このページには、ドラマ「BOSS 2ndシーズン 7話」のあらすじが書かれています。
ネタバレがありますので、
まだ本作を観たことが無い人は読まない方がいいと思います。
それでも読みたい方は、
ネタバレがあることを納得の上で、
全て自己責任でお読みください。
■BOSS 2ndシーズン 7話あらすじ
~~CASE07 かなりヤバい事件~~
警視庁内で「都民交流会」というイベントが開かれ、
一般市民が見学にやってきた。
しかも、警視庁の建物内はおろか、
対策室の中まで公開するという大胆なもの。
対策室のメンバーが強制的に借り出されるも、
メンバーは結構乗り気だったため、
大澤絵里子(天海祐希)はますます不機嫌になるのだった。
そんな時、一人の男(田中圭)が対策室の取調室に閉じ篭った。
しかも、自分をつないだ手錠を手すりにかけ、
その鍵を自身で飲み込んでしまった。
男は自分が誰か思い出してくれ、そのための宿題を出した、
対策室のみなさんの時計を巻き戻しに来た、などと謎めいたことを言う。
その“宿題は”メールで対策室に届けられ、
そのメールに添付されていた写真の場所でゴミ箱が爆発した!
しかも、爆発によってガスが発生し、周囲の通行人などが病院へ搬送された。
そして男は、起爆装置のスイッチのようなものを取り出し、
テープで自分の手に巻きつけた。
押そうと思えば、いつでも押せる状態になった。
悪質な警察マニアのいたずらかと思いきや、
男はガス爆発をちらつかせた犯罪者だったのだ。
男が持っているもので、身分の証明になるものは一切無く、依然と身元は不明。
次々と送られてくる宿題には、写真が添付されており、
その場所での爆発を防ぐべく、黒原理香(成海璃子)に写真を分析させて場所を搾り出す。
“宿題”の場所にそれぞれ急行するも、爆弾が爆発することはなく、
閉じ篭った男が爆発の擬音を出すラジカセなどの音声再生機が置いてあるだけだった。
しかし、いずれの場所も、
対策室メンバーが、過去の事件でそれぞれ関わった場所だった。
そして、最後の宿題には写真は添付されておらず、
次の一文が書かれていた。
“全ての答えは2人をつなぐあのセレクトの中にある”
宿題には制限時間が儲けられており、期限は20分!
セレクトという言葉に様々な過去の記憶を探る絵里子と野立(竹野内豊)だったが、
写真が添付されていないということと、わざわざ対策室に閉じ篭り、
自分が誰か思い出せなどという言動から判断して、
過去の警察関係者ではないかと絵里子は予測した。
絵里子は、黒原に過去の警察退職者と男の照合を指示。
出てきた名前は、小暮雅夫。花形の同期だった。
そして、“最後の宿題”の爆弾が、対策室事務所内で見つかった。
爆弾は、濃硫酸+フッ化水素酸の混合により、
フッ化水素ガスを発生させる装置で、
数百人分の致死量がある、とんでもないテロ兵器だった。
小暮は、自分も死んでも構わない覚悟で、
今回のことを仕掛けたのだ。
動機はなんと、「花形が自分を忘れていた」から。
かつて警察学校で成績がトップクラスだった小暮は、
対策室メンバー候補として名前が挙がっていた。
しかし、実際に合格したのは、成績がすぐれず、
甘い理想論ばかり言う不器用な花形だった。
大した事のない花形が、
有名な警視庁の対策室の私服刑事に選ばれ、
自分は下っ端の制服警官。
そして、事件が起こったとき、
小暮は警官として現場保持のために配備されていたが、
後から颯爽とやってきた花形は、小暮と顔を合わせても
完全に忘れてしまっていたのだ。
また、小暮は配属先の無能(?)な上司から才能を妬まれ、
苛め抜かれて精神が不安定になり、
万引きを起こして懲戒免職になっていた。
下っ端の小暮は、酷くプライドを傷つけられた上に、懲戒免職。
一方、同じの下っ端のはずの花形は同期の顔も忘れ、
運がいいだけで対策室入り。
そんな花形に我慢ができなかった小暮は、
自分のことを忘れていたことを花形に土下座させ謝らせるために、
今回の事件を起こしたのだ。
本来なら、花形を選んだ上の人間を恨むのが筋。
逆恨みも甚だしいが、これが小暮の動機だった。
花形は謝ろうとするが、絵里子が制止する。
そして、小暮に謝るぐらいなら死んだ方がマシという。
対策室メンバーは、逃げろという指示にも関わらず、
誰一人としてその場から逃げなかった。
全員覚悟はできているというのだ。
そして、小暮はスイッチを押した。
しかし、フッ化水素ガスは全く発生しなかった。
