川の深さ(浅いか深いか)を
あらかじめ調べること
という意味。それが転じて、
物事を本格的に始める前に
あらかじめ試してみること
という意味となった。
確かに、川は見た目以上に深い場合があり、また、浅瀬ばかりでなく急に深くなる部分がある。
なので、ある程度の距離まで川の浅瀬に実際に入ってみたり、棒などで深さを計ったりすることで、“どんな感じの川なのか”を把握しておくのである。
そうすることで、あらかじめ調べて“その川”を知っておけば、危険な部分を避けて渡るか、そこから渡ること自体を止めることもできる。
水難事故を事前に防ぐことが可能になるワケだ。
そういう用心深さや周到さは、人生において必要不可欠である。
それが転じて、
物事を本格的に始める前にあらかじめ試してみる
という意味になったのは、自然な流れと言えよう。
ちなみに、瀬踏みをことわざで表すなら、
- 石橋を叩いて渡る
- 濡れぬ先の傘
- 浅い川も深く渡れ
などが該当する。
なお、政治用語のひとつに、“瀬踏み行為”というのがある。
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