このページには、ドラマ「MOZU Season1~百舌の叫ぶ夜~ Episode #5」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。
■MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ Episode#5 あらすじ
荒れ狂う海、水面・・・
溺れてもがく一人の男。
そして男は水から強引に引き上げられる。
それは、中神(吉田鋼太郎)の差し金で拉致された新谷和彦(池松壮亮)だった。
新谷は拷問されていた。
度重なる水攻め、
電流による電気ショック。
全てはICチップの在り処を吐かせるために、中神が命じていたからだ。
全身アザだらけで見るに耐えない無残な姿…
しかし、新谷は我慢強いのではない。
話したくても新谷は記憶喪失で、
ICチップに関する記憶が思い出せないのだ。
中神たちは、それが解からず、
プロの殺し屋としての根性と思いこんでいる。
中神からの誘いの言葉に新谷は
「時間をくれ」
というが、
その言葉は、サディストの中神を、よりサディスティックな行動に出させるだけだった。
一方、津城(小日向文世)たちと手を組んだ倉木(西島秀俊)と大杉(香川照之)は、爆発事件直後の映像を持つ高校生・南貴之(染谷将太)を訪ねる。
南は映画研究部に所属しており、
爆発直後の現場の様子を偶然にも自分のカメラで撮影していたのだ。
監視カメラ映像には無い現場の映像。
そこには、瓦礫の中で泣いている少女と、その少女の見つめている先の、ある“モノ”がハッキリと映されていた。
公安によって隠蔽されていたのは、ひょっとしたらこの映像なのでは?
そう考えた倉木たちは、
少女の見ていたものが何らかの重要証拠になるんじゃないかと踏み、少女の入院先の療養施設を訪ねるのだった。
謎の絵の枚数は以前より増えていた。
画用紙が散乱する中で、
少女はずっと絵を描き続けていたのだ。
そして少女は
「できた」
と言った。
しかし、どの絵も全く意味が分らない。
しばらくして倉木はふと閃いたようだった。
次々と少女の絵を床に並べていく倉木。
それをいぶかしんで見る大杉。
そして床に、大きな1枚の絵が現れる。
そこに描かれていたのは・・・・・
バラバラの死体の数々と、
絵の中心で、死体の一部を摑んでいるバケモノのような女の姿。
大杉と倉木、療養施設の人はただ驚いて見るしかできなかった。
── 拷問でぐったりしている新谷に、
東(長谷川博己)は質問していた。
監視カメラの映像を見ていた東は、
直前に新谷が会おうとしていた葵(有村架純)の存在に気がついたからだ。
東は葵実の映像プリントを新谷に突きつける。
新谷の顔が、どんどん青ざめていく…。
その反応から、新谷は葵美を大事に思っていると確信し、
葵美を
「丁重にお迎えするよう」
中神に命じる。
新谷は関係ない葵実が巻き込まれて殺されることを悟り、やめるよう絶叫し続けるのだった。
── その頃、津城たちもまた、
偶然(?)記録していた防犯カメラの映像から葵美の存在にたどり着いていた。
新谷と接触した彼女には危険が及ぶ可能性が高い。
倉木・大杉・美希(真木よう子)の3人は、即座に葵美の保護に向かう。
しかしすでに、いかにも怪しい東の手先たちの姿が葵美のすぐ近くにまで迫っていた。
何も知らない葵実は、
新谷の友人という男に声をかけられてタクシーに乗せられる。
それをすんでのところで阻止したのは駆けつけた大杉だった。
しかし、大杉を悪いヤツだと思い込んだ葵実は、大杉に蹴りを入れて離脱。
事態は悪化の一途を辿った。
追ってくる男たちから逃げようとする葵実だったが、ファッションフロアで捕まってしまう。
だが、美希の機転で危機を脱し、彼女達が警官であることを知る。
それから、駅周辺のショッピングモール街を駆け回る追跡劇バトルが始まった。
葵実を奪おうと襲い掛かる男達を、美希と大杉が追い払いつつ逃走する。
しかしそこに中神が立ちはだかり、美希を倒してしまう。
中神は葵実を捕えるが、倉木がそれを阻止。
「倉木ぃ・・・」
二人の男が激突し、肉弾戦を開始した。
有利に戦いを進める中神は、倉木を退けて葵実に再び迫る。
その最中、抵抗する葵実に激怒した中神は葵実に大怪我を負わせてしまう。
そこへ倉木が戻って中神と奮闘。
中神をモールの下へ落下させて退かせることに成功した。
中神はモールの下で無事だった。
目的を果たせず悔しがりつつも、倉木との初バトルには満足したのだった。
── 倉木、美希、大杉の三人は、何とか葵実を保護・入院させることに成功した。
一息ついたところで、
倉木は自分の妻と娘のことを大杉に語りだした。
「娘は俺の子じゃなかった」
驚愕の内容に驚く大杉だったが、結局誰の子かわからない。
血液型が違ったことから判明しただけ。
妻は何も話さなかった。
自分の妻が異常なまでに自分を愛していたこと、それがエスカレートしたから娘が死んだのか?
