SNS「Twitter」の新しい名称
のこと。
15年以上にわたってSNSとして大きな役割を果たしてきたツイッターだったが、2023年7月24日、Twitterのロゴが青い鳥からXに変わり、同年7月28日には、ツイッターの名称も「X」に変わった。
近い将来、URLもtwitter.comからx.comへ変更になる予定。
しかしながら、ツイッターの名前は世界に広く定着していたため、まだ「X」という名称に慣れておらず、現状では普通に「ツイッター」と言う人がほとんど。
日本のメディアによる記載では、「X(旧ツイッター)」という補足がXの後に記載される形か、あるいは、「ツイッター(現・X)」と表記されることがほとんどであり、SNSの「X」の名称が単独で使用されるようになるのは、まだまだ当分先の話と思われる。
・Xの名称の由来
「X」の名称の由来は、運営会社のX社および、かつてイーロン・マスク氏が経営していたオンライン銀行「X.com」(現・PayPal)から来ている。
Xという文字に対し、イーロン・マスク氏は特別な感情を持っているようで、企業名だけでなく自分の息子にまでXという文字を使っている模様。
Not sure what subtle clues gave it way, but I like the letter X pic.twitter.com/nwB2tEfLr8
— Elon Musk (@elonmusk) July 23, 2023
「Xという文字はシンプルでわかりやすい」
「Xは数学で「未知数」を意味する言葉」
など、Xという文字に関して大きな魅力を感じているらしい。
ちなみに、x.comのドメインは、PayPal社からイーロン・マスク氏によって買い戻され、Xのドメインであるtwitter.comのURLへリダイレクトするようになっている。
いずれは、twitter.comからx.comへリダイレクトするようになるだろう。
・Xの主な機能
Xの主な機能は情報発信であり、現時点では旧Twitterと機能的には同じである。
ただし、Twitterブランドからの脱却を実施しているため、「ツイート」「リツイート」といった機能の名称が変わっている。
(例:ツイート→ポスト)
- ポスト(旧ツイート)
短いテキスト(140文字)投稿。 - リポスト(旧リツイート(RT))
他のアカウントの投稿(ポスト)を引用し、自分の投稿として再投稿できる。
自分の文章を付け加えることも可能。
英語版では「Reply (リプライ)」。 - フォロー
他のアカウントをフォローする。
フォローすることで、他のアカウントの投稿を自分のタイムラインで直に読むことができるようになる。
ちなみに、自分のアカウントをフォローしている人を「フォロワー」と呼ぶ。
フォロワーを百万人以上の単位で持っている人を「インフルエンサー」(影響力がある人物)と言う。 - ハッシュタグ(#)
特定のキーワードの前にハッシュタグをつけることで、ハッシュタグによる検索が可能。
これによって、同じハッシュタグを使っている投稿者とつながりを持つチャンスが生まれる。 - メッセージ(DM)
各個人のアカウント同士で直接文章のやり取りできる。
X内での個人的メールに近い機能。 - いいね(♡)
投稿の下部にある「♡」を押すことで、「いいね」することができる。 - 投票機能
投稿内容の一部を投票リスト形式にして、他のユーザーから投票を集うことができる。 - ライブ配信
YouTube、ニコニコ動画、Instagramのように、ライブ配信が可能。
投稿時のカメラアイコンから選択肢下部の「ライブ」を選び、「ライブ放送する」をタップする。
オプションで、文字による説明や位置情報を追加することも可能。 - ブックマーク
他人のポスト(投稿)のURLを保存しておくための機能。
ブックマークすることで、後から簡単に投稿を見つけ出して再閲覧できる。
ただし、削除された投稿はブックマークからでも再閲覧できない。
その他の機能も、現状では旧Twitterと同じである。
・ツイッターからの継承と発展
Xは、ツイッターの機能をそのまま受け継ぎ、更なる発展を目指すSNSアプリとなっている。
Xを活用することで、ニュースやトレンドをリアルタイムで知ることができ、ユーザー同士のコミュニケーションを促進することができる。
ビジネス面では、自社や商品・サービスの認知度を向上させ、顧客とつながり、マーケティング施策を効果的に実施することが可能である。
Xの機能そのものは、現時点ではTwitterと変わらないが、いずれは決済サービスなどの金融機能やAIを使ったサービスなども含めて「すべてを備えたアプリX」にする方向性をイーロン・マスク氏は示唆している。
既に「x.AI」※というAIを開発・マネジメントする会社が設立されており、ウェブサイトも運営されている。
(※ChatGPTのOpenAIに対抗・競合するのが目的。)
関連項目