このページには、ドラマ世にも奇妙な物語 ’20 夏の特別編 #4「配信者」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、ネタバレがあることを納得の上で、全て自己責任でお読みください。
■#4 配信者 あらすじ
●プロローグ
ゴミ箱の前から立ち去ろうとするストーリーテラー。
批判コメントが止まらない。
「言葉で伝えないと、他人の想いは、例え親族であっても、うまく推し量れないものですね。」
「しかし、逆に言葉で伝えると、非常に強い力を持つものです。」
「例え、それが、匿名であったとしても…。」
●あらすじ本編
テレビ局のJBCテレビジョンで、情報番組「グッドアフタヌーン」のADとして働く青年がいた。
名前は赤城良太(白洲迅)。
ADの仕事は多忙であり、赤城は毎日こき使われるのに嫌気がさし、ネットの生配信をすることでストレスを発散していた。
ADの立場を利用し、局内にある自分のパソコンから、女子アナの食べかけのシュークリームを食べたりするという最低の下らないネタなどを生配信していた。
当然、アクセスが伸びるワケもなく、辛辣なコメントしか書き込まれない。
赤城自身も、アクセスが伸びないことに嫌気がさし始めていた。
「伸びね~…一体どうやったらバズるんだよぉ…」
そんな言葉を口にしたとき、コメント欄にこんな書き込みがされた。
「バズるネタ教えてあげようか」
そして、URLも投稿された。
「https://xxx.xx/zwSnfbvVjorGYv9/%E3%80%92-0055+%E6%9DB1%E4%BA%AC%E9%83%BEF%BC%97%/@3785,139.744,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x601892e27f90x92a1cab9f4d3c817!8m2!3d3?hl」
興味が湧いた赤城は、そのURLをクリックした。
すると、PCの画面が乱れ始め、画面には別の生配信の映像が表示された。
赤城のアカウントであるにも関わらず、別の生配信が表示されていることに驚く。
そして、その映像は、見たことがある地下の駐車場だった。
そう、赤城が務めるテレビ局の地下駐車場だった。
黒い手袋をした何者かが地下駐車場のドアを開け、エレベーターホールへ入って行く。
そして、上へ行くボタンを押したら、警備員(横堀秀樹)に声を掛けられていた。
すると、そいつは包丁を取り出し、警備員を襲った。
警備員の断末魔がPCから響き渡る。
赤城は驚いた。
そいつは、血を流して倒れている警備員を置き去りにし、エレベーターに乗り、5Fのボタンを押した。
赤城は焦って生配信を停止させようとするが、クリックしても全く反応が無い。
映像を止めることもウィンドウを閉じることもできなかった。
自身で「配信やめろ」と入力することは出来たが、それ以外のことは全くできなくなっていた。
その間に、映像はどんどん進み、5Fの薄暗い廊下を歩いていた。
5Fは、赤城がいるフロアだった。
赤城は恐ろしくなって、机の下に入り、自分のスマホで生配信のアカウントを確認した。
映像はまだ続いており、そいつは、赤城のいる部屋のすぐそばまで来ていた。
赤城を見つけることができなかったそいつは、部屋を出ていった。
しかし、すぐに「机の下に隠れてたりして」というコメントが入力され、そいつが振り向くと、机の下から出てきていた赤城を発見する。
その映像を見た赤城は、振り返りもせず、一目散に逃げだした。
急いでエレベーターのボタンを押す赤城。
映像を見ると、赤城のすぐ近くまで来ていた。
エレベーターに乗るのを諦め、非常階段で3Fまで逃れた赤城は、男子便所に入ってやり過ごそうとした。
画面を確認すると、リアルタイムで流れる殺人鬼とADの追いかけっこの映像が受けたのか、視聴者の数がどんどん増えていた。
しかも、西野ンとかいう名前の書き込みが「隠れるならトイレじゃない?」などと、ピンポイントで赤城のいる場所を示している。
それに同調するように、そいつは行動する。
そして、そいつは男子便所に入ってきてしまった!
トイレという袋小路に追いつめられ、赤城は絶体絶命の危機を感じていた。
だが、赤城が入っているトイレのドアは開かれることはなかった。
なんと、映像に映っていたのは赤城の先輩の安永だった!
そう、そいつが入ったトイレは別の階の男子トイレ。
構造が似ていたので、赤城は自分が追いつめられたと勘違いしていたのだ。
安永は、そいつに襲われて床に倒れた。
「リアル」「殺した」などという書き込みが、より一層、赤城を怖がらせた。
映像はトイレを出て、4Fの暗いフロアを徘徊していた。
どうやら赤城を探しているようだった。
赤城は3Fにいる。
映像を確認すると、既に、視聴者数は750を超えていた。
しかも、ADを殺すように煽る書き込みばかりだった。
「なんなんだよコレ…」
赤城は、とにかくここから逃げ出すことだけを考え、先ほど殺された安永が仕事用のワゴン車のキーを持っていることを思いだした。
しかし、それを回収するには、そいつがいる4Fへ行かなければならない。
赤城は、用心深く4Fへ行き、倒れている安永を発見した。
「安永さん、ごめんなさい。」
赤城は、車のキーを拝借した。
トイレから出た赤城は、気になって映像を確認した。
すると、映像には自分の後ろ姿がハッキリと映っていた!!!
