#MeToo をわかりやすく言うと、
セクハラや性暴力の被害を告白または告発するためのSNS用語
のこと。
直訳すると「私も」という意味。
#(ハッシュタグ)を言葉の前に付けることで、TwitterなどのSNS上で共有・拡散するために用いられる。
似たような表現で「#Me Too」や「#metoo」などもある。
元々、MeTooとは、USAの市民活動家タラナ・バーク氏が提唱した言葉だった。
(性暴力被害者支援のためのスローガンとして使われていた。)
2017年10月5日に、USAのニューヨーク・タイムズ誌が、数年前から性的虐待やセクハラなどの疑惑のあったハーヴェイ・ワインスタイン氏(元映画プロデューサー)による数十年間に及ぶセクハラを告発した。
それによって、いままでワインスタイン氏の権力を恐れて声を挙げれなかった数十人の女優たちが実名で次々とセクハラを告発し、世界的な影響を及ぼした。
それに呼応するかのように、2017年10月13日にはサンドラ・ミュラー氏(当時のフランスのジャーナリスト)による「#BalanceTonPorc (豚を告発せよ)」運動や、イタリアの作家のGiulia Blasiさんによる「#quellavoltache (あの時)」によるTwitterでの呼びかけなどが起きた。
それらの運動や呼びかけを受け、2017年10月15日に、USAの女優アリッサ・ミラノさんが、セクハラや性暴力の被害を受けたことのある女性たちに向けて「#MeToo」と声を上げるようツイッターで呼びかけたことでリツイートが繰り返された。
それによって、女性芸能人や著名人のみならず、一般人にも賛同者が多く現れ、世界中に「#MeToo」という言葉が広まった。
また、その影響で、#MeToo運動が世界各地で展開されるようになった。
特に欧米諸国では非常に大きな反響があり、多くのハリウッド著名人たちが賛同した「タイムズ・アップ」運動※が起こった。
(※セクハラや性的虐待を、見て見ぬ振りをするのは終わりにする運動)
その影響力は非常に大きなものとなり、年が明けた2018年の日本国内においても大きく報道されたため、当時の検索エンジンのキーワードランキングで、#MeToo が上位に食い込むほど上昇した。
そのため、#MeToo は、2018年度の流行語大賞にノミネートされ、10位以内にランクインした。
この一連の「#MeToo」騒動によって、セクハラや性暴力が世界規模で多く発生しており、被害の声を挙げられない女性が相当数潜在しているであろうということが浮き彫りになった。
関連項目
なし