【あらすじ本舗】MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~ Episode #2(2話) あらすじ

このページには、ドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~ Episode #2」のあらすじが書かれています。

ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。

それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。

 

■MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ Episode#2 あらすじ

療養施設

爆発事件の被害者の一人の幼い少女が黙々と絵を描き続けていた。

クレヨンで書きなぐられた奇妙で不可解な絵が散乱している。

それが、彼女の心の状態を端的に示していた。

おばけを見た

それが、少女がカウンセラーに語った言葉だった。

 

少女が見たものが一体何だったのか・・・?

それを突きとめるため、
大杉(香川照之)は情報収集のプロ・鳴宮(伊藤淳史)の元へ来ていた。

交番で、爆発事件現場付近の監視カメラの映像をチェックする二人。

爆発時刻の映像をいくらチェックしても、
少女の目線の先にある映像が見つからない。

該当する監視カメラ全てにおいて、
映っているはずの映像が無かった。

爆発の影響を考えても、
映像が無いカメラが多すぎる。

大杉は、何者かが故意に映像を
消したのでは無いかと考えた刹那、
鳴宮の口から

「ザブルーダーフィルム」

というキーワードが出る。

※一般人が事件や事故の決定的瞬間をカメラに収めた映像のこと

監視カメラの映像が消されている以上、
存在するかどうか判らないが、
一般人が撮影した現場の映像があるなら、
それに頼るしかないということだ。

 

一方、とあるレストラン。

倉木と美希は窓際の席で食事をしていた。

倉木は、食事にかこつけて、彼女から爆発事件に関する全ての情報を訊きだすつもりだった。

美希は、爆発事件の直前に倉木の妻に絡んできたホームレスの男が何者かによって暴行を受け、事件当時のことをあらいざらい吐かされていたことを倉木に告げた。

それをさえぎるかのように美希の経歴を語る倉木。

軽く聞き流してあしらおうとする美希だったが、彼女が高校時代に、ある任務中に行方不明になった父親の話になると動揺を隠し切れないようだった。

なぜなら、美希の父親は公安の警察官であり、その情報は公安でも知ることはできない秘密の情報だったからだ。

倉木の情報収集力に怖れを抱いた美希は爆弾事件に関わる殺し屋の新谷和彦について静かに語りだした。

 

倉木は、新谷和彦が雇い主と思われる大手警備会社アテナセキュリティに来ていた。

シニアアドバイザーで役員の東(長谷川博乙)に挑発的に接触する。

側近としてついていたマーシャルアーツアドバイザーの中神甚(吉田鋼太郎)の制止も聞かず、次々と質問する倉木。

キレそうになる中神。

それに対し東は中神を制止すると、
倉木に

「公安は無茶な捜査をするから嫌いなんだよ。」
「正式な手続きをとってくれ。」

と、不敵な表情で囁き、去ろうとする。

正式な手続きが却下されたから、直接東のところに来たということを倉木が言うと、東らは不敵に微笑んで立ち去るのだった。

去り際、中神が立ち止まり、
倉木に指差して言った。

「二度と目の前に現れるな」

 

一方、大杉は美希をつけまわしていた。

現場にいた公安の美希を、爆発事件の捜査に加えないのはおかしいと食い下がってきた。

「お前は何かを隠しているな・・・」

美希は別の捜査に加わっているから捜査に参加できないだけと大杉を軽くあしらう。

核心の人物に近づいてはいるが、肝心の情報は全く得られない大杉だった。

 

夜、倉木はある強引な手段に出た。

スポーツクラブの駐車場に停めてあった東の車の窓ガラスを消火器で割り、ダッシュボードの中に隠してあった拳銃を取り出した。

そしてそれを、東が使っているロッカーに入れる。

いきつけのスポーツクラブで汗を流した東がロッカーを開けると、拳銃が下に落ちた。

その時、タイミングよく警察官が2人やってきた。

「東和夫さんですね?」

倉木に“してやられた”と、
ニヤリと微笑む東だった。

しかし、次の日の朝、
東はあっさり釈放され、弁護団とともに警察署から出てきた。

それを見つめる倉木。

そこへ美希がやってきた。

「東はそんな簡単な相手じゃないんです。」

それは、警察にも圧力がかかったことを倉木に認識させるには十分な言葉だった。

「彼は私のチームがマークしています。
勝手なことはしないでください。捜査の妨害になります。」

と倉木に告げたが、
倉木は、東を乗せて走り去る車を見ながら

「腹が減ったな、何か食わないか?」

と言うだけだった。

 

