結果が運に左右されるゲーム
またはゲーム内のコンテンツ
のこと。
プレイの結果が、ルーレットやスロットなどの乱数による結果発生器によって決められてしまうので、プレイヤーの望む結果がなかなか出ない。
そういう要素があるゲームを運ゲーと呼ぶ。
代表的な運ゲーの例として、
- パズドラなどソーシャルゲームの「ガチャ」
- 艦これの「羅針盤」「建造」や戦闘マス勝利時の「艦娘ドロップ判定」
- DQモンパレの「たんけんスカウト」
などがある。
・運ゲーの傾向
最近のオンラインゲームにある傾向として、プレイヤーが欲する部分(キャラ・武器など)にランダムな結果を出すシステムを導入し、そのシステムを短期間に何度も利用する場合にお金がかかるようにしている。
前述のパズドラのガチャが代表的な例。
2009年前後にGREEやモバゲーなどのゲームサービス内で、そういったガチャ系の課金ゲームが流行った。
その際、未成年者が親に黙って数百万円もお金をつぎ込んでしまったという極めて深刻な例があった。
そのため、ガチャ系の課金ゲームが社会問題として一時的に話題になった。
それを懸念してか、パズドラなどのガチャがあるゲームは、課金に対する注意書きを掲載するようになった。
まあ、そんなことしたところで、課金する人はガンガン課金するし、課金しない人は全然課金しないのが現状である。
しかしながら、あらかじめ注意書きを書くことによって、課金による問題が発生した時の責任逃れが可能となる。
「課金は自己責任ですよ」
と事前通告しているのである。
■無課金プレイヤーも必要
課金を嫌って無課金でプレイを続けるプレイヤーも多くいる。
本来は無課金のプレイヤーは、
ゲーム運営側にとっては邪魔な存在なハズ。
しかし、人気ゲームの運営側は、
無課金プレイヤーを完全に見捨てたりはしない。
何故なら、彼らは広告塔の代わりにもなるからだ。
無課金のプレイヤーが
巨大掲示板やSNS、ブログなどで
「このゲーム面白い」
などと噂してくれれば、
それに乗じて他のプレイヤーが集まってくる。
その中には課金してくれるプレイヤーもいるのも事実。
だから、運営側は無課金でもそこそこ遊べるよう、ゲームシステムを考案する。
例えば、艦これ。
艦これは、無課金でもかなりやりこんで遊べる仕様になっている。
(というか、無課金がメインの仕様)
その理由は、利益度外視だから。
本来の営利優先のゲームの運営スタイルとしてはあるまじき行為とも言える。
だが、実際にはその人気から、莫大な利益を上げていた。
(関連グッズも含む)
つまり、
「プレイヤーの心をグッと摑む面白さがあれば、人は課金する。」
艦これは、その心理を見事に突いている。
運ゲーの要素が大きいだけのゲームは、すぐに人気がガタ落ちになる。
プレイヤーの努力が結果に反映されないからだ。
しかし、ゲームシステム自体が面白く、無課金でもかなりやり込めるなら、プレイヤーがすぐに去っていくことはない。
しかも、課金することによって、その運ゲーの部分を確実なものに近づけれるようにしてあるなら、人の心理として、課金してしまうもの。
しかも、数百円とか数千円とか、割と簡単に払えてしまうような金額なら尚更である。
逆を言えば、ある程度容易な面があり、課金したくなるようなゲームシステムにすれば、人気はうなぎ上りで、利益も同時に上がるというワケだ。
こういうところは、ビジネスモデルを考える上で大いに参考になる。
結局は、“人の心理を読む”ことこそが、莫大な利益を生むカギになるのだ。