【あらすじ本舗】失恋保険~告らせ屋~ 9話

このページには、ドラマ「失恋保険~告らせ屋~ 9話」のあらすじが書かれています。
※ドラマの正式名称は「四つ葉神社ウラ稼業 失恋保険〜告らせ屋〜」

ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は
読まない方がいいと思います。

それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。

 

■失恋保険~告らせ屋~第9話あらすじ

case:9 15歳差の恋に潜む罠

───とある一室。

大きなハサミで服を切れ目を入れる女…
女の眼光は鋭くも、どこか虚ろだった…。

今回、「失恋保険」加入のために四つ葉神社の地下室を訪れたのは、
35歳のリポーター・沢井樹(吉田羊)だった。

そんな彼女は、ADをする20歳の高原清悟(桐山漣)に片思いしているという。

しかし、おごるつもりで食事に誘っても躱され、
何となく避けられている感じもある…。

若い頃は、失恋しても次があると思っていた彼女だが、
自分がこれほど精神的に弱くなっていたとは思わなかったらしい。

どこかで見たことがある女性だと思ったトラコ(古田新太)とマル(福田沙紀)は、
彼女のことをネットで調べてみた。

かつて、某テレビ局のアナウンサーとして入社した彼女は、
新人にも関わらず、ゴールデン枠のニュースキャスターに大抜擢されたほどの実力があった。しかし、麻薬で有名なヤクザの組長と一緒にいたところをパパラッチされ、
ニュースキャスターをクビになっていた経緯がある。

それで、実力があるにも関わらず、
現在の彼女はCS放送のヤラセ番組のレポーターに甘んじていたのだ。

彼女の経歴を確認しつつ、15歳差の恋愛を進展させるため、
ルーク(城田優)はこう言った。

「覗きに行こう、彼女の心の闇を。」

ルークは、マルに2人を吊り橋におびき寄せるよう指令を出していた。

その方法は、ヤラセ番組の撮影の最中に、
本物と思われる幻の獣(マルの仕掛け)を使って、
ニュースキャスターとしての魂を燃え上がらせ、
獣の後を追いかけさせるというものだった。

その作戦は見事に成功し、樹と清悟を吊り橋で二人きりにすることができた。

吊り橋は高所にあり、不安定に揺れるため、樹は恐くて身動きが取れない。
それを見た清悟が樹を心配して助けたのだった。

意外な効果(吊り橋効果)で二人の心は急接近した。

─── 一方、ルークはヤクザ者に化け、
かつての樹のスキャンダルの原因となったヤクザの親分に会っていた。
巧みな話術と麻薬密売現場の写真(アメリカの軍事衛星をハッキングして撮影した)を用い、
樹との関係を聞き出していた。

───その夜、食事デートをした樹と清悟。

帰り道で清悟から指輪を渡された樹。
安物ではあったが、何より気持ちのこもった指輪だった。

左手の薬指に指輪を通され、
二人はキスをするのだった。

そこへ2人のキスをじっと見ている男が現れる。

その男は47歳で、なんと清悟の父・孝明(美木良介)だった。
(ルークが呼んでいた。)

キスの最中に、この男と目があった樹は、
怪しい笑みを瞳に映し、孝明に見せつけるように激しいキスを始めた。

それを見た孝明は、怒って去ってしまう。

はたして、この2人の関係は??

別の日の夜、樹は孝明に呼び出され、高級感のあるラウンジに来ていた。

ルークとマルも同じ店で二人を監視していた。

なんと、孝明と樹は昔不倫関係にあり、
孝明の力を借りてニュースキャスターに抜擢されたらしい。
(ルークは既に調査済み)

しかし、清悟とのことは本当に偶然で、
清悟の中に孝明を感じたからこそ彼に惚れたと樹は言う。

孝明は、その言葉に耳を貸さず、
樹に「もう清悟とは会うな」と警告するだけだった。

別の日の休日、樹と清悟の二人は動物園に来ていた。
(もちろん、ルークとマルも来ている。)

楽し気に話す二人だが、
運命のいたずらとも言える清悟との出会いと、
孝明から釘を刺されていた樹は、
心から喜ぶことができない。

清悟の樹への気持ちが純粋で本物であればあるほど、
彼女は嬉しさと苦しさを同時に感じなければならないのだった。

かつての別れた相手への復讐か、それとも本気の愛なのか??

本心を話そうとする樹だったが、
飲み物を買ってくると言って、
その場から立ち去る清悟だった。

しばらくすると、樹へ、衝撃の電話が来る。

電話の相手は清悟。

「もう会えません」

その言葉だけを一方的に言って、
電話が切れてしまった。

動物園の中を必死に探す樹。

しかし彼は見つからなかった。

後日、職場で確認したところ、
急に彼は辞めたという。(メールで連絡があった)

───その頃、ルークはフリーライターに化けて孝明に接触していた。
ヤクザの親分と会い、面白い話を聞いたという。

───いなくなってしまった清悟のことを想い、
辛そうにしている樹のところへ四つ葉神社からメールが届いた。

 

告白の時間です

本日午後4時
若草キャンプ場に
お越し下さい

失恋保険

 

わけもわからず、キャンプ場にやってきた樹。
(ルークとマルも、しっかりと監視していた。)