爆弾を解除できたわけでもない。
その起爆装置のスイッチは、
実は花形の母親が勤める弁当屋にしかけられた
爆弾のスイッチだったのだ。
笑い転げる小暮を見た花形は、
母親が死んだと思って怒り狂うが、
絵里子はしてやったりと全てを語った。
実は既に、小暮の狙いが花形であることは、
“2人のセレクト”がヒントになり、
小暮の過去の経歴を調べた時点で判明していた。
そこで、一番花形が悲しむ方法を考慮した絵里子は、
母親の勤務先に爆弾が仕掛けてあると考え、
弁当屋から全員を避難させ、警視庁の刑事部長室に母親を保護していたのだ。
プライドの高さと己の心の弱さから
捻じ曲がってしまった男は、取調室から逃走するも、
野立に倒され「いい加減にしろ」と言われて逮捕され、事件は解決。
花形は、なぜ野立が自分を対策室メンバーに選んだのか野立本人に訪ねたが…
結局、誤魔化されたまま、花形に答えは返ってこなかった。
花形が選ばれた理由は本人には直接語られなかったが、
野立の回想シーンで、選考の際に野立が上司にこう語っている。
「不器用でも、まっすぐなヤツが必要なんです。」
■感想と考察
能力のすぐれた人物であっても、
逆境に前向きに向き合える精神力が無いと、
とことん落ちてしまうんですね・・・。
そういう意味では、
小暮は凡人以下の弱虫ということになりますね。
まあ、人運が無かったと言えばそれまでですが・・・。
逆恨みもいいところですね。
逆境時は、不器用で真っ直ぐなバカの方が迷わないし、
悩まないから人生強いんですよ。
■主な登場人物
・大澤絵里子(天海祐希)
主人公。通称ボス(BOSS)。
警視庁捜査第一課特別犯罪対策室室長。
アメリカでの研修で学んだ交渉術やプロファイリングに精通し、
そこで培ってきた能力と女性ならではの観察眼を駆使した捜査を得意とする。
口癖かつ決め台詞は「事件だから」。ジョージ・クルーニーが好き。
警官が犯人であっても容赦しない姿勢をとった。
・野立信次郎(竹野内豊)
特別犯罪対策室設立の責任者。
最年少昇進記録を更新する程の有能な警察官僚で、
上層部から一目置かれる存在。
女好きでノリが軽く自分本位な性格。
絵里子をおちょくっているが、本当は彼女の事を気にかけている。
ニックネームで人を呼ぶ。合コン好き。
意外にも、人情に厚い人物だった。
・小暮雅夫(田中圭)
元警官。実は対策室メンバーの花形一平(溝端淳平)と同期。
非常に成績優秀なエリート警官だったが、
職場で上司のイジメに遭い、精神的に追い詰められていた。
しかも、久しぶりに会ったにもかかわらず、
花形一平(溝端淳平)が自分のことを忘れていたため、犯行を決意。
警察学校での成績は自分がはるかに優秀だったにも関わらず、
対策室メンバーに抜擢されたのは花形であったため、
昔から花形に対する嫉妬心があった。
優秀な頭脳で、濃硫酸+フッ化水素酸の混合させて、
フッ化水素ガスを発生させる装置を作り出し、
犯行の凶器として使用した。
~~2ndシーズンからの新登場人物~~
・黒原健蔵(西田敏行)
元国家公安委員長。
「黒い月」からの狙撃予告を受けたのを知りながら、
警察のトップ逃げたら国民に合わせる顔が無いと、
避難を勧める絵里子の進言を聞き入れず、
イベントの出席中に被弾した。
(この事件が原因で、特別犯罪対策室は解散。)
その後、国家公安委員長の引退を余儀なくされ、
2年経った今でもその影響で入院生活を送っている。
・黒原理香(成海璃子)
黒原の娘。MITで応用数学を学んでおり、
アメリカのハッキングコンテストで優勝するほど、
パソコンに関して高度な知識を有している。
「保護」の名目で、特別犯罪対策室の預かりとなり、
本格的に事件の捜査に協力するようになった。
・森岡博(大森南朋)
代議士秘書。かつては警視庁捜査一課3係の刑事で、絵里子と野立とは同期だった。
・田所幸子(長谷川京子)
科警研から異動してきた木元の後任の対策室メンバー。
使い物にならないという理由で所長(警視監)に頼まれた野立の口利きで対策室へ異動した。
性格は卑屈で、誰にでも慇懃な態度で接する。
・木元真実(戸田恵梨香)
コンピューター技術と数学の知識に長けた女性警察官。
2年前の事件で新島へ転属になっていた。
事件に巻き込まれて重傷を負っていた。
■このドラマの放送日・視聴率
CASE07 かなりヤバい事件
初回放送日:2011年6月2日
視聴率:14.9%