振り返らずに、一目散に逃げる赤城!!
そいつも追いかけており、距離は一向に縮まらない。
視聴者数は1100を軽くオーバーしていた。
しかし、運悪く、赤城は転んで、右足をくじいてしまった!!
エレベーターまであと少し!!!
痛む足を引きずりながら、エレベーターのボタンを押した。
しかし、そいつが間近まで近づいてきていた!!!!
運よく、エレベータはすぐに来たため、間一髪で赤城は助かった。
地下駐車場まで降りた赤城は、すぐさま仕事用のワゴン車に乗り込んだ。
しかし、エンジンがかからない!!
どんなにキーを回しても、エンジンは全くかからなかった。
めちゃくちゃに焦る赤城。
しかも、そいつは、既に地下駐車場へ来ており、消火器を使って、ワゴン車の窓ガラスをぶち破ろうとしていた。
この時、視聴者は4000人を超えていた。
断末魔の叫び声を出した赤城だったが、何も起こらなかった。
西野ン「警察に通報しますよ。本気です」
という書き込みがされたため、そいつは直前で消火器を振り下ろすのを止めていた。
そいつは全身黒づくめであり、フードを被っていたが顔はスマホで見えなかった。
そいつは襲うのを諦めたのか、その場から消え、映像が途切れた。
「助かった…」
安堵する赤城だったが、気がつくと、目の前に殺されたはずの警備員と安永の姿があった。
そう、つまりヤラセ。
番組スタッフの一部の人がグルになり、赤城を脅かしていたのだった。
安堵しながら力なく笑う赤城だったが、もう一度映像を確認すると、こんな書き込みがされていた。
「通報しようと思ったけど、やっぱりやめました。続きが気になるので」
その時、ワゴン車の運転席に乗っている赤城の姿が映し出された。
視聴者数は7000超え。
安永はニヤリとする。
そして、ワゴン車の後部座席から、黒づくめのそいつが包丁で赤城に迫っていた。
映像は、そいつの画面に切り替わり、運転席に座る赤城の後ろ姿がハッキリと映っていた。
包丁がゆっくりと近づいてくる。
視聴者数は8500を超え、2050以上の「いいね」が付いていた。
まさしく、赤城は絶体絶命であった!!
「なんでオレなんだよ…」
そして、視聴者数が1万を超えたとき、そいつはポツリとこう言った。
「バズったね。楽しかった?」
赤城は、緊張が解けた安堵感から泣き出してしまった。
── 5Fにて、赤城が泣き崩れる姿がPCに映っていた。
そして、黒づくめの何者かが、ライブ配信を終了した。
終わり
●エピローグ
「タイムトラベルにおける、親殺しのパラドックスという矛盾。」
「この解決策の一つに、事後選択モデルというものがあります。」
「現在、自分が存在しているという事実がある以上、過去に行って、自分の親殺しを実行することはできないというものです。」
「どうやら、いくら後悔しても、起こってしまった事実、過去を変えることはできないのです。」
「でも、諦めてはいけません。」
「例え、過去は変えられなくても、未来は変えられるのですから…。」
ストーリーテラーは、ゆっくりと階段を上がり、立ち去った。
■感想など
生配信のサービスを利用したアイデアは面白いですね。(笑)
今回の話は、勝手に社内の生配信をする赤城にお灸をすえたってところでしょうか。
自分なら、PCの電源そのものを落としますけどね。
恐らく、PCの電源を落としたとしても、アカウントそのものが乗っ取られているみたいなので、ネット上では配信が続いていたでしょうけどね。
(赤城のスマホには、しっかりと配信画面が映っていたので。)
それに、黒づくめの人物は、最低2人いたと思います。
地下駐車場への移動時間を考慮しても、あんなに早く追いつけるはずがないですからね。
つまり、最後に赤城のPCの生配信を終了させたのは、もう一人の黒づくめ人物の方。
恐らく、番組スタッフの全員がグルで知っていたのでしょう。
コメントしてた人の中に、番組スタッフが何人かいたと思います。
余談ですが、あらすじの中に書いたURLは、番組中に表示されていたURLを書き写したものです。
私は実際に訪れたことはありませんが、もしURLを訪れるなら、全て自己責任でお願いします。
何が起こっても、当方では一切の責任をとり(れ)ませんので悪しからず。(笑)
■主な登場人物
ストーリーテラー(タモリ)
赤城良太(白洲迅)
テレビ局のJBCテレビジョンで情報番組のADを務める青年。
仕事のストレスをネットの生配信で発散していた。
ある日、生配信中にとんでもない事件に巻き込まれてしまった。
配信者(金原泰成)
赤城のアカウントを乗っ取り、殺人事件の生配信を行う男。
地下駐車場で警備員を殺し、赤城をターゲットにして追い回す。
安永和臣(大宮将司)
赤城の上司で番組のディレクター。
トイレに入っていたところを、配信者に襲われた。
警備員(横堀秀樹)
JBCテレビジョンの警備員。
配信者による、一番最初の犠牲者。
■このドラマの放送日
初回放送日:2020年7月11日
放送局:FNS(フジテレビ系列)
放送枠:「土曜プレミアム」