外人風の斬新なファッションをした女の子
のこと。
海外の女の子の最新トレンドをいち早く取り入れ、それを自分なりのセンスと融合させることで、独自の拘りファッションスタイルを完成させた女の子のことを言う。
この名称“ネオギャル”を世間に広めたのは、当時のファッション雑誌のViViである。
・誤解されがちなネオギャル
ネオギャルという名称には、
“ギャル”という言葉が入っているので、
混同&誤解されがち。
確かに、髪の色やメイクが派手なところは、今までのギャルと共通点があるものの、ネオギャルと呼ばれる女の子たちは単なるギャルとはひと味もふた味も違う。
今までのギャルとは違い、髪型、髪の色、メイク、服装、小物などの細部にまで自分なりの拘りを持っている。
そして、それらをうまく融合させることによって、“自分独自”のセンスにまで昇華させている。
しかも、その格好で写メを撮り、インスタなどのSNSに投稿して前面に押し出してアピールする。
それが、嫌われるどころか、むしろ
「スタイリッシュでカッコいい。」
という高評価を得るところがすごい。
海外の最新のトレンドを追いかけつつも、決して男子ウケを狙わず、あくまでも自分自身のファッションセンスを貫く姿勢を持っている。
そういう拘りをもっているのが
ネオギャルなのだ。
・ネオギャルとギャルの違い
ギャルとネオギャルの
最も決定的な違いは生き方。
彼女たちの生き方は、実はかなり堅実。
アルバイトでその日暮らしをし、友人たちの言動に流されて、のらりくらり生活している大半のギャルと違い、ちゃんと定職に着いている。
例えば、ネオギャルとして名をはせた植野有砂さんは、れっきとしたアパレルブランドのクリエイティブディレクター(当時)。
しかも、DJやモデルまでもこなしていた活動派なのだ。
まあ、彼女は芸能人なので、
あくまで“そっち系”の仕事になっているが。
一般のネオギャルたちも、
美容師、飲食店員、公務員など職業は様々。
休日だけネオギャルでいるらしい。
そういうところも堅実。
雑誌ViViによって広められ、
今では使われなくなった言葉だが、
ネオギャルこそ、後の時代にも通じる”女性のあり方”なのではないだろうか。