このページには、ドラマ「BOSS 2ndシーズン 5話」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。
■BOSS 2ndシーズン 5話あらすじ
~~CASE05 節約殺人レシピ~~
参事官の野立信次郎(竹野内豊)主催の合コン会「野立会」の参加者を含む、
女性3人が失踪する事件が起こった。
単なる失踪事件ではなく、失踪と同時に携帯が繋がらなくなっており、
最初の失踪者が出てから2ヶ月以上も経っているため、
大澤絵里子(天海祐希)は、最初の失踪者は死んでいるものと判断し、捜査を開始した。
水曜日に失踪したという以外3人に共通点はないが、
絵里子は、そのうちの青木洋子と接点がある、主婦でカリスマブロガーの
山本香苗(松下由樹)を訪ねる。
岩井善治(ケンドーコバヤシ)とともに、香苗宅に通された絵里子は、
高校の同級生で仲も良かった洋子が行方不明だと聞いても、
動揺を見せない香苗に違和感を抱く。
「対策室」に戻った絵里子は、片桐琢磨(玉山鉄二)、花形一平(溝端淳平)、
山村啓輔(温水洋一)ら3人から、洋子以外のふたりの女性の特徴を聞くが、
依然接点は見いだせない。
しかし、絵里子は、この犯行には香苗が関わっているとにらんだ。
その後、香苗のブログを調べていた絵里子は、
「ゆっくりできるのは水曜日くらい」という一文を見つけた。
また、「広告代理店のKさん」と記述される人物が、
行方不明の片柳沙織なのでは、と推測。
さらに、黒原理香(成海璃子)が解析していた洋子のパソコンから、
気になるメールが見つかった。
そのメールのあて先は、香苗だった。
一方、いわゆる”ヤンママ”の高畠美羽の行方を捜査していた花形と田所幸子(長谷川京子)は、
美羽と香苗の接点を見つけた。
絵里子は、再び香苗宅を訪ね3人との共通点のことを話すが、
香苗は証拠はあるのか、と平然と切り返す。
その日の夜、絵里子が香苗のブログを見ていると、野立がやってきた。
絵里子は野立に、一連の事件は香苗の犯行だと確信していると言う。
しかし、香苗が言うとおり、証拠が全く無い。
殺人や死体処理などに使われた道具なども、店で買った形跡が無かった。
綿密な調査を進める内に、
香苗の自宅近くの監視カメラに被害者全員が映っており、
帰路についた映像は無かった。
つまり、3人は香苗の家から誰も帰宅していない。
そして、「クレジットカードのポイントを使う」という
田所の思わぬ言葉に閃いた絵里子は、
ネットショップを捜査し、香苗の買い物の履歴を入手。
行方不明者3人が失踪するそれぞれの前日に、
ビニールシートと折りたたみスコップを購入していることが判明。
絵里子は、香苗が3人を殺して埋めたと判断。
しかし、それらすべては状況証拠に過ぎない。
野立は、刑事部長の丹波(光石研)を説得し、
捜査令状を取り、家宅捜索に踏み切った。
家の庭を穿り返すが、死体らしき物は出てこない。
土壌やスコップからもルミノール反応は出なかった。
結局その日は何も出なかったため、
絵里子は丹波から大目玉を食らい、クビを言い渡される。
チーム全員が意気消沈しているところで、
田所が思わぬ植物のことを言う。
香苗が庭に植えてあった植物の中に、
球根が猛毒のキツネユリがあったという。
その言葉を聞いて、絵里子は、その毒で3人を殺したと判断。
何か見落としが無いかどうか、一から調べ直すことにした。
調べてみると、RESという園芸肥料が大量に購入されていたことが判明。
しかも、田所によると、RESにはタンパク質分解酵素が入っているため、
人間の肉程度なら数日でなくなるという。
更に、骨もボロボロになるため、
簡単に処分できるようになるらしい。
ここまで判明したため、疑惑は確信へと変わるが、
野立が言うとおり“状況証拠”に過ぎない。
そして、購入履歴から、
さらにRESが大量に購入されていることが判明。
いなくなったと言われた矢口恵子も、
香苗宅付近の監視カメラの映像記録に残っており、
帰宅した形跡も無い。
状況証拠だけならほぼ完璧に揃っているのだが、死体が見つからない。
また、捜査令状はもう取れないため、捜査に完全に行き詰っていた。
そこで絵里子は、購入履歴に包丁が1本あったことを思い出す。
また、先日香苗の自宅を訪ね、料理をさせられた際に、
一本だけ色違いの包丁があったのも思い出した。
さらに絵里子は、香苗が野草をとってくるのが趣味だと言っていたのを思い出す。
矢口恵子の死体は、そこにあると踏んだ。
そして今度は、野立自身が自分の首をかけて、
丹波に令状の発行許可を頼み込んだ。
再び令状を持って家宅捜査する対策室メンバー。
余裕綽々の香苗。
絵里子は、香苗の過去を調べ上げ、
矢口との接点があったことを語った。
殺害の動機は、旦那と別居していることをバカにされたからだともいった。
しかし、香苗は「証拠はあるの?」の一点張り。
調査の結果、部屋にはルミノール反応が出なかったが、
配水管の中に反応が出たのだった。
でも、その反応は、人間か獣か判別がつかないものだった。
昨晩、肉料理をした香苗は、余裕ぶるのだった。
その間に、田所は野草が植えてあった部分の土を採取し、車内でデータ分析。
その情報を黒原理香(成海璃子)に伝えて、土があったを特定してもらう。
計算の結果、仲沢町2-1の河川敷であることが判明。
花形と岩井は現場に急行した。
絵里子は、自ら言葉を口にしながらプロファイリングを開始。
どうやって、矢口を殺したか…
リビングなどの綺麗にしている場所で殺すのを避けたかった香苗は、
包丁を振りかざして矢口を、普段あまり使わない納戸に追い詰め、
包丁で刺し殺したと判断。
納戸の角近辺を徹底的に捜査させた。
しかし、何も出てこなかった…と思いきや、
なんと、電灯のスイッチに血痕が付着していた!
