ウイルスなどの病原体が
爆発的に感染拡大すること
を意味する言葉である。
(他のオーバーシュートに関しては曖昧さ回避をご覧ください。)
元々、オーバーシュートとは、「激しく増減すること」を意味する言葉で、株・有価証券などの金融用語、または、デジタル測定機器やFA機器の専門用語として使われていた。
ところが、2019年11月に、中国・武漢を発生源とする新型コロナウイルス2019(2019-nCoV)が、数ヶ月にわたって世界各地に拡大感染し、2020年3月11日には、WHO(世界保健機関)がパンデミック認定する程の広がりを見せた。
そのため、クラスター(感染者の集団)が各地で増加し、爆発的に感染拡大することを懸念した当時の日本政府は、“オーバーシュート”という表現を使って感染が拡大しないよう、警戒を呼び掛けるようになった。
以上の経緯があったため、
オーバーシュートという言葉に、
「病原体の爆発的な感染拡大」
という、新しい意味が加わることとなった。
関連項目
クラスター
パンデミック
スーパースプレッダー