【あらすじ本舗】失恋保険~告らせ屋~ 3話

このページには、ドラマ「失恋保険~告らせ屋~ 3話」のあらすじが書かれています。
※ドラマの正式名称は「四つ葉神社ウラ稼業 失恋保険〜告らせ屋〜」

ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は
読まない方がいいと思います。

それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。

 

■失恋保険~告らせ屋~第3話あらすじ

case:3 初恋の危険な嘘

刑事ドラマの撮影現場──

カッコよく銃を構えて敵地へ飛び込む役者は長塚馨(木村了)。

撮影終了時に、多くの女性ファンが駆けつけ、
スタッフなどに制止される。

その中の一人に、今回の失恋保険加入者、
志水千穂(佐津川愛美)がいた。──

大胆にも売れっ子俳優の長塚馨に告白したいと打ち明ける千穂に
思わず驚きの声を上げるトラコ(古田新太)。

だが、話を聞くと2人は幼馴染みだという。

小学校の時、イジメられっ子だった馨をいつも守っていた千穂。
当時、馨は泣きながら「大人になったら僕が千穂ちゃんを守る」と約束したという。

ずっと看病していた母親が3日前に他界。
高校の時から辛い事ばかりで、故郷の島根にはいい思い出がない千穂は、
馨との約束を信じて上京してきたのだ。

マル(福田沙紀)は昔の約束を馨が覚えているはずがないと
契約したトラコに抗議するが、
ルーク(城田優)は初恋の思い出に100万円も掛ける千穂の心には、
重大な何かが隠されていると考え、調査に乗り出す。