そう、節約術が身についていた香苗は、明かりを消した後に証拠隠滅を図ったため、
スイッチの隠れている部分にまで、気がまわらなかったのだ!
そして、河川敷で、ビニールシートに包まれた死体が発見された。
香苗は、矢口にプライドを傷つけられたために殺したのだ。
事の発端は同窓会。
ブログがすべてだった香苗は、
何の苦労も知らずにブランドを買いあさり、
金持ちの男と結婚して幸せに暮らしている矢口に、
ブロガーとして活躍し有名になれた自分の功績をバカにされたため、
昔からの憎しみも相まって殺したという。
しかし、矢口は実際には生活に貧窮しており、
ブランドバッグもレンタル。
夫にも離婚されて、慰謝料は払われていない
という悲惨な生活を送っていたのだ。
同窓会では、見栄を張っていただけだったのだ。
その事実を知った香苗は笑顔で大笑いした。
結局、見得の張り合いの末の殺人だったというわけだ。
事件が解決し、いつものバーで飲み、
軽快な口調で語り合う絵里子と野立。
そこへ、絵里子の携帯に電話が入った!
■感想と考察
今回の事件は、ブログで作り上げた自分の理想のイメージに憑りつかれた、
見栄を張り続けた哀れな主婦の暴走だったワケですね。
見栄の張り合いが殺人事件に発展してしまう・・・
何ともやりきれない話でしたね。
大体、友人知人がどれだけ出世しようが幸せだろうが、
そもそも他人事。
自分には関係のないことなんですよね。
だから、他人を羨んだり妬んだりする前に、
自分自身が向上することに力を入れるべきですね。
他人から迷惑をかけられたならともかく、
見栄から来る嫉妬を憎悪に変えて殺害するのは
明らかに間違っていますね。
さて、今回の件で、証拠主義の警察のあり方が浮き彫りになりましたね。
現実の警察なら、本件、立件まで行ったんでしょうかね?
単に行方不明になったというだけだと、
忙しい警察はそんなに力入れて探さないと思いますが、
実際のところどうなんでしょうね?
■主な登場人物
・大澤絵里子(天海祐希)
主人公。通称ボス(BOSS)。
警視庁捜査第一課特別犯罪対策室室長。
アメリカでの研修で学んだ交渉術やプロファイリングに精通し、
そこで培ってきた能力と女性ならではの観察眼を駆使した捜査を得意とする。
口癖かつ決め台詞は「事件だから」。ジョージ・クルーニーが好き。
主婦の経験が無いにもかかわらず、優れた洞察力で事件を解決した。
・野立信次郎(竹野内豊)
特別犯罪対策室設立の責任者。
最年少昇進記録を更新する程の有能な警察官僚で、
上層部から一目置かれる存在。
女好きでノリが軽く自分本位な性格。
絵里子をおちょくっているが、本当は彼女の事を気にかけている。
ニックネームで人を呼ぶ。合コン好き。
・山本香苗(松下由樹)
主婦でカリスマブロガー。
節約レシピなど、節約生活のアイデアや、
家族で微笑ましく暮らしているという、
誰もが幸せだと思う結婚生活をブログに書き込んでいた。
しかし現実は違い、夫と子供には出ていかれ、
節約レシピも近所の店で手に入れた情報を流用したもの。
香苗は、ブログのイメージとは真逆の嘘だらけの生活をおくっていた。
嘘に気付いた主婦や、自分を蔑んだセレブな矢口(実際には貧乏)に
嫉妬と憎悪を燃やし、自宅で殺していた。
~~2ndシーズンからの新登場人物~~
・黒原健蔵(西田敏行)
元国家公安委員長。
「黒い月」からの狙撃予告を受けたのを知りながら、
警察のトップ逃げたら国民に合わせる顔が無いと、
避難を勧める絵里子の進言を聞き入れず、
イベントの出席中に被弾した。
(この事件が原因で、特別犯罪対策室は解散。)
その後、国家公安委員長の引退を余儀なくされ、
2年経った今でもその影響で入院生活を送っている。
・黒原理香(成海璃子)
黒原の娘。MITで応用数学を学んでおり、
アメリカのハッキングコンテストで優勝するほど、
パソコンに関して高度な知識を有している。
「保護」の名目で、特別犯罪対策室の預かりとなり、
本格的に事件の捜査に協力するようになった。
・森岡博(大森南朋)
代議士秘書。かつては警視庁捜査一課3係の刑事で、絵里子と野立とは同期だった。
・田所幸子(長谷川京子)
科警研から異動してきた木元の後任の対策室メンバー。
使い物にならないという理由で所長(警視監)に頼まれた野立の口利きで対策室へ異動した。
性格は卑屈で、誰にでも慇懃な態度で接する。
・木元真実(戸田恵梨香)
コンピューター技術と数学の知識に長けた女性警察官。
2年前の事件で新島へ転属になっていた。
事件に巻き込まれて重傷を負っていた。
■このドラマの放送日・視聴率
CASE05 節約殺人レシピ
初回放送日:2011年5月19日
視聴率:15.2%