フィンランドの首都ヘルシンキで
採択された宣言
のこと。
ヘルシンキ宣言には以下の二つがある。
- 人体実験の倫理規範を制定
(1964年) - 全欧安全保障協力会議の最終文書の名称
(1975年)
1のヘルシンキ宣言は、
かつてナチスが行った恐るべき人体実験のような非人道的実験を行わないよう、医学研究者たちへの倫理規範を取り決めたもの。
2のヘルシンキ宣言は、
全欧安全保障協力会議で作成された最終文書の名前。
この会議では、具体的には以下の内容が決められた。
- 国同士の尊重
- 武力の不使用
- 国土と国境の不可侵
- 紛争発生時の平和的解決(話し合い)
- 不要な内政干渉をしない
- 人権と様々な自由の尊重
この会議には、ヨーロッパの33ヵ国およびアメリカ、カナダの計35ヵ国の首脳が参加した。
ちなみに、旧ソ連も参加している。
しかしながら、ウクライナ問題の発生によって、クリミア半島情勢が緊迫状態となった。
故に、この会議で決めたことは嘘だったのかと欧米諸国で物議を醸している。