- ヤバい
- すごい
- 調子に乗ってる
- 絶好調
- 強い
- 可愛い
- イケてる
など、“感情の強さ”を意味する言葉である。
この言葉を使ったのは、2017年代の主に中学生、高校生などの13~18歳の世代。
まじ卍の“まじ”は、真剣という意味で、
「マジで?!」
などのマジと同じである。
一方で、まじ卍の“卍”に関しては、
なぜ“卍”を使ったのかルーツ(由来)がはっきりしていない。
ルーツのひとつとして、
「“まじ”の語呂に似た言葉の“卍”をそのまま連続で偶発的に言ったら、その語感が思いのほかしっくりきたことから、“まじ卍”という言葉が生まれた」
と推測されている。
あるいは、
「卍という記号は、ナチスのハーケンクロイツのマークに似ている」
↓
卍=“右翼的で危険でやばい”などの意味を含んだ記号
↓
“まじ卍”として、
インターネット上の巨大掲示板などで扱われた。
というルーツの説もある。
いずれにせよ、まじ卍の“卍”とは、
その時の“感情の強さ”をそのまま表した言葉であり、語学的な意味なんて無い
というのが正解のようだ。
まじ卍は、SNSやインターネットを通じて、未成年の若者世代で爆発的に流行した。
2017に発表されたJCJK流行語大賞2017において、コトバ部門で4位にランクインする程の勢いがあった。
・まじ卍の使い方(用法)
「2年●組の男子、まじ卍!」
意味:調子に乗っている
ゲームや喧嘩などの勝負事に勝って、
「オレつええ!まじ卍!」
意味:強い、絶好調
ショップなどでアイテムを見つけて、
「これイイ!まじ卍~♪」
意味:可愛い、イケてる
バイクを猛スピードで乗り回して
「まじ卍!いやっほー!」
意味:ヤバい、気分爽快
欲しいものをもらって、
「うれしい!まじ卍♪」
意味:ヤバい、ハッピー
以上のような感じで“まじ卍”は使われる。
状況によって、使い方はいくらでも派生するので、“感情の強さの表現”と考えれば、大体納得がいく。
例外的な使い方として、
写メなどを撮る時に、
「はい、チーズ」の代わりに
「はい、卍」と使うことがある。
主に当時のJC(女子中学生)やJK(女子高生)の間でよく使われたらしい。
ちなみに、スマホや携帯などで“まんじ”と入力すると、確実に“卍”という記号が選択肢に出る。
“まじまんじ”と平仮名で入力すると、5文字になってしまうが、“まんじ”を記号に変換すると1文字で済むので、合計3文字で表示できる。
たったの3文字で、自分の今の気持ちや状況を伝えることができるので、感覚的にも字数的にも便利と言える。
時に若者たちは、
大人の常識では思いつかない斬新な発想で、新しい言葉を生み出す。
しかし、その生み出された言葉が、
そのまま社会で使われるようになるケースは少ない。
その理由は、
「意味と意義が理解できない」
「使う必要が無い」
からである。