【あらすじ本舗】失恋保険~告らせ屋~ 5話

このページには、ドラマ「失恋保険~告らせ屋~ 5話」のあらすじが書かれています。
※ドラマの正式名称は「四つ葉神社ウラ稼業 失恋保険〜告らせ屋〜」

ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は
読まない方がいいと思います。

それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。

 

■失恋保険~告らせ屋~第5話あらすじ

case:5 共生 〜ライバルは死んだ恋人

聖桜大学の動物生態学研究室で、
女子研究員たちから大人気のルーク(城田優)。

エール大学主席卒業。
知的で背が高くてイケメンのルークには、黄色い声が絶えない。

肝心のルークは研究熱心で、そういうことに全く関心が無い。

そこへ、マル(福田沙紀)が小走りでやってくる。

同じ大学の生徒であるマルは、
次の失恋保険の客が来ることを直接ルークに伝えに来たのだ。

親しそうにルークと話すマルを見て、いぶかしむ女子研究員たち。

小走りで去るマルを尻目に、ルークがつぶやく。

「人間生態学の時間だ…」

今回、「失恋保険」加入のため四つ葉神社の地下室を訪れたのは、
出版社に勤める編集者の水野香菜恵(関めぐみ)。

彼女は担当するベストセラー作家、藤澤和也(渡部豪太)に告白したいという。

デビュー前から新人賞に応募してきた和也の面倒を見てきた香菜恵。

だが、香菜恵は和也の心に別の女性がいる事を明かし、
トラコ(古田新太)に1枚の写真を見せる。

そこには犬を抱く和也が写っていた。

和也には結婚しようとしていた里佳子(早織)という彼女がいたらしく、
結婚したら犬を飼おうと約束していたという。

だが、里佳子はその前に他界。
里佳子の身代わりとして犬を「リカ」と名づけかわいがる和也を見て、
まだ里佳子に未練が残っているとわかるのが辛い香菜恵。

しかも和也のベストセラー小説「永遠の彼方」は
里佳子との思い出を綴ったものだった。

パソコンに録画されていた香菜恵の映像を観ながら、ルークはつぶやく。

「覗きに行こう。彼女の心の闇を…。」

ルークは手始めにマルを雑誌記者に変装させて和也にインタビュー取材させ、
里佳子に対する気持ちを探らせることにした。

留学先の中国で列車事故に巻き込まれたという里佳子。

その3ヶ月後に香菜恵が、
死んだ恋人を題材に小説を書けと強く勧め、
和也はベストセラー作家になった。

和也がデビューしたのが2年前。
「永遠の彼方」が出版されたのが1年前。
恋人が死んだのが出版の3ヶ月前。
犬を飼い始めたのも、丁度そのころ。

ということになる。

二人は香菜恵のアパートを訪れた。

高級マンションに住む和也とは対照的に、
香菜恵の住まいは「のあけ荘」という安アパートだった。

二人は、そのアパートから慌てて駆け出てくる香菜恵を見かける。
和也の飼い犬・リカが誘拐されたのだ。

散歩中にコンビニに立ち寄り、
店を出ると、繋いでいたリカがいなくなっており、
