十三夜月の別名
または
十三夜月を祝う風習
のこと。
十三夜月とは、十五夜月(いわゆる中秋の名月)の約一か月後に見られる月で、
「中秋の名月の次に美しい」
と言われていた。
そのため、中秋の名月の時と同じように、お供え物をして月を鑑賞する風習があった。
その際のお供え物は、枝豆や栗。
なので、十三夜月のことを、
- 豆名月(まめめいげつ)
- 栗名月(くりめいげつ)
とも呼ぶ。
これこそが豆名月の由来である。
ちなみに、十三夜月の具体的な形は、ニワトリの卵型に近い楕円形である。
余談だが、中秋の名月と豆名月のどちらか一方しか月見をしないことは、
- 片見月(または片月見)
と呼ばれ、不吉とされている。
考えられる理由としては、
それぞれの名月には別々の神が宿っており、
- 片方だけにお供え物をすると、
もう一方の神が腹を立てて災いをもたらす。
というような、祟り信仰に近い考えがあったからではないかと推測されている。
関連項目