春なのに冬の寒さが戻ってくること
を言う。
別名、寒返り。
時期的には、3月中旬~4月上旬。
すなわち、気温が急に上がってくる春の時期に起きる。
(春に大陸性高気圧と低気圧の通過(いわゆる西高東低の冬型の気圧配置)が発生することによって、北寄りの風が強く吹き込んでくるのが原因。)
本来の定義では、春とは、立春~穀雨までの期間を言う。
つまり、時期的には2月上旬~4上旬くらいまで。
しかし、現代の暦では、立春が入る2月は真冬であり、日本(本州以北)ではかなり寒い時期に入る。
そのため、立春以降でも2月中は寒いのが当たりまえであり、そんな時期に寒の戻りが起こっても、元々寒いので体感では気づかない。
むしろ、そういう場合は、寒の戻りとは言わず、残寒や余寒という言い方をする。
以上の理由で、冬の寒さに戻ることが実感できる、3月中旬~4月上旬の気温の時に気温が急激に下がると、「寒の戻り」という呼び方をする。
まあ、南九州や沖縄などの南の地方では、春の到来が早いため、2月の立春の時期に寒の戻りが起こっても不思議ではないが…。
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