家に戻っているんじゃないかと思った和也が帰宅したら、郵便受けに

「犬は預かった。無事に返してほしかったら、『永遠の彼方』を販売中止にしろ」

と書かれた脅迫文が入っていたという。

2人で完成させた作品と自負する香菜恵はリカよりも小説を優先。

だが、和也はまた書ける小説よりも代わりがいない
リカの方が大事だと訴え、販売中止を切望する。

言い争いを聞いていたルークとマル。

マルは、「今回の誘拐事件、もしかしてルークの仕業?」と訊くが、
ルークは調べものをやめて

「残念ながら先を越された。」

といい、マルを二人に張り付かせ、その場を立ち去った。

里佳子だけでなくリカまでいなくなる事を悲観した和也は、
香菜恵が止めるのも聞かずリカを探しにマンションを飛び出す。

マルはどちらについたらよいのか迷いつつも、アパートに戻る香菜恵の後をつける。
するとアパート前にいるルークと出くわす。

なぜ先回りしているのかマルが不思議に思っていると、
再び香菜恵がアパートから出てきた…腕にリカを抱きかかえて。

なんと、リカの誘拐は香菜恵の自作自演だったのだ。

ルークは香菜恵の自作自演を見抜いていた。

この後、和也はマンション前でリカを発見。
離れた場所で見ていた香菜恵は、里佳子には勝てないと悟り去っていく。

──四つ葉神社の地下、徹夜でメールチェックするルーク。
差し入れを持ってくるマル。
ルークは過去のメールから、「心の闇が生み出した2人のゴースト」を発見したらしい。
そこへトラコがやってきて、莫大な必要経費を送ったという。

「これで役者が揃った…。」

翌朝、「退職届」を手に出社した香菜恵に、
BARクローバーで経過報告を承る旨のメールが届く。

バーテン姿のルークは、来店した香菜恵に、動物の世界の「共生」について語り始める。

アマサギは自分より遙かに大きなカバの背中に留まって外敵から身を守り、
そのお返しにカバの皮膚についた昆虫や寄生虫を食べるという話をした後、
ルークは「作家と編集者も一種の共生なんでしょうか?」と問いかける。

目の前の香菜恵が「永遠の彼方」の編集者であることは知らぬフリをして、
そのあとがきを香菜恵に見せるルーク。

そこには「この小説を、担当編集者の水野香菜恵さんに捧げる」との一文が。
これは、作家から編集者への甘い共生の誘いではないかと言うルーク。

「こんな書かれ方をしたら、何でもしてあげようと思ってしまうんじゃないでしょうか。」
「何でもしてやろうと思った編集者は、見返りに何が欲しかったんでしょうか
……亡くなった恋人を餌にして」

と、香菜恵を揺さぶった。
この言葉に思わず感情的になった香菜恵のところに失恋保険のメールが届く。

 

経過報告は無用になりました

告白の時間です

今すぐ竹芝ふ頭公園に行ってください

失恋保険

 

ルークはその場で、告白指定のメールを送ったのだった。

指定の場所へやってきた香菜恵。
ところが、そこへ来たのは和也ではなかった。

そこへやって来たのは、なんと死んだはずの里佳子だった!!

