ある病状が一時的または継続的に
軽減した状態
または
見かけ上、消滅した状態
を意味する。治癒ではない。
医療の分野で使われる専門用語で、緩解(かんかい)と同義である。
対義語は、「増悪(ぞうあく)」。
一般的には、バゼドー病、白血病やリンパ腫などの血液がんに対して使われることが多いが、通常のがんやリウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎などの難治性疾患でも使われることがある。
がんにおける寛解には、完全寛解(complete remission)と、部分寛解(partial remission)の2つがある。
完全寛解とは、がん細胞が見つからないほど消失し、骨髄やリンパ節などの臓器に腫瘍が残っていない状態を指す。
一方、部分寛解とは、腫瘍が縮小しているが、完全に消失していない状態を指す。
寛解は、治療の成果を示す指標の1つに過ぎず、疾患が再発する可能性があることに十分留意する必要がある。
よって、再発防止のために、寛解維持治療を続けたり、生活習慣の改善など、継続的な努力が必要となる。
関連項目
増悪(ぞうあく)