ガバナンス(英語:governance)をわかりやすく言うと、
統治
または
統治の機構、統治の方法
という意味である。
基本的に、組織や企業などの団体の内部の統治システムを言い表す言葉である。
例えば、経営者(社長、会長、理事、役員等)、従業員(社員)、取引先、株主など、利害関係がある者同士の間で作用する意思決定システムと言える。
故に、経営学の観点からも、コーポレートガバナンスなどという形でガバナンスという言葉が使われるようになった。
ちなみに、ガバナンスの類義語としてガバメントがあるが、こちらの意味は政府(による統治・支配)を意味しており、統治の規模(範囲)と意味合いがまるで異なる点に注意。
■ガバナンスという言葉の広まり
この“ガバナンス”という言葉は、ある意味で専門的な言葉であり、あまり一般的に使われるポピュラーな言葉ではなかった。
しかし、2018年に発覚したスポーツ界における様々な問題
- 日本レスリング協会におけるパワハラ問題
- 日大アメフト部による悪質タックル事件
- 日本ボクシング連盟の会長告発問題
において、当時のスポーツ庁の鈴木大地長官が、
「ガバナンス体制の改善」
「ガバナンスが非常に問題」
などと“ガバナンス”という言葉を使って指導や批判をした。
そのため、当時の検索エンジンのキーワードランキングでガバナンスが上位に食い込んだことがあり、奇しくもガバナンスという言葉が広く知られる切っ掛けとなった。
関連項目