【レトロ】リルガミンサーガとストーリーオブリルガミンの違い

ウィザードリィ リルガミンサーガ(以後、LS)は、原作PC版からの移植+アレンジです。

基本的に、MAPや謎解き、アイテム名、敵の名前などは、原作PC版のものを踏襲していますが、グラフィックがとても強化され、リアルなダンジョンの表示となっています。

一方で、SFC版のストーリーオブリルガミン(以後、SOL)の方は、FC版(ファミコン版)からの移植です。

ファミコン版ではシナリオ2と3が入れ替わっていて、それがそのままSFC版に受け継がれています。

つまり、SFC版のSOLは、ファミコン版の三部作のグラフィックと機能がパワーアップしたものと考えていいでしょう。

故に、LSは、SFC版やFC版のMAPなどが異なる部分があるのです。

◆違いの詳細

★呪文の仕様の違い

マロールの仕様が異なる。

LSでは数値の入力で座標を指定するが、SOLではマップ画面が表示され、行ったことがある任意の場所を直接指定できて便利になっている。

一方で、LSでは、行ったことが無い場所でも座標指定可能だが、SOLでは、行ったことが無い場所を指定することができない。

マカニトの成功率が異なる。

LSでは、マカニトが敵の呪文無効化率の影響を受けるため、Lv8以下の敵であってもほとんど効かないことがある。
(例:ポイズンジャイアント)

一方で、SOLでは、マカニトは呪文無効化率に関係なく効果が出る。
(ファミコン版の仕様をそのまま踏襲している。)

★マップの違い

LSとSOLのマップは、それぞれ異なる部分がある。

シナリオ#1
B6、B7、B8のマップが異なる。

シナリオ#2(SOLではシナリオ#3)
全ての階のMAPが異なる。
(B6Fはほとんど変わらないが、一部異なっている。)

シナリオ#3(SOLではシナリオ#2)に関しては、マップの違いは特に見られない。
(違いを見落としているかもしれないが…。)

★グラフィックの違い

ダンジョンの外壁や床のグラフィックが異なる。

PS版はとても美しくなっていて、動きも滑らか。

SOLのグラフィックはFC版と比べると大分マシになったが、それでもやはり“ドット絵”的な感じは否めない。

しかしながら、モンスターのグラフィックに関しては、LS、SOLともにほとんど大差がない。

データ量を極力抑えるためか、LSはPSの高い描画力があるにも関わらず、SFC版のモンスターのグラフィックとほとんど変わりないものになっている。
(発色そのものは確かに美しいが…。)

★隠しボスの有無

SOL及びFC版のダイヤモンドの騎士には、デーモンロードという隠しボスが存在する。

しかし、LSのダイヤモンドの騎士では、デーモンロードは存在しない。
LSは、原作PC版を踏襲しているため、原作に出ないデーモンロードが登場しないのは当然と言える。

★武器・防具など名前の違い

LSのアイテム名は、PC版を踏襲しているため、性能が高い武器防具は○○+1、呪われた武器防具は○○-1などという数値の表現になっている。
(その他のアイテム名は普通な感じだが、SOLと比べると、少々無骨なイメージがある。)

一方で、SOLのアイテム名は、ファミコン版のものを踏襲しているので、名前にセンスが感じられる。

極上の鎧、鋭い短剣、真っ二つの剣、エクスカリバー、聖なる鎧、力のコイン、偉大なる魔法の杖など、カッコよいネーミングが付けられている。
また、呪われた武器防具やアイテムは、ねじれた杖、病めるメイス、虚ろの盾、腐った皮鎧、錆びた鎖帷子など、とても分かりやすい。

まあ、リルガミンの遺産では、LSおよびSOLともに+1、-1といった表記になっているので、少々物足りない感じになってしまっているが…。

★BGMの違い

LSとSOLでは、BGMが大きく異なる。

SOLはファミコン版の移植なので、各シナリオのBGMは同じものが使われている。
(電源を入れた時のオープニング画面のBGMはオリジナルのものになっている。)
しかしながら、SFCのサウンド性能は低く、ファミコン版よりも多少マシになった程度にしか感じられない。
(いわゆる“おもちゃの音”の感じが抜けていない。)

一方で、LSはオリジナルのBGMが使われており、PSの高いオーディオ機能によって、荘厳な雰囲気を醸し出すことに成功している。

このBGMの力は偉大で、ゲームのプレイでありながらも、「冒険の緊張感」を与えてくれる。

★セーブのタイミングの違い

LSのセーブのタイミングは任意であり、戦闘中以外、いつでもセーブ画面を呼び出して任意でセーブすることが可能。
しかし、PSの仕様でセーブとロードの両方とも少々時間がかかるため、その点を不満に思うプレイヤーは多かった。

一方で、SOLはファミコン版と同じくオートセーブであり、セーブのタイミングが同じなので、ファミコン版と同じ感覚でセーブすることが可能。
(セーブ時間も一瞬であり、ストレスは皆無。)

SOLのセーブのタイミング
迷宮内:キャンプを張った時、戦闘終了時にセーブ。
街の中:行動するたびにセーブされる。

 


 

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