こっそり観ていたマルは驚いて声を出しそうになるが、
ルークがその口を押さえる。

そう、香菜恵は里佳子を死んだことにし、
それをネタにして和也をベストセラー小説家にしたてあげたのだ。

2年前、香菜恵は、和也を“大事な時期”ということで、
里佳子を和也から遠ざけようとした。

かねてからの里佳子の夢であった中国留学を、
自分が300万円資金提供することで実現させ、
和也から身を引いてもらうことで、うまく遠ざけることに成功した。

しかし、なかなかうまく小説が進まない和也。
このままではいけないと思った香菜恵は、
ある日、里佳子が死んだと和也に伝え、酷く悲しんだ和也に、

「里佳子さんのために書くの。彼女の事、彼女への想いを…。
そうすれば、彼女は永遠に生きられる。あなたの小説の中で…。」

と言ったのだ。
それで、和也はベストセラー小説が書けたというわけだ。

土下座をして謝る香菜恵。
だが、里佳子は怒り心頭のまま。

そして、香菜恵は自分の気持ちを里佳子に告白する。

香菜恵は、和也のことがどうしようもなく好きでたまらず、
里佳子を死んだことにして遠ざけたが結局、和也は里佳子を愛しており、
自分の想いは届かなくて辛いことを。

「俺に言って欲しかったな、その言葉。」

そこへ和也がやってくる。
和也は、一部始終を見て聴いていたのだ。

土下座の方向を和也に向けて、更に謝る香菜恵。
和也は事の真実に驚いてはいたが、香菜恵には怒ってはいなかった。

そう、和也は才能が小説家としての才能なんて無いことを自覚していたのだ。

ベストセラー小説が書けたのは香菜恵がいたから出来た作品。
自分のためにこんなことまでしてくれた香菜恵に、感謝を超えて愛情を感じ始めていたのだ。

香菜恵に優しくする和也に、驚いて食い下がろうとする里佳子だったが、

「俺のために身を引いてくれたんだね。ありがとう。」

と和也に言われ、愕然とする里佳子。

香菜恵からの留学の申し出を受け、
結局、和也よりも留学を選んで身を引いたのは里佳子自身。

逆に、才能の無い自分のために、ずっとそばにいて尽くしてくれた香菜恵。

「やっとわかった。俺、香菜恵さんが好きだ。」

酷いことをしたにも関わらず、香菜恵を許し、
尚且つ好きだと言ってくれるその言葉に、香菜恵の心もついに溶ける。

「私も、愛してる。初めて会った時から」

これで終わればハッピーエンドだが、里佳子は許すはずもない。

こんなことを目の前でされて、怒りがピークに達した里佳子は、
すべてをマスコミにぶちまけるという。

香菜恵は頭を下げて、和也くんの未来だけは奪わないでと懇願する。

「つきあってらんない」

といって、立ち去る里佳子。

後日、マスコミに報道され、マンション前に殺到する報道陣に対し、
二人は堂々と前に出て、香菜恵が全部仕組んだことだと発表する。

──四つ葉神社の地下で、
ルークが香菜恵のパソコンをハッキングして見つけた小説「嫉妬」。

失恋保険の保障内容に書かれていた一つ、
「小説「嫉妬」の自費出版」のもの。

ルークは言う。
「この小説は、いずれ世に出るだろう。藤澤和也の小説として。」

先のルークのセリフ「2人のゴースト」とは、
里佳子とゴーストライターのことを指していたのだ。

つまり、『永遠の彼方』の一部に関しては
香菜恵が執筆したのではないかということ。

香菜恵は会社をクビ。
和也は小説家としては大幅なイメージダウン。

だが、二人は強く結ばれた。

 

失恋保険~告らせ屋~ 6話へ続く

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■感想と考察

本来なら、「和也が里佳子とヨリを戻す」というのが
ドラマの王道なんですが……。

今回の件は、嫉妬による悪事を仕掛けた女性と
最終的に結ばれるという珍しいパターン。

まあ、好きな男の彼女を留学で遠くに追いやるということ以外は、
和也に対して献身的な女性でありましたからね。

個人的には、ちょっと心に引っ掛かるものがありますが、
まあよしとしましょうか。(笑)

 

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■主な登場人物

・香月 歩(かづき あゆむ)29歳 城田優
本編の主人公。四つ葉神社の裏稼業「失恋保険」の調査員。
通称:ルーク
普段は、聖桜大学で動物生態学准教授として講義している。
恋愛心理の達人。
ハッキングまでやってのける、ITの天才でもあった。

・丸山 円(まるやま まどか)20歳 福田沙紀
四つ葉神社で巫女のアルバイトをする女子大生。
通称:マル
“センスの良さ”を買われ、トラコに調査員としてスカウトされた。
加入者に対する恋愛工作実行係で、「失恋保険」を都市伝説的に宣伝する担当でもある。
恋愛に関しては現実的だが、初恋に関してはロマンを感じているようだ。
ルークと同じ大学の女子大生だったことが判明!

・戸倉英太郎(とくら えいたろう)40歳 古田新太
四つ葉神社の宮司で、ゲイ。裏稼業として営む「失恋保険」の元締め。
ルークとは、恋愛保険業を立ち上げる前からの知り合い。

 

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■このドラマの放送日

case:5 共生 〜ライバルは死んだ恋人

初回放送日:2011年5月5日

 


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