芸術作品から出る雰囲気
のこと。
巷で耳にする、
“オーラ”という言葉と元は同じ。
アウラという言葉の提唱者は、ドイツの哲学者ヴァルター・ベンヤミン。
彼によると、アウラとは
オリジナルの芸術作品にのみ宿り、複製品や類似品には決して宿らず、近づけもしないユニークな現象
というもの。
つまり、彼が主張しているのは、オリジナルの芸術作品にこそ価値があり、現代の一般的に広まる芸術には価値は無いという極論である。
・本当に一般芸術にアウラはないのか?
ベンヤミンは、オリジナルの芸術作品にアウラが宿ると言いつつも、
「人が芸術にアウラを見いだす」
とも語っている。
それは、“アウラを感じるのは人”と言っているのと同じこと。
だとすると、
過去の芸術の影響を受けて広まっている、
「一般芸術に人がアウラを感じることもあるのではないか?」
と考えることもできる。
実際に、それ程有名でもない絵画や写真、オブジェなどの芸術作品を見て感動したり、ショックを受けたりすることがある。
それは、それらの作品にアウラがあることの証明になるのではないだろうか?
それについては、既に故人となっているベンヤミン氏を問いただすことは不可能である。
しかしながら、彼には、2000年代の芸術を是非とも見てもらって、本当にアウラがないかどうかを吟味してもらいたいものである。
・別の意味の“アウラ”
本来のアウラ以外で、
アウラという名称がついているモノを以下に列記する。
- ファイナルファンタジーXIV(FF14)
というオンラインゲームに登場する架空の種族名「アウラ」。
- アウラという言葉が入った企業名または店舗名。
(ホテル、美容院、喫茶店、葬儀屋など)
- 漫画やアニメに登場するキャラクター名。
(とある魔術の禁書目録のシャットアウラなど)
- 病気の“てんかん”において、
前兆を感じるタイプのこと。
(アウラ型)
関連項目
なし