若くして企業の重役になったり
会社の社長になった人
を指す言葉。
ヤンエグのヤンは、Young(ヤング・若い)のヤン。
エグは、Executive(エグゼクティブ・管理職)のエグ。
それぞれの省略形を足してヤンエグとなる。
すなわち、若い管理職の人たちのことである。
年齢は20代後半~30代後半。
本来は、早くても40代半ば程にならないと、なかなか管理職には就けないのが普通だが、ヤンエグの年齢の若さは異例と言わざるを得ない。
ちなみに、このヤンエグという言葉は、バブル期(1980年代後半)に流行った言葉で、知っている人はいるものの、現在は使われていない。
そのため、ほとんど死語扱いになっている。
・ヤンエグが勤める企業
ヤンエグといっても、
全ての企業の若き管理職に当てはまるワケではない。
ヤンエグと言われた人たちが勤める企業は主に、
- 外資系
- 商社
- 不動産
- 証券
- 広告代理店
- 金融
といった、バブル期に人気が高かった、高給でオシャレで華やかな業界の企業だった。
しかも、DCブランド物のスーツを着こなし、腕時計、ネクタイ、財布、ハンカチ、名刺入れまでもブランド品で固められた粋(イキ)な人種であった。
それ故、いくら若くして管理職に就いていたとしても、公務員や施工業者の現場監督など、地味なイメージの業種の人は、ヤンエグとは呼ばれなかったのである。
バブルがはじけると、ヤンエグたちはヤンエグと呼ばれなくなったり、業績不振の責任をとるなどの様々な形で業界から姿を消した。
ヤンエグとは、まさにバブル期に誕生した、その時だけの儚いバブル用語と言えよう。