~中盤で必要不可欠の回復呪文。 - バディオス
敵1体に1~8ダメージ与える。
攻撃は前衛か魔法使いに任せるので不要。
僧侶は回復治療と戦闘補助に専念させたい。
- ミルワ
迷宮内の視界が4歩先まで見えるようになる。
歩数が短いのとダークゾーンに入ったら消えてしまうので、使用頻度は低い。
呪文使用回数はディオスに使いたい。 - ポーフィック
自分自身のACを4下げる。
基本的に僧侶は前に出ないので、使うことは無い呪文。
呪文レベル2
- マツ
戦闘中のみ、全員のACが2下がる。重ね掛け可能。 - カルフォ
宝箱の罠を見抜く。成功確率95%。
盗賊や忍者のレベルが低い時はカルフォで見抜いてから罠を解除させると良い。 - マニフォ
敵1グループをマヒさせる。
その間、こちらの与ダメージが倍になるが、そもそもマニフォが効く敵が少ないので不要。 - モンティノ
敵1グループの呪文を封じる。
強力な呪文を唱えてくる敵が多いので冒険終盤まで重宝する。
呪文レベル3
- ロミルワ
迷宮内の視界が4歩先まで見えるようになる。
効果は冒険中ずっと続くが、ダークゾーンに入ると失われてしまう点はミルワと同じ。 - ディアルコ
味方1人のマヒ・睡眠を回復。
マヒしていると何もできなくなるので優先度が高い。 - ラテュマピック(ラツマピック)
敵の不確定名を常時確定状態にする識別呪文。
冒険中、ずっと持続するのでかけておくと便利。
(他のウィザードリィ作品ではラツマピックという表記が一般的。)
- バマツ
戦闘中のみ、味方全員のACが4下がる。重ね掛け可能。
強力な防御の呪文だが、呪文の使用回数を麻痺治療のディアルコにとっておきたいので、使用頻度は低め。
魔法使い呪文のマゾピックと組み合わせると、1ターンで一気に-8もACが下がるので、状況次第ではかなり有用である。
呪文レベル4
- ディアル
味方1人のHPを2~16回復。
ディオス同様、この呪文も序盤~中盤で必要不可欠の回復呪文。 - バディアル
敵1体に2~16ダメージ与える。
バディオスと同じ理由で不要。 - ラツモフィス
味方1人の毒を回復する解毒の呪文。
戦闘だけでなく、宝箱の罠で毒状態に陥ることがあるので、冒険の終盤近くまで使える有用な呪文。 - マポーフィック
常時、パーティ全員のACが2下がる。
バマツよりも有用な防御の呪文なので、冒険中を始める際に、是非使っておきたい。
呪文レベル5
- ディアルマ
味方1人のHPを3~24回復。
マディを覚えるまでの繋ぎだが、回復量は信頼できる。 - バディアルマ
敵1体に3~24ダメージ与える。
バディオスと同じ理由で不要。 - リトカン(火)
敵1グループに3~24ダメージ与える。
威力は高めだが、バディオスと同じ理由で不要。 - ディ
死んでいる味方1人をHP1で蘇生させる。
蘇生したキャラは生命力が1減る。失敗すると灰化する。
灰になったキャラの蘇生は、ディでは不可能。
成功確率は高くないので、お金に余裕があるならカント寺院に任せた方がいい。 - バディ
敵1体を即死させる。不死系には効かない。
成功確率が高くなく、1体にしか効かないので不便。
魔法使い呪文のマカニトやラカニトの方が性能的に信頼できる。 - カンディ
迷宮内にいるキャラの位置を大まかに知ることができる。
ほとんどの場合、この呪文は全滅したパーティを探すのに使うので、あまりお世話になりたくない呪文である。
呪文レベル6
- ロルト
敵1グループに6~36ダメージ与える。
威力は高いがバディオスと同じ理由で不要。
呪文使用回数はマディに使用するべき。 - マディ
味方1人をHP全快で回復し、状態異常も治療する。
僧侶系呪文の存在意義と言える最大の回復呪文。
石化を治療できる唯一の呪文でもある。
ただし、死・灰・ロストは治療できない。
- マバディ
敵1体を瀕死にさせる。
成功すると、敵のHPは8以下にまで下がるので、一撃で倒せるようになる。
敵に使われると厄介。 - ロクトフェイト
城に強制的に帰還する呪文。
ただし、所持金の半分と持ち物のほどんどを失う。※後述
逆に、これを利用して呪いのアイテムを外すというテクニックもある。※後述
アイテム収集がメインのウィズで、持ち物のほとんどを失ってまで助かりたくない。
呪文レベル7
- マリクト
敵全体に12~72ダメージ与える。
ティルトウェイトの補助的に使えるが、この呪文が使える頃には、僧侶はビショップに転職していることが多いので、結局は魔法使いの攻撃呪文を使うことになる確率が高い。 - カドルト
死亡・灰の味方1人をHP全快で蘇生させる。
ディを使うよりも成功確率が高いが、蘇生したキャラは生命力が1減る。
死亡したキャラの蘇生に失敗すると灰になる。
灰になったキャラを蘇生させる場合は、カドルトよりもカント寺院に任せる方が確率は高い。
※ロクトフェイトの有効利用方法
ロクトフェイトは「呪いの装備を無料で外す」には有効。
前提条件として、呪われたキャラがロクトフェイトを覚えている必要があるが、憶えてさえいれば、以下の手順で安全に呪いの装備を外すことが可能。
①呪われたキャラの所持金とアイテム全部を酒場で別キャラに渡す。
②呪われたキャラ1人で迷宮に入ってロクトフェイトを使う。
(この時に、ロクトフェイトのペナルティ効果で呪いの装備が消える。)
③城に戻って酒場で仲間と合流し、お金とアイテムを受け取る。
以上のやり方で、呪いの装備だけを消し、ロクトフェイトのペナルティを受けずに済む。