奈良県出身のアマチュアボクシング選手が試合で有利な判定を受けること
である。
そのような判定があることが、アマチュアボクシング関係者の間で、まことしやかに囁かれていたが、あくまでも噂の域を出ない内輪の話だった。
しかし、2018年はスポーツ界における様々な問題
・日本レスリング協会におけるパワハラ問題
・日大アメフト部による悪質タックル事件
が発覚し、マスコミに大きく報道されていたため、同じ流れで、日本ボクシング連盟の会長(当時)・山根明氏に関する内部告発もマスコミによって大きく報道された。
これによって、実際に“奈良判定”らしきジャッジが、山根会長(当時)による無言の圧力によって行われていたことが判明。
(審判団の山根会長(当時)に対する忖度が働いたとみられている。)
そのため、世間でも大きな話題となり、当時の検索エンジンのキーワードランキングで、「奈良判定」が上位にランクインした経緯があった。
また、山根氏は暴力団とのつながりがあると報道され、本人もそれを認めていた。
そういう問題もあり、山根氏は日本ボクシング連盟の終身会長であったが、2018年に辞任した。
(翌年2019年、日本ボクシング連盟から除名処分となった。)
「奈良判定」というキーワードは、2018年度の流行語大賞にノミネートされ、トップテン(10位以内)にランクインした。
ちなみに、奈良判定で有名になった山根明氏は、2024年1月31日に肺癌で死去した。満84歳(享年85歳)。
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