このページには、ドラマ「BOSS 2ndシーズン 8話」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。
■BOSS 2ndシーズン 8話あらすじ
～～CASE08 美しすぎる死体…～～
大澤絵里子(天海祐希)は、野立信次郎(竹野内豊)に見合いをしろと言われ、
断るも、イケメンと聞くや否や、即OKする。
相手は、鑑識課の石川啓太(谷原章介)という
スマートで仕事熱心な男だった。
そんな石川に、絵里子は恋心を抱きはじめる。
そんな折、28歳の女性が殺害された。
遺体は花びらで覆われ、
額には血で押された拇印のような跡がある猟奇的な犯行であった。
スタンガンで被害者を気絶させ、ロープで縛り上げ、
一酸化炭素中毒状態にして殺すという犯行の手口や状況から、
5年前に起こった3人の美女を殺した未解決の連続殺人事件の犯人とされる
「エンジェルキラー」ではないかと思われた。
現場検証で出会った石川と絵里子は、
そのことを確認しあうのだった。
対策室に戻った絵里子は、
対策室メンバーにエンジェルキラーの犯行の可能性が高いことを示唆。
鑑識の結果、遺体を縛ったロープの結び目が
５年前より弱くなっていることから、
犯人のロープを縛る力が衰えているのではないか、と推測。
決定的な物証が得られず調査が滞る中、
同じ手口で30代の女性が殺されてしまった。
次の事件が起きてしまったのだ。
しかし、皮肉なことに、その犯行によって、
片足を引きずった男が現場の近くにいたという目撃証言を得られ、
また、石川の助言によって、ロープの結び目の特徴から、
怪我か脳梗塞が原因で右腕の力が弱くなっている人物像が導き出された。
つまり、エンジェルキラーが5年前に犯行をピタリと辞めたのは、
右腕が使えなくなったためで、最近犯行を再開したのは、
右腕が使えるまでに回復したからと判断。
5年前から最近の犯行までに、
脳梗塞で右腕が不自由になった人物を調べ上げたところ、
捜査線上に、解剖医の吉野純一郎(竹中直人)が浮かんだ。
被害者の死因は、全て一酸化炭素中毒。
練炭による殺人が予想されたが、
練炭購入者の中には吉野はいなかったが、
解剖医である吉野は、職業柄、一酸化炭素のボンベを入手することが可能。
任意で二度も吉野を事情聴取している絵里子のところに、石川も後から来た。
吉野は石川の恩師であり、
5年前もエンジェルキラーの件で検視で関わっていた。
そんな恩師に疑いがかかっているのを心配したのか、
吉野を庇う供述をする石川だった。
調査が進む中、吉野の指紋とエンジェルキラーが押したと見られる
被害者の額の指紋が全く一致しないことが判明した。
どうしたものかと思案する対策室メンバー。
しかし、額への血の拇印の押し方が5年前と全く違っており、
その形は、自分の指で押したものではなく、
切断した人指し指で押したものだと推理。
5年前の3人目事件から4人目の事件の間で、
人差し指が切断された死亡者を探したところ、該当者が1人。
金子充伸。先月発見された不審な死体だった。
しかし、金子の指が出てこない限り、全ては状況証拠に過ぎない。
吉野への更なる調査が開始された。
そんな中、吉野が講義を無断欠席し、
自宅へも帰っておらず行方不明になっていた。
また、吉野のちらかった教授室から、
エンジェルキラーに関する情報と被害者の写真と免許証などが
非常に丁寧にまとめられたスクラップ張と、
一酸化炭素ボンベの購入履歴のリストが発見された。
決定的──過ぎる物証にいぶかしむ絵里子だった。
── 絵里子とデートの最中、石川は自分の性格や職業について話す。
遺体から情報には嘘が無く、真実のみを語っているため、
それを調べることができる検視官という仕事は自分の天職だと思い、
嘘をつく人間よりも信頼できるという。
故に、人間関係にはあまり興味がなく、
異動による出世の道を自ら断っているという。
絵里子から、優秀だからこそ、それが認められていると褒められ、
喜んだ石川は、絵里子を夜のディナーデートに誘った。
絵里子は喜んでOKした。
また、絵里子は黒原理香(成海璃子)に、
吉野が行きそうな場所をリストアップして欲しいと頼む。
デートが進み、夜の公園で石川が飲み物を買うために離れた隙に、
絵里子はスタンガンで襲われた。
絵里子が目を覚ますと、何らかの密閉された容器に縛られて入れられていた。
そこに現れたのは─── 石川だった。
エンジェルキラーの美女連続殺人に魅せられた石川は、
犯行を辞めてしまったエンジェルキラーに失望して殺し、指を切断した。
そして、自らがエンジェルキラーになり、
犯行を堪能していたのだった。
そんな時、お見合いした絵里子が、