一方、新谷は記憶の一部を失ったまま、再び爆心地に来ていた。

被害者に捧げられた花束や記念品、そして思い出の写真の数々を見て、

「本当にオレがやったのか」

実感が無い新谷は、
自問しながら立ち去るのだった。

 

その一方、レストランで食事する倉木と美希。

倉木は、爆発事件を映した監視カメラの映像が一部消えていると大杉が話したことを美希から聞いた。

映像が消えているのは、
アテナセキュリティか公安のどちらかの仕業じゃないかと倉木は睨むが、美希はそうかもしれないし偶然かもしれないとハッキリとした答えを口にすることはなかった。

その時、美希のスマホに電話がかかってきた。
電話を終えると、美希は任務があると言って去っていった。

深みのある表情でそれを見送る倉木。

そして、大杉が美希のあとをつけて行った。

 

新谷は、かつて自分が住んでいたアパートにやってきた。
刺客を殺す前に、自宅の情報を訊き出していたのだ。

自分のことを覚えていた大家に鍵を借りて自分の部屋の“捜索”を開始する。

その一方で、大家は何も事情を知らないまま、美希に新谷が帰って来たことを伝えた。
(倉木と食事の時、美希が電話で話した相手は大家)

同時に、中神の耳にも新谷帰宅の情報が入った。
部下が既に刺客を向かわせたらしい。

ニヤリとする中神だった。

 

倉木はアテナセキュリティの地下駐車場に来ていた。

車に乗ろうとしていた中神を挑発する。

「警備が手薄だな」

そして、ICチップについて問い詰めた。
すると中神は、

「あんた超えてるよ、あんたと俺たちの境界線」

と、車の後輪を蹴りながら言った。

「あんた、超えちゃいけない一線を超えてる」

そう言って立ち去ろうとすると、倉木は不敵にも前進して中神の目の前まで来る。

そして

「一線超えたらどうなるか楽しみだな」

と、更に中神を挑発するのだった。

その場では何も無く去った中神だったが、乗り込んだ車の中でウサ晴らしに座席を蹴り続けた。

 

─ 新谷は自分の部屋を調べ始めた。

散らかり放題の部屋。

自分が来る以前に、
何者かによって物色されたことは一目瞭然。

テレビらしき機械も分解されて、
中の基盤が飛び出ていた。

そんな中、タンスの裏に隠されたターゲットの写真や
行動ルートの紙を発見する。

それらの物的証拠を見て、
自分がやっぱり数々の殺人の実行犯であることを知った。

そこへ、二人の刺客がやってくる・・・。

新谷は格闘の末に刺客に倒されそうになるが、間一髪、刺客が持ってきた酸性の液体を刺客にぶっ掛け、窓を破って外へ脱出するのだった。

それを美希の運転する車が追うが、それを遮ったのは、なんと大杉だった。

しかし、美希は問いかける大杉を無視して車で新谷を追うのだった。

大杉は、新谷の部屋で殺人計画の証拠を見つける。

 

アテナセキュリティのエアガン射撃訓練場で、東はエアガンを撃っていた。

そこへ倉木がやってきた。

ICチップのことや、防犯カメラの映像の消去について問い詰めるが、東はとぼけるばかり。

「新谷を逮捕する」と倉木が言うと、東は不敵に笑った。

そして、

「公安ならわかってるだろう。知らない方がいい真実もある。」

と、ハッキリと口にした。

更に、

この世にあるのは作られた真実だけだ
本当の真実は存在しない

と言い切ったのだった。

倉木は、この事件には大きな陰謀が隠されていると言い、

「お前バックには誰が着いている?」

と東に問い詰めた。
東はゆっくりと倉木に近づいてこう囁いて立ち去った。

「知らない方が身のためだ」

 

─ 夜、どこかの建物の屋上で、公安上層部の津城(小日向文世)と美希が話をしていた。

大杉が新谷の存在に気付いたことや、倉木の行動について語っていた。

心配する美希だが、
津城は、倉木を放っておくつもりらしい。

 

─ 新谷は再び街を彷徨っていた。

時折、フラッシュバックする映像の中から妹が住んでいたというマンションの部屋を思い出し、記憶を頼りに鍵を入手、そこに入り込んだ。

中を物色していると、腐臭が漂ってきた。

慎重ににおいの元を探ると、
それは、鳥かごの中の“百舌のはやにえ”だった。

一息ついて自身の記憶を探っていると、チャイムが鳴った。

外を覗くと美希が来ていた。

隣人の女性のフリをして、
新谷に接触しようとしたのだ。

新谷は、初めのうちは普通に会話していたが、会話の中のわずかな矛盾点に気付き、不意打ちで美希を拘束する。

カバンの持ち物から、
美希が公安の警察官であることを知る。

そして、美希から
自分が本当に殺し屋であることを教えられる。

その時、玄関のドアを激しく叩く音が聞こえてきた。

一瞬で緊迫状態になり、美希を始末しようとする新谷だったが、もう一つ驚くべき事実を美希から告げられた。

「あなたは爆発事件の犯人じゃない」

と。

新谷は持っていた武器をふりかざして美希に覆いかぶさる!