「覗きに行こう。彼女の心の闇を…」

マルはADとして馨が出演するドラマの撮影現場に潜り込み、
ルークはドラマ撮影現場に向かう千穂を尾行。

その時、千穂の携帯電話に着信が入る。

千穂は、親戚の家にいると電話の相手にウソをつく。
マルはルークの指示でドラマ撮影を見学する千穂に声をかけ、
エキストラとして出演して欲しいと頼む。

馨とすれ違うシーンに突如出演することになった千穂は、
馨が自分に気付いてくれる事を期待する。

すれ違いざま、緊張で一瞬鼻の頭をかく千穂。
その仕草に見覚えがある馨は思わず立ち止まる。

カットの声にも気付かないままの馨に、
離れた場所から千穂は馨の名前を呼んだ。

その声に反応する馨。
だがマルは馨に近づけないように千穂を無理矢理連れて行く。

一方、撮影中にマルが預かった千穂の携帯の着信履歴を確認したルークは、
千穂と馨を今度は2人きりで会わせようと考える。

その手には千穂のバッグから見つけた、
古ぼけた絵ハガキがあった。

馨のマネージャー・高原は撮影時の様子を見て、
馨と千穂との関係を勘繰る。

馨は順調にいけば夏には映画の主役が決まる大事な時期。
高原はスキャンダルに巻き込まれる事を恐れ、女は禁止だと馨に釘を刺す。

マルは高原の警戒の中、馨を撮影現場に案内するフリをして
千穂と2人きりになる場所に連れ出した。

千穂を思い出す馨だったが、高原の言葉が頭を過ぎって複雑な表情に。

ルークとマルは2人の様子を物陰から窺っている。

千穂は約束を果たしに来たと伝えるが、馨は迷惑だと話を遮り、
約束なんて覚えてないと冷たく突き放す。

しかも「金が目当てなんだろう?」と、
酷い言葉で千穂を傷つけた。

15年前の約束をずっと信じていた千穂はショックを受け、その場から去っていく。

千穂の携帯に四つ葉神社からの呼び出しメールが届く。
BARクローバーで経過報告を承るという。

来店した千穂の前にはバーテン姿のルークが。

勧められたカクテルに千穂がほろ酔いになり、
幼馴染みが子供の頃の約束を覚えていなかった事を愚痴るとルークは、
フラミンゴの体は元々白い、という話を始める。

餌の藻やエビなどに含まれる成分カロチノイドによってピンク色の体になるのだと。

環境に大きく影響を受けるのは動物も人間も同じ、と千穂に告げるルーク。

しかしそれは、馨が変わったのは仕方がないという慰めの言葉ではなかった。

千穂自身も変わってしまったのでは、
と問いかけるルークに、言葉を無くす千穂。

「一度背負った過去は、決して拭い去ることはできないと言いますし…。」

ルークの言葉に、ますます黙り込む千穂だった。

翌日、撮影のために楽屋で台本を読む馨の所に、
取材と称して変装したルークがやってくる。

ルークは、馨が演じる役に、熱血刑事役が多いのは何故かと訊く。

馨の子供の頃のことを取材し、昔はいじめられっこで、
幼馴染の女の子によく助けられたことを知ったと語るルークに、
いぶかしみながらも昔のことを思い出す馨。

ルークは、その女の子が大切に持ち歩いていた宝物を馨に渡す。

その宝物は、過去に馨自身が書き、
上京する直前に女の子に直接渡したハガキだった。

それを読んで馨は愕然とし、昔を思い出す。

ルークは、その女の子がかなり苦労をし、
故郷にいい思い出が何もなく、辛いことばかりあって育ったことを語る。

そう、その女の子、すなわち千穂は、
馨からもらったハガキに書いてあることだけを希望に、
今まで生きてきたのだった。

その頃、千穂の携帯にメールが届く。
「告白の時間です」――千穂に届く四つ葉神社からのメール。

「本日午後2時
新宿中央公園へお越しください」

──同じ頃、ルークも馨に、千穂が本日午後2時、
新宿中央公園で待っていることを伝える。

しかし、その時間は撮影の真っ只中。
しかも、彼女の一方的な思い込み。

ルークはこう言う。

「子供の頃の約束など、捨ててしまうのが当たり前。ヒーローでもなんでもない。私達にとっては…」

半ば千穂の想いを軽視するような言い方で話す。
ハガキを震える手で持ちながらじっと見る馨だった。

撮影現場での準備の合間、
葵はハガキを上着のポケットから取り出して見つめる。

ハガキの写真は東京都庁が大きく入った、新宿の写真。
同時に、当時の記憶が蘇る…。そして、ハガキの文面を読む。

やくそく
ぼく、強くなって
チホちゃんのヒーローになる。
だから、大人になったら
ぜったいにここで会おうね。
かおる

そのとき、カメラが故障し、しばらく撮影は中断、休憩となる。(マルのしわざ)

そのチャンスに、馨は千穂に遭うために現場から駆け出す。
約束の場所の位置を確認しながら、必死に馨は走った。

約束の時間、2時を過ぎ、千穂は諦めて約束の場所から去ろうとする。

「千穂ちゃん!!」

丁度そこに、馨が駆けつけて到着した。間に合った。

「金が目当てだなんて、酷いこと言ってごめん…」
「約束を思い出したんだ。」

といって、あのハガキを見せる馨。
無くしたと思っていたハガキが馨の手に渡っていたことに驚く千穂だった。

「俺、約束守るから…千穂ちゃんのヒーローになるから」

「馨…」

このまま終われば、まさにハッピーエンドだが、
ルークは告白場所へ馨以外にもう1人、スペシャルゲストを呼び出していた。

「騙されるな!!」

その言葉に驚く二人。

「その女は、結婚詐欺師だ!!」

そう、この男は千穂の結婚詐欺の被害者の一人だった!!
序盤で千穂が携帯電話で嘘をついた相手でもある。

千穂が100万円もの大金を失恋保険に使えたのは、
結婚詐欺師として100万円をせしめていたからだ。

嘘をつくなと男にくってかかる馨だったが、
千穂は本当のことだと叫んで馨を止める。

愕然とする馨。

千穂は、結婚詐欺師になった経緯を話す。

高校時代、病気の母の入院費を肩代わりしてくれた千穂のバイト先の店長は、
肩代わりの代償として、千穂に男女の関係を要求。千穂はそれを呑んだ。

そして、高校卒業したら結婚してくれと言った店長に「うん」と言ったが、
千穂は怖くなって逃げ出したという。──これが最初。

それから、また母の入院費の督促が来て、
今度はネットで騙せそうな人を探して…
と、母の入院費を稼ぐために結婚詐欺を繰り返してきた。

それ以外、入院費を払う方法が見つからなかったからだという。

馨は「だからって、どうして好きでもない人と…」と問い詰める。
千穂は答える。

「平気よ。だって、好きな人に抱かれたことなんて無いもの…。」

最初の件で、好きでもない人に処女を捧げなければならなかった千穂は、
自分の気持ちとは裏腹に、結婚詐欺を繰り返すうちに、
悲しいほどに身体が“慣れて”しまっていたのだ。