川辺で若者たちとキャンプを楽しむ清悟がいた。

思わず嬉しくなって近寄ろうとする樹だったが、
若くて可愛らしい女子大生が清悟と仲良くしているところを見てしまう。

清悟もまんざらではない様子。

それを見た樹は、諦めて帰ろうとし、躓いて転んでしまう。

それに気づいた清悟は、樹を追いかけ話し合う。

清悟は、自分はガキだから本気で相手にされるわけないと思い、
一方的に別れを告げたという。

樹は、本心を打ち明け、
清悟の父である孝明を苦しめるために清悟に近づいたという。

しかし、接しているうちに、
本当に清悟を好きになってしまったのだ。

そこへ孝明が現れ、口論となる。

だが、樹はキャスターになりたいという願望だけで
孝明に近づいたわけではなく、本当に一人の男として愛していたのだ。

しかし、孝明は樹を身体の関係の相手としか見ず、
久しぶりにホテルで逢えた時も、子供の清吾を優先していた。

しかも、孝明は樹の他に女が出来たため、
ヤクザの組長とのスキャンダルをでっち上げ、
樹をテレビ局から追い出していたのだった。

樹は、その復讐のために清悟に近づいた。

だが、彼女は清悟を心から好きになってしまったのだった。

涙を流しながら「そばにいたい、清悟君のそばに…ずっと…」という樹。

だが、清悟の口から出た言葉は信じられない言葉だった。

「キモ…あ~キモイ」

実は清悟は樹と孝明の関係を知っており、
二人が抱き合う写真を持っていた。

孝明と妻(清悟の実母)は写真のせいで離婚になり、
離婚後も体調を崩してしまい、死んでしまったのだ。

つまり、清悟にとって、樹は家庭を滅茶苦茶にした復讐の相手。

そのため、樹に気があるふりをして、
樹のアプローチに乗り、復讐の機会を伺っていたのだった。

そう、樹と清悟の二人は、
奇しくも復讐のためにお互いに近づいたのだ。
(吊り橋を揺らしたのは清悟)

ショックで言葉もない樹。

孝明も、清悟の言動にショックを覚え、
息子のこれ以上の暴挙の発言を止めようとしたが、
逆に殴られてしまう。

清悟が最も軽蔑しているのは孝明だったのだ。

元はと言えば、孝明が不倫した所為で全てが起こったのだ。

清悟は、もう済んだことだと言い捨て、
樹に消えるように言った。

傷心のまま、キャンプ場を立ち去ろうと歩く樹。

橋に差し掛かった時、
樹の前にルークが現れ、失恋保険の調査員だと名乗る。

そして、復讐のために失恋保険を利用したということで、
保証金の1000万円は無効となったことを告げた。

そして、参加賞ということで1枚の写真をプレゼントした。

その写真は、動物園の時の二人の写真。

お互いを騙すための芝居であるにも関わらず、
2人とも楽しそうな笑顔だった。

この瞬間こそは二人の本心。

ルークはこう言った。

「その笑顔を思い出にするか真実にするか、
本当の姿に戻った貴女の自由です。」

そしてルークは去っていった。

涙を流しながら、写真を見る樹。

写真の中の二人は、相思相愛のカップルの笑顔を浮かべていた。

 

── 四つ葉神社地下。

補填内容を確認すると、
「孝明の社会的抹殺」と書かれていた。

添えられた写真には、孝明が女子高生とホテルから出てきたところが写っていた。

その写真の複製が、ルークの手によって、
ネタを探している週刊誌の記者に渡っているらしい。

孝明の社会的抹殺の日は近いだろう。

四つ葉神社を後にするルーク。

1枚の夕日の写真を見ながら、
ルークは言う。

「思い出にするか真実にするか…
もう自分の気持ちに嘘はつけないな…」

 

失恋保険~告らせ屋~ 10話へ続く

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■感想と考察

お互いが復讐のために芝居をうつ。

そして、芝居している間に、
本当に、お互いを好きになってしまうというパターンでしたね。

しかし、復讐の動機となった出来事が、
あまりにも酷な内容なため、
両想いであったとしても、2人が結ばれることは無いでしょう。

結ばれるとしたら、かなり年月が経ってから。

二人が老人になって、
全てを思い出に変えれる時までは難しいでしょうね。

 

実際に、恋愛ドラマの主人公とヒロインが、
現実の世界で結婚に至るケースはあります。

お芝居してる間に、
本当にお互いに好きになってしまうパターンですね。

今回の失恋保険告らせ屋のような、
ドロドロした過去の出来事さえなければ、
お芝居の時の気持ちが、そのまま恋愛感情に変わることもあるでしょう。

まあ、それで結婚した場合、
実生活での相性が良く無くて離婚に至るケースも多々あるようですが。(苦笑)

結婚って、なんなんでしょうね。

 

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■主な登場人物

・香月 歩(かづき あゆむ)29歳 城田優
本編の主人公。四つ葉神社の裏稼業「失恋保険」の調査員。
通称:ルーク
普段は、聖桜大学で動物生態学准教授として講義している。
恋愛心理の達人。貯血の理由は、妹のため。
ボンベイ型という2千万人に1人しかいない、
非常に稀な血液タイプであるため、肉親以外からの輸血はほぼ期待できない。
そのために貯血を繰り返していた。
妹の告白の成功を機に、ルーク自身も妹からの精神的な自立を果たしたようだ。

・丸山 円(まるやま まどか)20歳 福田沙紀
四つ葉神社で巫女のアルバイトをする女子大生。
通称:マル
“センスの良さ”を買われ、トラコに調査員としてスカウトされた。
加入者に対する恋愛工作実行係で、「失恋保険」を都市伝説的に宣伝する担当でもある。
恋愛に関しては現実的だが、初恋に関してはロマンを感じているようだ。
ルークと同じ大学の女子大生だったことが判明!
ぬいぐるみを着た姿が、思いのほか可愛かった。

・戸倉英太郎(とくら えいたろう)40歳 古田新太
四つ葉神社の宮司で、ゲイ。裏稼業として営む「失恋保険」の元締め。
ルークとは、恋愛保険業を立ち上げる前からの知り合い。

 

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■このドラマの放送日

case:9 15歳差の恋に潜む罠

初回放送日:2011年6月3日

 


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