次の瞬間ドアが開けられ、
中扉が蹴破られた。

倉木がここを突き止めて乗り込んできたのだ。

しかし、二人は消えた後。

破られた窓とブラインドが夕日に当たり、
縞模様の影が倉木にさしてくるだけだった…。

 

MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ Episode#3へ続く

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■感想と考察

退屈なシーンが一切無く、
話がテンポ良く進んでいくので、
目を離さずに見ることができた。

CMが邪魔に感じるほどだった。

また、流行のアーティストが歌う主題歌のようなものがドラマ中に流れることが一切無く、心がグッと引き込まれるような深い重厚感を感じた。

驚いたのは、爆発事件の犯人は殺し屋の新谷ではないこと。

じゃあ、誰が何のために爆発を?
筧に爆弾を持たせたのは誰?

公安の作戦が深く関わっているのか?

次回への興味と視聴欲が絶えない。

 

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■主な登場人物

倉木尚武(西島秀俊)
公安の警察官。爆発事件で妻を失う。
事件の真相を知るべく、公安の枠を超えて行動する。
妻との間に娘が一人いたが、不審な溺死を遂げていた。
今回の爆発事件の黒幕的存在と思われる東らに強引なアプローチを繰り返す。

倉木千尋(石田ゆり子)
倉木の妻。爆発事件の爆心地でバラバラ遺体で発見された。
実は元公安の刑事だったが、
グラーク・アルファという謎の作戦に参加後、退職していたことがわかった。
晩年は精神的に病んでいた模様。
娘の死にも大きく関わっているらしい。

大杉良太(香川照之)
警視庁捜査第一課の刑事。
公安の倉木の過去を爆発事件とともに調べていく。
主な情報源は、プロの情報収集家の鳴宮。
美希も爆発事件に大きく関わっていると気付き、美希にも接触を図る。

新谷和彦(池松壮亮)
プロの殺し屋。妹がいるらしい。
かつてアテナセキュリティに雇われていた。
ICチップを隠し持っているらしく、それが理由でアテナセキュリティの東の命令によって何度も命を狙われている。
記憶を一部失ったまま都心を彷徨い、妹と思われる女性の部屋にたどり着いた。
爆発事件の真犯人と思われていたが、実は違うことを美希から告げられた。

明星美希(真木よう子)
倉木と同じく公安の警察官。
爆発事件の爆心地付近にいたのは、実は別の任務で新谷をマークしていたから。
爆発事件の犯人について真相を知っているらしい。
父親も公安だったらしいが、美希が高校生の時に行方不明になっていた。

津城俊輔(小日向文世)
警察の高官と思われる人物。
美希と密会している。
かつて公安にいた千尋の上司でもある。
爆発事件とは別件の捜査を指揮しているらしい。
おそらく、爆発事件の真相を別の方向から知っている数少ない人物。

鳴宮啓介(伊藤淳史)
交番の警察官でありながら、実はプロの情報収集家。
大杉の依頼で様々な情報を収集している。
爆心地付近の全ての監視カメラの映像が、一部消されていることをつきとめる。

中神甚(吉田鋼太郎)
アテナセキュリティのマーシャルアーツアドバイザー。
東の命令で様々な殺人を指揮している。
新谷の命を執拗に狙わせるが、全て失敗に終わっている。
性格は短気で荒っぽい。

東和夫(長谷川博乙)
今回の事件の黒幕的存在。
新谷を始末し、ICチップを手に入れようと様々な命令を下す。
拳銃の腕はかなり良い模様。
拳銃の不法所持で逮捕されるも、翌朝釈放される程の後ろ盾がある。
彼のバックには、相当の大物が隠れているようだ。

 

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■このドラマの放送日・視聴率

Episode #2
殺し屋の記憶と妹の謎
初回放送日:2014年4月17日
視聴率:12.8%

 


 

MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ Episode#3へ続く

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