- 回復の見込みがないこと
- 治療後の容体(の見通し)が良くないこと
の2つの意味がある。
前者の意味の場合は、主に競馬などの競走馬に対して使われる。
競走馬の場合、予後不良に陥ると、薬によって安楽死(殺処分)させられるため、
- 予後不良=安楽死
という図式が成り立つ。
そのため、予後不良という言葉は、安楽死の婉曲(えんきょく)的表現(遠回しに言っている言葉またはオブラートに包んだ表現)として認識されている。
一方で、後者の意味の場合は、
人間に対して使われる医学用語である。
当たり前だが、人間に対して使う場合は、必ずしも安楽死をイメージさせる言葉ではない。
あくまでも、
- 患者の容体の今後の見通しが良くない
という意味である。
人に対して予後不良という言葉を使うと、医学的倫理に抵触する恐れがある。
そのため、患者本人と家族などの関係者に対して、誤解が無いよう、十分な配慮が必要になる。
・予後不良で安楽死になった名馬一覧
予後不良で安楽死になった名馬は数多くいるが、
それらの中で特に有名な馬を列記する。
- キーストン(1967)
- ハマノパレード(1973)
- テンポイント(1978)
- サクラスターオー(1987)
- ライスシャワー(1995)
- ホクトベガ(1997)
- サイレンススズカ(1998)
- ビッグウルフ(2005)
- モノポライザー(2007)
- マジェスティバイオ(2013)
- シゲルスダチ(2014)
- アポロマーベリック(2015)
- ナムラビクター(2016)
- メラグラーナ(2017)
- メガリージョン(2017)
- アウォーディー(2018)
- シャケトラ(2019)