国際単位系(SI)とは何なのかわかりやすく解説

国際単位系をわかりやすく言うと、

基本単位(メートル、秒、キログラムなど)
世界の基準として定めたもの

のこと。

国際単位系(SI)と表記されることがあるが、(SI)の“SI”とは、フランス語の「Système International d’unités」または英語の「International System of Units」のイニシャルをとった表記である。

※フランス語のイニシャルが使われる理由として、国際単位系の元になっているのがメートル法であり、メートル法はフランスによって作られたという経緯があるため。

国際単位系は、1954年にパリで開催された第10回CGPM(国際度量衡総会)で採択され、メートル法を発展させた新たな世界基準の単位系としてスタートした。
(※世界で通用する単位系を維持するための会議CGPMはフランス語の Conférence générale des poids et mesures のイニシャル)

国際単位系(SI)には、SI基本単位SI組立単位(SI基本単位を組み合わせた単位)SI併用単位(SI以外の別の単位と併用してできた単位)SI接頭語(SI接頭辞)があり、一般的によく使われている単位(メートル、キログラム、秒など)は、SI基本単位と定義されている。

SI基本単位は以下のとおり。(2019年当時)

  • メートル(m)
  • キログラム(kg)
  • (s)
  • アンペア(A 電流)
  • ケルビン(K 絶対温度)
    (絶対零度(-273.15℃)を基準とした温度の単位のこと。1℃=274.15K)
  • モル(mol 物質量)
    (※素粒子(または素粒子の集合体)がどれだけ集まっているかで測る単位。)
  • カンデラ(cd 光度)
    (※点状の光源から特定の方向へ放射される単位立体角あたりの光の明るさを測る単位のこと。ルクス×距離²で算出する。ちなみに25ワットの電球型蛍光灯の場合、全方向に光が発している場合は135カンデラ。光の角度が20度に集約されている場合は18000カンデラ。)

ちなみに、キログラム(kg)、キロメートル(km)などのkや、ミリメートル(mm)、ミリグラム(mg)の、センチメートル(cm)のc、または、PC関連のメモリや記憶媒体の容量などの表記に使われる、メガ(100万)ギガ(10億)テラ(1兆)などが、SI接頭語の一種である。

 


関連項目

SI接頭語


 

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