定額制サービス
のこと。
ビジネス用語のひとつでもあり、サブスクの略称で知られる。
元々、サブスクリプション(英:subscription)とは、定期購読、年間購読、予約購読などの意味があった。
その意味が時代を経て徐々に変わり、有限期間中の使用許可という意味になり、それが転じて、“定額制サービス”という意味で使われるようになった。
具体的なサービス内容としては、以下のものが挙げられる。
- 月額○○○円で映画・アニメが見放題。
- 月額○○○○円で音楽聴き放題。
- 月額○○○円で漫画が見放題。
- 月額○○○円で事務処理または映像制作処理用のアプリ一式が使いたい放題。
- 自動車の長期貸与
など。
視聴する権利や使用する権利を月額サービスとして購入するサービス内容である。
(従来は、商品を一つ一つ購入し、ダウンロードして視聴したり使用したりしていた。)
大抵は、専用のアプリでサービスサイトにログインし、サブスクの提供を受ける形になる。
映画・アニメ・音楽・漫画などのサブスクに関しては、権益上、最新のものが提供されることは稀であるが、仕事等で使用するアプリケーションソフトなどに関しては、最新のものを使用できるので、高額になりがちな最新のソフトを購入するよりも、リーズナブルなサブスクの方が利用価値は高い傾向にある。
また、自動車の長期貸与サービス(リースなど)も、サブスクのサービスとして一般的になりつつある。
自動車の場合は、昔からカーリースやレンタルなどの貸与サービスがあったが、事故の危険性や各種保険、税金、車検等の手続があるため、カーリースで長期で自動車を借りることに不安を覚えたり、「わ」ナンバーであることが恥ずかしく、所有欲を満たせないなどの抵抗感が邪魔をして、なかなか浸透しないサービスであった。
しかし、サブスクなら、比較的安価な月額定額制で新車に乗ることも可能であるため、とても新車には手が出ない低所得層でも新車に乗ることができるようになる。
もちろん「わ」ナンバーでなく、各種保険料や2年ごとの車検代も必要ないので、ある意味、事故らなければ、非常にリーズナブルに車に乗ることが可能になる。
(※ガソリン代や車検以外の整備費、事故時の修理費等は自腹である。)
とはいえ、月額定額制といっても、やはり2~4万円程度のお金が毎月かかるため、結局、数年のトータルコストで見ると、新車を買うよりも高コストであることが多い。
なので、
- 新車が高くて買えない。
- 車検費用が高くて一括で払えない。
という人でも、「なるべく安く、新車に乗りたい。」という人向けの定額制サービスである。
余談だが、単に「走ればいい」程度の車でいいなら、中古の格安の軽自動車(10万円程度)を購入して、ずっと乗り続ければ、現状の自動車のサブスクよりもリーズナブルである。
(しかも、自分の車である。車検代や各種保険代等は普通にかかかってしまうが…。)
・ネットのサブスクリプションのメリット
ネットのサブスクリプションの利用者側(企業)にとってのメリットは、ランニングコスト(維持費)とイニシャルコスト(設備投資や初期費用)が、定額で済むということ。
月額(年額)料金さえ払っていれば、維持費や設備投資などの初期費用がかからないため、利用者側の企業にとって、長期的には非常にリーズナブルである。
わざわざソフトを社員分ライセンス購入し、パソコンにインストールするような手間も要らず、アップグレード時に再購入する必要性もない。
一方で、サブスクリプションを提供する側にも大きなメリットがある。
アプリケーションソフトを個々または企業に売り込まなくても、顧客が定額制のサービスにさえ加入してくれればいいので、広告を定額制サービスにのみ絞れる。
商品一つ一つに広告費をかけなくて済む。
また、定額制サービスは低料金で済むことが多いので、高いソフトを売りつけるよりも顧客が集まりやすい。
ソフトを使いたいけど、そんなに何度も使用しない人は、定額制サービスで一時的に利用し、用が済んだら契約を解除すればいいという利用シーンもある。
ネットサービス型のサブスクリプションは、超高速インターネットが可能な現代だからこそ、実現できる定額制のビジネスモデルである。
関連項目
なし