成人向け同人誌
のこと。
日本語の「薄い本(うすいほん)」という言葉は、額面通りの意味からネットスラングとしての深い意味まで、実は多層的なニュアンスを含んでいます。
知らないで使うと思わぬ誤解を招くこともある、この言葉の正体を詳しく解説します。
■「薄い本」が指す3つの主な意味
「薄い本」には、大きく分けて以下の3つの意味があります。
◆1. 物理的に厚みのない本
文字通り、ページ数が少なく厚みが薄い本のことです。
絵本、パンフレット、小冊子、あるいは技術解説の入門書などがこれに当たります。
◆2. 同人誌(全般)
アニメ、漫画、ゲームなどのファンが自費出版する「同人誌」を指します。
同人誌は個人や少人数のサークルで制作されるため、商業誌(ジャンプやマガジンなど)に比べてページ数が少なく(20〜40ページ程度)、物理的に薄いことが多いためこう呼ばれるようになりました。
◆3. 成人向け同人誌(ネットスラング)
現在、インターネット上で最も頻繁に使われる意味です。
特に、特定のキャラクターや作品を題材にした「性的な内容を含む同人誌」を指す隠語(ユーフェミズム)として定着しています。
公共の場やSNSで「エロ本」と直接言うのを避けるために使われる、一種の「オブラートに包んだ表現」ですね。
■なぜ「薄い」ことが強調されるのか?
なぜ単に「同人誌」と呼ばず「薄い本」という呼び名が定着したのか、そこにはオタク文化特有の背景があります。
| 理由 | 解説 |
| 制作コスト | 個人出版ではページ数が増えるほど印刷代が高くなるため、薄い本が主流になる。 |
| 即売会の文化 | コミックマーケット(コミケ)などのイベントでは、大量の本を買って持ち帰るため、一冊が「薄い」ことは搬送上の利点でもある。 |
| 隠語としての機能 | 「薄い本を買いに行く」と言えば、仲間内には伝わるが、詳しくない人には単なる買い物に見える。 |
■使用上の注意点とマナー
「薄い本」という言葉は、使う場面に少し注意が必要です。
◆TPOをわきまえる
友人同士やネット掲示板ではジョークとして通じますが、ビジネスの場や目上の人に対して使うと、相手が「ネットスラングとしての意味(成人向け)」を知っていた場合に、かなり気まずい空気になる可能性があります。
◆自虐や愛着のニュアンス
作者が自分の作品を「私の薄い本」と呼ぶ場合は、謙遜や親愛の情が込められていることが多いです。
一方で、他人の作品を安易に「たかが薄い本」のように扱うのはマナー違反とされます。
■【豆知識】反対語は「厚い本」?
ちなみに、設定資料集や非常にページ数の多い同人誌(総集編など)は、敬意を込めて「鈍器」や「枕」と呼ばれることもあります。
■関連項目
なし