何もかもが断片のまま。
いぶかしむ大杉を背に、
倉木は静かに帰路についたのだった。
しかしその夜、部下を連れた中神が病院を急襲。
警備の警官は倒され、葵実は拉致されてしまった。
── 倉木の自宅。
倉木は壁にもたれながら、
壊れかけた亡き妻・千尋との会話を思い出す。
千尋は精神的にかなり追い詰められていた。
異常なまでに倉木を愛し求める千尋だったが、それに応じない千尋は手首を包丁で切ろうとする。
倉木のそばにずっといたい。
他には何も要らないという千尋だが、それに対して倉木は
「しずくもか」
と言ってしまう。
それを聞いた千尋は、
倉木が暗に自分を責めていると感じたのか、包丁を落とし、その場に力なくしゃがみ込むだけだった。
回想の断片が終わり、
携帯のバイブ音が倉木を現実へと引き戻す。
倉木に葵実誘拐の一報が入った。
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■感想と考察
ついにアクションドラマらしい格闘バトルが始まった。
マーシャルアーツで鍛え上げた中神と互角以上に渡り合える倉木の強さがとても魅力的である。
男の強さは、銃の上手さよりも肉弾戦の強さの方が、より感情移入できる。
個人的には、銃の上手さも男の強さの一つだと思うが、やっぱりケンカ(肉弾戦)が強いのが一番光って見える。
そして、気になるのが千尋と娘のしずく。
倉木の娘じゃないとすると、一体誰の子なのか?
■主な登場人物
倉木尚武(西島秀俊)
公安の警察官。爆発事件で妻を失う。
事件の真相を知るべく、公安の枠を超えて行動する。
大杉・美希・津城らと同盟を結ぶ。
中神らによって新谷が拉致されたことを知る。
また、新谷の関係者として、フリーライターの葵実が狙われていることを知り、彼女を保護するべく奮闘。
中神らと激しい肉弾戦を繰り広げた。
倉木千尋(石田ゆり子)
倉木の妻で元公安警察官。
爆発事件の被害者。
グラークαという謎の作戦に参加後、退職していたことがわかった。
晩年は精神的に病んでいた模様。
生んだ娘は倉木の子供では無かった。
倉木を異常なまでに愛し欲していた。
大杉良太(香川照之)
警視庁捜査第一課の刑事。
爆発事件を解決しようと躍起になっている。
倉木、美希、津城らと同盟を結んで行動開始。
葵実を保護しようとするが、勘違いした葵実に蹴りを入れられて保護できなかった。
明星美希(真木よう子)
倉木と同じく公安の警察官。
同盟を結んだ倉木、大津らとともに行動開始。
拉致されそうになった葵実を保護すべく奮闘した。
新谷和彦(池松壮亮)
かつてアテナセキュリティに雇われていたプロの殺し屋。
妹がいるらしい。
が、どうやら殺しの実行犯は新谷ではなく妹の方だったようだ。
現在記憶喪失中。
事情を知らない中神の手下によって拉致され、厳しい拷問を加えられ続ける。
中島葵美(有村架純)
フリーライター。
新谷の正体を知らない。
新谷の妹の日記を新谷に渡そうと接触を試みていた。
それを東、中神らに悟られ、身の危険に晒される。
重傷を負うも、倉木らによってかろうじて保護されるが、結局、病院を襲撃されて拉致されてしまう。
中神甚(吉田鋼太郎)
アテナセキュリティのマーシャルアーツアドバイザー。
性格はサディスト。
短気で荒っぽい。
新谷を部下に拉致させ、拷問を繰り返す。
東の指示で、葵実の拉致を実行。
一時は倉木らに阻止されるが、夜中に病院を急襲し、入院していた葵実を拉致する。
東和夫(長谷川博乙)
アテナセキュリティの役員。
今回の事件の主犯的存在。
ICチップを手に入れようと様々な命令を下す。
新谷を拉致させ、拷問で吐かせるように指示。
次は葵実を誘拐するよう中神に指示した。
津城俊輔(小日向文世)
警察庁警務局所属の警視正。
特別監察官の権限を持つ。
かつて公安にいた千尋の上司でもある。
前回、倉木、大杉らと同盟を結んだ。
今回は、監視カメラに偶然映っていた葵実の存在を発見していた。
南貴之(染谷将太)
高校生。映画部所属。
爆発事件の現場に居合わせた。
爆発直後の映像を偶然撮影していた。
■このドラマの放送日・視聴率
Episode #5
迫る魔手白昼の激闘
初回放送日:2014年5月8日
視聴率:10.1%
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