遠くまで見える景色(名詞)
または
景色をながめる(動詞)
のこと。
眺望の眺は文字通り“眺め(ながめ)”のことで、“風景”や“景色”“見晴らし”という意味がある。
一方で、望は“遠くを見る”ことを表す漢字。
ゆえに、眺+望=遠くまで見える景色となる。
・眺望の主な使い方(例文)
- 富士山の頂上からの眺望は、まさしく絶景。
- ここら一帯を眺望するには丁度いいポイントだ。
- 高層ビルの屋上から見渡せる眺望。
など。
例文に見られるとおり、使い方自体は単純。
しかし、眺望という言葉には、
以下の3つのニュアンスが含まれている。
- 自分の眼で見ている
- パノラマ的に見ている
- 凝視していない
そもそも、眺望の眺の字には目へんがついている。
これは、自分の目で見ることを表している。
つまり眺望とは、ドローンやヘリコプターなどに設置したカメラや望遠鏡などを通して間接的に見る風景や景色ではなく、あくまでも自分の眼で景色を見ているということ。
また、景色のどこか一点を凝視しているわけではなく、風景そのものをまんべんなくパノラマ的に見ているのが眺望である。
ゆえに、
「ドローンで自宅周辺を空から眺望しました」
なんていう使い方は間違っているので注意。
・眺望の類義語
眺望の類義語には以下の言葉がある。
- 壮観
- 情景
- 展望
- 光景
- 場景
いずれも、微妙なニュアンスの違いはあるが、基本的に眺望と意味は変わらない。