被害者の男は、
「警察がここに来る。その前に100万円返せ!!」
と千穂につっかかる。

馨は、千穂ちゃんはそんな女じゃないと、その男を倒す。

千穂は、「本当のことだから…「お前とは関われない」そう言っていなくなって!」
という。

「馨、お願いだから、ウチのことなんてもう…」

下に落ちた、思い出のハガキ拾う千穂。

「こんなもの…約束なんて、最初からなかったんよ…うん、そうしよう」

そういって、ハガキを破く千穂だったが、途中で馨に止められる。

「逃げよう。一緒に逃げよう!」

千穂の手をとり、一緒に駆け出す馨!
二人を(密かに)追いかけるルークとマル。

しかし、千穂は手を振り解いた。

「だめだよ馨…私、自首する」
「馨の手、本当にあったかいから…私、馨のこと、本当に好きだから…」

たたずむ馨と千穂。

「馨の手が教えてくれた…元には戻れないけど、やり直すことはできるって…
もう一度、生まれ変われるって…」

パトカーのサイレンの音が聞こえ、近づいてくる。

「ここで見送って。馨、笑って見送って!」

道の向こう側から、追いついたルークが見守る。
馨は残念そうに語る。

「ごめん…俺、なんもできんかった…千穂ちゃんのヒーローになれんかった…」

泣きそうな顔で千穂は答える。

「ヒーローだよ。」
「ウチのヒーローは、強い人なんかじゃないけん…
とっても弱くて、とっても…泣き虫な人じゃけん」
「ありがとう…ウチのヒーローになってくれて…」

サイレンの音が強くなる。
馨に背を向けて立ち去る千穂。

「千穂ちゃん!二人の思い出、ちゃんと預かっとくけん!
じゃけん、かならず、取りにもどってこいって!
かならず…約束な!」

パトカーに乗って去る千穂だった。

──四つ葉神社地下、補償内容を確認すると、
「逃走資金とその幇助」。

ここに来たときは、千穂は詐欺師だったわけだが、
千穂の心は変わり、馨は千穂を受け入れた。

ルークはつぶやく。

「時計の針は巻き戻せないが、人を愛する心があれば、心は白く戻れるということか…」

マルは「初恋は永遠ってコトですなぁ~♪」とご機嫌。
トラコとマルとのやりとりを尻目に、ルークは四つ葉神社を後にする。

神社の広場で仲良く遊ぶ男の子と女の子の姿を見たルークは、

「初恋は永遠か…」

とつぶやく。

上着の内ポケットから、
象二匹のシルエットが映る夕日の写真を取り出すルーク。

それには、
「Dear Luke Did you find the answer ? from お月様キラキラ」
と書かれていた。

意味ありげに空を見上げるルーク。
初恋の相手を思ったのだろうか…?

 

失恋保険~告らせ屋~ 4話へ続く

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■感想と考察

千穂が結婚詐欺師だったことは意外でしたねぇ。
しかし、彼女が結婚詐欺師になった経緯を聞くと、
同情の余地は十分にあると思います。

馨と千穂の二人は、きっとやり直せるでしょう。

更に、私が気になるのは、馨が倒した結婚詐欺の被害者。
ヘタすると、馨も彼から訴えられてしまいそうな気がする。

彼の俳優生命に支障が出ないことを祈るのみです。

 

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■主な登場人物

・香月 歩(かづき あゆむ)29歳 城田優
本編の主人公。四つ葉神社の裏稼業「失恋保険」の調査員。
通称:ルーク
普段は、とある大学で動物生態学准教授として講義している。
恋愛心理の達人。
彼の初恋の相手とは誰?

・丸山 円(まるやま まどか)20歳 福田沙紀
四つ葉神社で巫女のアルバイトをする女子大生。
通称:マル
“センスの良さ”を買われ、トラコに調査員としてスカウトされた。
加入者に対する恋愛工作実行係で、「失恋保険」を都市伝説的に宣伝する担当でもある。
恋愛に関しては現実的だが、初恋に関してはロマンを感じているようだ。

・戸倉英太郎(とくら えいたろう)40歳 古田新太
四つ葉神社の宮司で、ゲイ。裏稼業として営む「失恋保険」の元締め。
ルークとは、恋愛保険業を立ち上げる前からの知り合い。

 

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■このドラマの放送日

case:3 初恋の危険な嘘

初回放送日:2011年4月21日

 


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