あまりにも石川にとって理想的な美人であったため、
ターゲットに選んだのだった。
石川がボンベのスイッチを入れ、
一酸化炭素が容器に充満した。
しばらくして戻ってきた石川は、切断された指先を取り出し、
動かない絵里子の額につけようとした。
すると絵里子は目をさまし、指をとりあげた！
そう、全て絵里子は判っていて、今夜のデートに付き合ったのだ。
物証があまりにも吉野が犯人であると示しすぎていたことと、
スクラップ張や一酸化炭素ボンベのリストが、
あまりにも几帳面に整理されすぎていたため、
教授室が散らかり放題な吉野のスクラップ張とは思えなかったこと。
そして、吉野の死体が発見されたことから、
石川を容疑者と推定し、デートに付き合ったのだ。
デートを尾行していた対策室メンバーは、
石川の隠れ家をつきとめ、一酸化炭素が容器に充満する前に救い出し、
ボンベをヘリウムにすり替えた。
そして、一酸化炭素中毒で死んだような症状のメイクを
田所(長谷川京子)に施してもらうという、
凝りに凝った偽装で、石川を出迎えたのだ。
石川は、大澤絵里子に対する殺人未遂の現行犯で逮捕。
石川が持っていた指は金子のDNAと一致。
こうして、エンジェルキラー連続殺人事件は解決した。
■感想と考察
検視官が先代エンジェルキラーの物証を消し去っていたんだから、
そりゃあ、捕まりませんよね。
逆に、その検視官の石川にだけは犯人は判った。
猟奇殺人は、外見上は意外と普通な人物であることが多いと聞きますが、
そういう”理性で人を殺す人物”こそが、まさにモンスターでしょうね。
それにしても…
スタンガンを防ぐチョッキがあったんですね！
BOSSのドラマの架空の防具でしょうか？！
しかし、胸にスタンガンを当てるという犯行の仕方が、
絵里子の時にも実践されるという保障はなかったはず。
ある種の賭けだったかもしれませんね。
死中に活あり！
危なかったですが、流石は大澤絵里子ですね！
■主な登場人物
・大澤絵里子(天海祐希)
主人公。通称ボス(BOSS)。
警視庁捜査第一課特別犯罪対策室室長。
アメリカでの研修で学んだ交渉術やプロファイリングに精通し、
そこで培ってきた能力と女性ならではの観察眼を駆使した捜査を得意とする。
口癖かつ決め台詞は「事件だから」。ジョージ・クルーニーが好き。
事件解決のためには、自らを囮にするという
危険極まりない捜査もこなす度胸を持ち合わせていた。
・野立信次郎(竹野内豊)
特別犯罪対策室設立の責任者。
最年少昇進記録を更新する程の有能な警察官僚で、
上層部から一目置かれる存在。
女好きでノリが軽く自分本位な性格。
絵里子をおちょくっているが、本当は彼女の事を気にかけている。
ニックネームで人を呼ぶ。合コン好き。
・石川啓太(谷原章介)
鑑識課のイケメン検視官。
絵里子のお見合い相手だったが、
実は、エンジェルキラー連続殺人事件の2代目の犯人。
石川は、本来のエンジェルキラー連続殺人事件の犯人を
探し出して殺し、自らがエンジェルキラーとして活動していた。
理由は、犯行を辞めたことに失望したから。
そう、石川は元々、猟奇殺人鬼の精神的素養があり、
エンジェルキラー殺害後、エンジェルキラーに成りすまして
犯行を楽しんでいた。
絵里子とお見合いしたのは、
殺しの対象として理想の女性だったから。
～～2ndシーズンからの新登場人物～～
・黒原健蔵(西田敏行)
元国家公安委員長。
「黒い月」からの狙撃予告を受けたのを知りながら、
警察のトップ逃げたら国民に合わせる顔が無いと、
避難を勧める絵里子の進言を聞き入れず、
イベントの出席中に被弾した。
(この事件が原因で、特別犯罪対策室は解散。)
その後、国家公安委員長の引退を余儀なくされ、
2年経った今でもその影響で入院生活を送っている。
・黒原理香(成海璃子)
黒原の娘。MITで応用数学を学んでおり、
アメリカのハッキングコンテストで優勝するほど、
パソコンに関して高度な知識を有している。
「保護」の名目で、特別犯罪対策室の預かりとなり、
本格的に事件の捜査に協力するようになった。
・森岡博(大森南朋)
代議士秘書。かつては警視庁捜査一課3係の刑事で、絵里子と野立とは同期だった。
・田所幸子(長谷川京子)
科警研から異動してきた木元の後任の対策室メンバー。
使い物にならないという理由で所長(警視監)に頼まれた野立の口利きで対策室へ異動した。
性格は卑屈で、誰にでも慇懃な態度で接する。
・木元真実(戸田恵梨香)
コンピューター技術と数学の知識に長けた女性警察官。
2年前の事件で新島へ転属になっていた。
事件に巻き込まれて重傷を負っていた。
■このドラマの放送日・視聴率
CASE08 美しすぎる死体…
初回放送日：2011年6月9日
視聴率：15.2％
