労働者階級
のこと。
無産者階級ともいう。
資産を持たず、自分の労働力を資本家(ブルジョワ)に売り、賃金をもらって生活する人達の階層のことを指す。
ブルジョワジー(資本家階級)の対義語である。
ちなみに、プロレタリアとプロレタリアートとの違いは、
“人” か “階級層” か
の違いである。
双方ともに混同される場合もある。
・プロレタリアートを学術的にまとめた人物
プロレタリアートの概念について、
学術的にまとめたのは
ローレンツ・フォン・シュタイン※1である。
(※1 ドイツの法学者・思想家)
シュタインの著書
「今日のフランスにおける社会主義と共産主義」
の第1部第1章で、プロレタリアートについての定義的な記述がある。
しかし、実際には、プロレタリアートという言葉が広まったのは、シュタインの著書によるものではない。
プロレタリアートという言葉が広く知られるようになったのは、シュタインに私淑※2(ししゅく)していたカール・マルクスの著書である「共産党宣言※3」によるものであった。
(※2 特定の人を模範として個人的に慕い、学ぶこと。直接教えられるわけではない。)
(※3 フリードリヒ・エンゲルスとの共著)
マルクスは、シュタインから直接教えを受けたわけではないが、シュタインを尊敬し、シュタインの著書に多大な影響を受けたことが判明している。
(共産党宣言の冒頭に、シュタインの著書に似た一文がある。)
関連項目